Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2018年10月19日

パリのアーティストがやってきた♪「京都×パリ」コラボレーション

改めまして現在 京都市とパリ市の共同事業
京都×パリ「京ものアート市場開拓支援事業」
というモノに参加しています。

6月には私達がパリに行ったのですが
今回は京都にパリのアーティストの方々がいらしゃいました。
企画の内容は京都市のHPコチラでも紹介されています。
また参加アーティストもコチラで紹介されていますよ。



京都市庁舎でご挨拶


合同説明会@芸術センター

合同のギャラリー見学会やイベント見学、説明会なんかもあるのですが
自由行動の時間もあるので私はパートナーのジュリーと
日本の紙を中心に見て周りました。


先ずはちょうど大阪で催されていたTAKEO PAPER SHOWへ。
TAKEOの紙はパリでも目にしてて、パリの紙屋さんでも評価が高いので
ジュリーは大喜び。


また和本の製作、修復等も手掛けてられる経師大入さん。
ジュリーの製作してる本の写真をご覧頂いた所
それだけで彼女のスキルと独創性を評価して頂き
より深く職人として、プロフェッショナルとして、文化としてのお話をうかがい
工房を拝見させて頂きました。
またこのあと大入さんもパリに行かれるとの事で
パリのジュリーの工房にも行く約束をされてしていました。


私も掛軸の製作でお世話になっている表具師の古澤さんには
屏風に使われる紙蝶番の作り方、また技術を教えて頂きました。
これがまた私達の作品に反映されます。


今回2人で作っているのは
名前は今後変わるかも知れませんが
「KONSEKI-book」と「ISHI-book」のふたつ。
その内のひとつに使おうとしてる漆紙を買いに木曽アルテックさんのショールーム銀意匠へ。



帰りは白沙村荘橋本関雪記念館へ。
コチラは日本画家の橋本関雪が自ら製作したアトリエ、庭園がご覧頂けます。
いわゆるお寺の庭園とは一味違う美意識に触れ大満足。


紙でもう1つ代表的な唐紙の唐長さんにも。
奥様が詳細に歴史、唐長で起こったお話も交え
文様のお話を聞かせて頂きました。

そして現代の和紙表現者の代表格のおひとり
堀木エリ子さんのショールームも。
コチラも本当に素晴らしいお仕事を沢山されてて、なんど鳥肌が立った事か。
和紙の可能性を大きく拡げられてお仕事をされてる事に
改めて感銘を受けました。

みんなでお弁当買って外で昼食。

これらひとつ一つが私達のコラボレーションに必要な
技術と素材、また構想になっていきます。
ご協力頂きました皆様改めてありがとうございました。

そして最終日ヴィラ九条山で皆さんの前でプレゼンテーション。
それぞれが今の構想と、製作状況、今後の取り組みを発表していきます。
さて私達のは・・・・。
ほんの少し。
外見だけですが

こんなモノを作っております。

次ジュリー達に会うのは来年1月にパリ郊外で開催されるメゾン・エ・オブジェ
それまでに良いモノを仕上げようと
早速パリと京都でメールのやり取りが始まっています。
どうぞ完成をお楽しみに。





  
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Posted by HIROSHI UETA at 15:30Comments(0)道程メディア/Media

2018年09月25日

イベント情報付。「京都×パリ」コラボレーション企画進行中

パリの装丁アーティストジュリーとのコラボ企画も着々と進行しています。
メール、メッセンジャー、事務局も同席しsypeなんかでも話しあい。
互いにどんな風に進行してるのか確認しながら進めています。

製作しているのは2点。
今は一応”ISHI-book”と”KONSEKI-book”と呼んでいますが
どちらも面白い方向で進んでいて完成するのが本当に楽しみ。

ISHI-book はジュリーのアイデアでなんと動く本に!!
でもイメージとしては床の間に飾って、掛軸と花に代わる様な本に。

KONSEKI-bookはオブジェ的でもありながら
読みモノでは無いですが、ページをめくりながらその
動きを楽しんで頂ける様な本に進んでいます。

イメージを共有する為に送り合った資料

道具

床の間イメージ

お坊さんの修行“行”の説明の為に。

重箱の使い方イメージ

掛軸の八双部分

箱の中の仕様イメージ

漆紙

離れた場所で、それぞれ違う価値観でひとつのモノを作るとなると
どうしても説明が多く成りますね。
でもこの一個一個をクリアにしていかないと大きな誤差になる事も今回の事で学びました。
よく言ってしまう「まあだいたいこんな感じで」という曖昧な感じでは伝わらないですね。

いよいよ来月にパリのアーティストが京都にやって来ます。
アチコチ一緒に見て周ったり、製作も進めるのですが
ひとつ大入さんという経師さんの所に伺わせて頂くのですが
なんと私が番組タイトルを書かせて頂いた「京職人手帖」に出演されていました。

素晴らしいお仕事でしょ。嬉しい偶然です。
拝見させて頂くのが楽しみ。

この時期ちょうど京都×パリのイベントも幾つか開催されます。
・夜にギャラリーを見て周る芸術祭 ニュイ・ブランシュKYOTO 2018 
・パリ市京都市友情盟約締結60周年事業「響き合う創造Création sous influence
どうぞ芸術の秋。パリの雰囲気を楽しんでみて下さい。

そして私達のコラボレーションもどうぞ楽しみに!

  
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2018年07月31日

「京都×パリ」コラボパートナー

私のコラボレーションのパートナーをご紹介。

ジュリーの工房で

Julie Auzillon(ジュリー)さんです。
私達が受け取っていた資料では彼女のジャンルは製本とされていました。

なので私達はコラボで本を作ると思うでしょ?
私もそうなるのかな・・と思ったのですが。

彼女のクリエイティブな製本は、本を作るというだけではありませんでした。



ヨーロッパの方では聖書とか大切な本を
革張りにしたりして製本しますよね。
その技術を彼女は学校で学んだ上に、日本の製本技術なんかも取り入れ
独自の手法で製本をされます。

彼女がやっているのは
本のコレクターが収集した大切な本を
これ以上ダメージを与えないように、専用の箱を作ったり。
バラバラになっている紙アイテムをまとめて保存できる様に
パッケージを考えたりもしています。

これがまた秀逸で。
ちゃんと中身の内容に添ったコンセプトを考え
それを元に作っているのです。

もしそれが日記だったら、人に見せるモノではありませんよね。
しかし、それを人は覗いてみたいという感情がある。
だからほんの少しだけ箱に覗ける所を作っている。 という具合。

文章だけでは伝わりませんね。
彼女の動画があるので是非ご覧下さい。
ジュリーのチャーミングさも伝わると思います。




彼女は箱を開ける時は一種の驚きを持った儀式みたいなモノって言っていました。
そういうのが伝わったと思います。

アイデア帳にはびっちり。製本の仕方が何通りもあるみたいです。

さて私達はどんなコラボをするのか気になる所ですが
コンセプトとイメージはパリに居てる間にできました。
今は互いにメールやSkypeなんかでやり取りしながら
細かい所を詰めていますが

ちょうどジュリーは素敵な彼と結婚式を終えた所。
ちょとの間ひっそりとしておきます。

パリのショップにもジュリーの作品は販売されています。




ジュリーと工房をシェアしている日本人の陶芸家の栗原香織さん。

お互いの出会いは受賞式という事で、栗原さんもパリで大活躍されてる。
パリのギャラリーでも展示されてるのを拝見しましたし。

フランスの有名な陶器のイベントにも参加されてる。
海外で自分の立ち位置を確立するのは大変な事だと思います。
大阪の方だというので関西のギャラリーの方々も是非ご注目を。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 21:26Comments(3)道程個展・グループ展/Exhibition

2018年07月08日

「京都×パリ」パリに行って来ました。


空港からバスに乗り、始めの到着地オペラ(ガルニエ宮)

前回書きました。
京都とパリのアーティスト、職人をコラボさせる事業の
第一弾として京都から選出された10人(組)が
パリに集合しました。

私にとっては初パリで色んな人からスリだとか、街が汚いだとか聞いていましたが
私にとっては人も良く、さすが世界の観光地、外国人慣れしてるな~って感じ。

この事業では基本的には個々で動きますので
自分でホテル、飛行機を手配して現地集合が原則。
先ずは「お疲れ様~。お久しぶりです~。こんにちわ~」って感じでパリ市庁舎に集合し
担当の方が市庁舎を案内下さいました。

パリ市庁舎内


議会内

私は議長席を頂きました。



私達が行った前日はコシノジュンコさんのショ-が行われてたとの事。
もうすっかりそんな雰囲気はありませんでしたが十分にゴージャスな市庁舎でした。

その後街を案内して頂きながら徒歩で移動。


バスティール広場


アトリエ・ド・パリ(Ateliers de paris)

オープニングパーティーの為、今回の本拠地アトリエ・ド・パリ(Ateliers de paris)へ。
初めはオブジェかと思ってよく見ると全て食材。
パーティーの食事でした。
アクリルパネルで区切られフランス料理と日本料理が対比されています。
素材がドーン!って感じですがしっかり味付けされてて美味しかった。





京都の皆さんパリにお越し頂きありがとうござました~という感じ。

食事も楽しみながらパリ側のアーティストと挨拶。
初めましてぐらいのつもりが、既に自分の作っているモノに対して
熱い話し合いが始まりだし止まりませんでした。
そんな中、京都市長も登場。

現地2日目、早速本題が始まります。
朝9時から今回の企画をもう一度全員でおさらいし

自己紹介を兼ねて少し自分の仕事を紹介。


Michel Pochonさん 
馬具の製造技術を使いもう既に様々な有名ブランドの仕事を手掛けてる。

Florenceさん 繊細なコンテンポラリージュエリーを作られてました。

その後はパリのアーティスト側の本格的なプレゼン。
10のテーブルにそれぞれ自分の作ったモノを置き
コチラも一人づつ各テーブルに付き、時間が来たら次のテーブルと
いった感じでそれぞれの説明を聞いて周ります。

Anaisさんは藍染め作家であり、ファッションデザインもされてる。


Julieさんは製本作家と紹介されていましたが、本当はもっと奥深い仕事をされてます。
また後日キチンと御紹介します。

Valerieさんは日本ではあまり見掛けない、麦わらの寄せ木細工の作家さんで物凄い良い人。


Isabelleさんは陶磁器になるのかな。非常に繊細でデザイン性豊かな作風。


この時に注意して見ていたのは、作品の面白さは当然ですがそのクオリティーも。
作品の裏側も見ながら何処まで目の届くアーティストなのかを見させてもらっていました。
一緒に仕事する訳ですし、やはりどこまで信用できるのかというのは
きっと作品にも表れてると思うので。

またどういうプロセスでこのモノはできているのかも重要。
製作プロセスを聞くと自分がどこで入れば一緒にできるのか何となくイメージできますしね。

しかし1テーブル確か10分位だったと思うのですが
短時間でそういうのを見て、聞いてするのはホント疲れました。
本当はそれぞれの工房をまわる事ができれば一番良いのでしょうが
遠方の方もいらっしゃるとの事なので物理的に無理ですね。


昼休憩はいつもこんな感じで用意して下さいました。

さて、次は交代し、京都側のプレゼン。

井上雅博さんは京表具の三代目。でもアートワークも製作されています。

黒川徹さんは数多くの海外で活躍されてる陶芸家さん。
作品もですが、私的には彼のキャラが最高。

西村武志さんは友禅彫刻の職人さん。
パリには何度もお越しの様で、既に様々なコラボを展開中。

畳職人の横山充さんと、デザイナーのフローレンさん
なんと伊勢神宮や大徳寺の仕事もされてるとの事。

私は実際に書きながらお話し。


10人全員に説明していくのはなかなか大変です。
また互いに母国語じゃない英語でのやり取り。
スゴイ集中力と体力を使い、終わる頃には抜け殻になっていました。

このやり取りの中で自分のパートナー候補を絞り
第四候補までリストアップし提出。
あとは主催者側でスリ合わせをし、次の日の緊張の発表となったのですが
それはまた次回に。

  
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2018年06月07日

「京都×パリ」京ものアート市場開拓支援事業

京都市とパリ市の事業で
それぞれの市から10名(組)のアーティスト、職人を選出し
交流させる事で新たな創造を生みだし
発展させようという取り組みに
応募し(一次試験)・・・面接し(二次試験)・・・そして通りました!

(イメージね。まだ行った事ありませんから。)

これから一年ほどお互いの国を行き来しつつ
刺激を頂きながら、違った目線を取り入れ
何か新しいモノを作っていけたらと思っています。

京都からは表具師、織物、陶芸、漆芸、ガラス、畳など。
パリからは藍染、陶器、漆芸、ジュエリー、箔、製本、革、麦わら寄木という
ジャンルが出揃いました。

ジャンルだけで見ると
お互いそんなに変わらない?という印象なのですが
それは実際に見てみないと何も分りませんよね。

ともかく早速今月はコチラから向こうへ行き。
秋には向こうからコチラへやってきます。
そして来年早々に「メゾン・エ・オブジェ」に出展し
日本では高島屋さんが協力してくれるとの事。

舞台はしっかり用意されていますので
しっかりアピールできるモノを用意しないといけませんね。

ここ最近アートインレジデンスのヴィラ九条山
に滞在してるフランス人のアーティストが日本の紙や墨に
疑問があればウチに来るようになり
少しづつフランスづいてたのですが
まさかこんなに早く自分が行く事に成るとは・・という心持ちですが
しっかり色んなモノを吸収して来ようと思います。








  
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Posted by HIROSHI UETA at 20:00Comments(0)メディア/Media

2018年05月09日

ウェールズでの石彫刻コラボレーション除幕式


一昨年ウェールズのフィッシュガードアートソサエティーの招待で
アートイベントに参加させて頂きました。
その中で行った石造彫刻の作家ダレン(Darren Yeadon) さんとコラボレーション作品が
ようやく設置され、2018年4月15日午前11時。
お披露目(除幕式)されました。


当初予定していた場所から変更はあった様ですが
私達が時折寄っていたオーシャンラボから
歩いて10分ほどのマリンウォークという遊歩道に設置されたそうです。

・・・そうです。と言うのは
私が参加できていないので
報告を受けたという感じなのですが
向こうでお世話になった現地在住の日本人の方々もご参加下さり
フィッシュガードアートソサエティーの皆様に見守られ
華々しくお披露目して頂きました。
その模様はご覧頂けますので
https://www.flickr.com/photos/fishguard_arts_society/sets/72157670829907404
コチラをご覧下さい。

ダレンの作った「Gwawrio(ウェールズ語)ウェールズの日の出」。
私の作った「月影」が一体になりフィッシュガードの港に
見守られる事になりました。

この製作の模様はコチラでご覧下さい。
製作模様&工程 http://hiroshiueta.kyo2.jp/e495767.html
また機会を作ってダレンと共にココで一緒に写真を撮りたいと願っています。

フィッシュガードアートソサエティーの冊子でも紹介して頂きました。

素晴らしい機会を頂いたフィッシュガードアートソサエティーの皆様、ゲイナーさん
天国に行ってしまいましたが紳士的でユーモアたっぷりに見守って下さったイアンさん。
そして御協力、ご支援頂いたArts Council of Wales
the Sasagawa Foundation, Daiwa Foundation
フィッシュガード、グッドウィックの皆様に感謝致します。
そして、私達の作品をどうぞ今後とも暖かく見守って下さい。
  
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2018年04月24日

KBS京都「京職人手帖」

放送は先週から始まっていますが
KBS京都のテレビ番組「おやかまっさん」のコーナー
京職人手帖”のタイトルを書かせて頂きました。

なんと第一回目は銅鏡師さん
隠れキリシタンの方々が使っていた魔鏡と言われたりするモノを
作っている職人さんでした。
京都の職人と言えば・・という所をあえて
外してこられたのが良いなあ と思いつつ拝見しました。

見逃した方にも嬉しい事にネット配信もされています。
コチラでどうぞ。


次回はどの様な職人さんが紹介されるのかも楽しみですね。
『おやかまっさん』の放送は、毎週月曜~金曜日 11:00~11:55(再放送15:30~16:25)。
「みんなの京都ふらりー ~京職人手帖~」のコーナーは、第2・4木曜日の放送となります。
どうぞ今後とも御贔屓に。
京職人手帖HP: https://www.kbs-kyoto.co.jp/tv/kyoshokunin/


  
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Posted by HIROSHI UETA at 18:59Comments(0)依頼作品/made to order

2018年04月09日

VRも体験できる「錆と茶室の世界」

綾部さんはかつて渡辺プロダクションで山下久美子やエレファントカシマシを
プロデュースやマネージメントされてた方。
現在はアーティストとして錆(さび)を使った立体、平面作品を展開されています。

そんな綾部さんの関西初出展に
私も協力アーティストとして参加させて頂きます。

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錆を操る人 「綾部和夫 錆と茶室の世界」
会期:2018年4月14日&15日
   開館時間 14日 11:00~20:00
        15日 11:00~18:00
会場:グランフロント大阪 うめきたSHIPホール
event site: http://www.art-cocktail.net/exhibit-event/detail/305
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会場が広いのでなかなかなプレッシャーですが
大きな作品を持って会場を飾って行こうと思います。

「作品 れんめん」


また14日(土)はバーチャルリアリティー(VR)の機械も投入し
私のやっている所もご覧頂けますし
自由に体験して頂く事もできます。
こんな ↓ のです。

楽しそうでしょ? 
はい。 めっちゃ楽しいんですよ!

動画では2Dですが体験してる本人は3D空間ですから
やってる本人が一番楽しいのです。
ぜひ体験して行って欲しい。(念を押しますが14日のみですからね)

私の他にも協力アーティストとして
にっちも 水彩画家/イラストレーター
日月美輪 日本画家
樋口健彦 彫刻家
という方々も出品致します。

是非JR大阪駅のスグ近く うめきたSHIPホール まで足をお運び下さい。
主催:ART COCKTAIL
VR協力:Skeleton Crew Studio



  
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Posted by HIROSHI UETA at 15:57Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2018年03月11日

正座で書道は嘘?伝統を疑う。

日本の昔からの伝統と思い込んでたモノで
そうだったの?っていう事がちょこちょこあります。

例えば着物。
“一般”の人の着物が今の様なスタイルとして完成したのは
明治になってからなんですって。
これは着物屋さん情報だからたぶん確か。
今は着物の着方が難しく、学校まであったりしますが
伝統とは言いつつ明治から始まった話だったんですね。

最近知って驚いたのは正座の話。
私の教室で正座で書くのがツライって話にたまになるんです。
生徒さんの中に私と一緒に疑問を持って積極的に調べてくれる方がいらっしゃるのですが
そう言えばと思って平安時代のカルタなんかを見てると
昔の公家さん達はどうも正座はしていなくて胡坐。


でもお坊さんは正座してる様に見える。

という事でもっと調べると。
どうも正座をするのは神様に対して何かをする時に
神職の人がするのが正座との事。

という事は公家さんは正座はしていない?
私達が学んでいる紀貫之、小野道風、藤原行成は正座で書いて居なかったの?
伝紀貫之 高野切

伝小野道風 継色紙

なんだか凄く見方が変わる!!

韓国の人達の座り方で立膝が正式。なんてことで「へー」って思っていましたが
日本もかつては立膝や胡坐がどうも正式だった様です。

そんな事を教室で話している頃。
TVで江戸時代に徳川が参勤交代してくる諸大名に
自分の前では正座をさせたんだという話が出てきました。
自分がお上だという事を強制させた訳ですね。
それが
一般の家に畳が普及した事(江戸中期)とあいまって、正座する事が
全国に広まったのか?

という事は書道は正座でというのも最近の話なのかも知れません。
(書道の長い歴史から考えると江戸は最近)
茶道でも長時間の正座でツライなんて話も良く聞きます。
千利休は茶室で正座をしていたのでしょうか?
利休の時代は徳川よりも前です・・・。
昨日生徒さんが持ってきてくれた文献では

かつての茶道では右下の亀居という座り方だったという話もありました。
いわゆるオバちゃん座り。

日本の伝統文化はこうだ!と強いる考え方。
それらはもしかしたら明治の西洋文化が入って来てから
それらと区別する為の考えで、もしかしたらソコに武士道みたいなモノが加わって
今の作法となったのかも知れませんね。

私はそういった作法の様な形よりも
そのモノの本質はどうであったのかという中身の方が大事だと
思っています。
確かに人に何かを伝える為には形を伝える事が一番手っ取り早くて
楽なんですけど、その為に中身が伝わっていない事って沢山あると思うのです。

昔の人がそうであったように
もっと柔軟に、文化や文明と向き合った方がイイのかも知れませんね。
「常識を疑え」って大学の授業ではよく話しているのですが
私が常識人だったと思わされたお話でした。

ついでに書道を勉強してる人の中では有名な話ですが
明治の有名な書家 日下部鳴鶴。月桂冠の字もこの人なのですが
その鳴鶴の筆の持ち方がコレ。

廻腕法という持ち方なのですが、いまこの持ち方をする人には出会った事がないですね~。


これは蒋介石。五指執筆法って言うんですかね。
中国の方はこういう持ち方をするみたいです。
じゃあ日本の歴代の能書家は?
  
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Posted by HIROSHI UETA at 17:09Comments(1)

2018年02月13日

東京のrooms EXPERIENCE 36に参加します。


H.P.FRANCEが毎年開催する大型イベント
rooms EXPERIENCEに参加します。

rooms EXPERIENCE 36
会場:東京・五反田TOCビル13階
会期:2018年 2月21日(水)~2月23日(金)10:00~19:00(予定)
イベントHP : https://www.roomsroom.com/

実は昨年に引き続き2回目の参加。
前回はどんなんかな~って気分だったので
ほとんど宣伝もできませんでしたが
前回の感じだと
ファッション、工芸、エンターテーメント、雑貨、絵画。マッサージや占いまで!
他にも左官のパフォーマンスや、プラレールもまであり
盛り沢山の楽しいイベントでした。しかもクオリティーが高い!
なんか物凄く東京やな~って感じました。

前回の入口

私の参加するグループは紙媒体の人達が集まった所で
広告の方、イラスト、特殊印刷、新聞を使ったカバン、古書など
様々な紙媒体の方々と御一緒させて頂きます。

あまりに色々あって楽しいイベントなので
自分が客になってゆっくり見て回りたいイベントでもあるのですが・・・。
以前までは業界さんに向けてのイベントだったらしく
一般の人は入れなかったみたいなのですが
今回は一般の方も入られます。
また時間が合えば有名人も多数いますよ。

私は順路からすると一番最後の所に展示しています。
来場に関してはコチラに。
どうぞ近辺の方是非覗きにいらしてみて下さい。


  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:36Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2018年02月05日

作品製作のルール-四国大学卒業制作展-

私が非常勤で集中講義をやっています
四国大学文学部書道文化学科の卒展が開催されます。

平成29年度 四国大学文学部書道文化学科 卒業制作展
会期:2018年2月9日(金)~12日(月)
        10:00~17:00
会場四国大学交流プラザ3階 キャンパスギャラリー

年々作品の表現の幅も拡がり見応えのある内容になっています。
4年間書道に取り組んできた学生達の力作を是非ご覧下さい。

私も卒展の制作は大変だった事をよく覚えています。
大学に収める作品が一点必要なのですが
その時書いたのが「無一物」。
画像は無いのですが書いた時の感覚はよく憶えています。

提出期限間近で大学の昼休みの時間でした。
部屋に駆け帰り、キッチンの狭い板場に下敷きを敷き、書きまくっていました。
書いてはダメ、書いてはダメ、書いてはダメ・・・・と紙を撒き散らしながら。
その時・・・・・・デキタ!
ふと書き終わった時に「デキタ!」 と思えたのです。

それまではそこそこ書けたと思えた物を置いといて
幾つか揃ったら、それらを並べて見比べ、一番マシと思える物を作品として提出してましたが
その時初めて感じた「デキタ!」という感覚。

疑いようも無くソレは「デキタ!」って作品に思え
テンション上がり、こ踊りしそうな嬉しさを憶えました。

それから、そして今でもその感覚が自分の作品を作る時のルールになっています。
「デキタ!」と思えるまで書く。

製作している時にカスる事はよくあります。(悪くないんだけど、めっちゃまでは良くない状態。)
一応置いておく習慣はまだあるのですが
スグ次の紙を出して書きます。(次を用意するって事は駄目な証拠だな)と自分に言い聞かせます。

そして何度もカスっている内に
「デキタ!」がやってきます。 
今日なのか、明後日なのか、いつやってくるのか分らないのが厄介な所なのですが
それでもいつかは必ずやってくる「デキタ!」を待ちながら制作する。
その製作ルールは22年前の今頃できました。

作品「無一物」

今年の卒展には講師として私も一点出しています。
色紙作品をいうお話だったのですが、色紙サイズ位だったらと思いコレを出しました(笑)。
そう。自分の卒展の時のと同じ「無一物」です。
なのであの時の事を思い出さずにはいられませんでした。

学生達頑張って下さい!私も9日に見に行きます。







  
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2018年01月16日

謹賀新年 枚方T-SITE

あけまして・・と言うには時間が経ち過ぎましたが
本年もどうぞ宜しくお願い致します。

レンタルショップのTSUTAYAが蔦屋書店を展開して
書店のイメージが変わりましたよね。
カルチュア・コンビニエンス・クラブという名の通り
文化を楽しめ、ゆっくりと寛げる場として展開されています。

調べると、もともと大阪の枚方が創業の地だったそうで
その本拠地に枚方・T-SITEができたのは
地元の方にも帰ってきてくれた様な印象があったのではないでしょうか。


その枚方T-SITEさんの新年のポスター用に
「謹賀新年」の文字を書かせて頂きました。


噂には聞いていましたが行ってみるとその巨大さに驚き!

夜はこんな感じ。


館内にはスーパ-や雑貨屋さん、食事もできるし、珈琲を飲みながら
ソファーでゆっくり本を楽しむ事もできます。

ちなみにPALETASさんというアイスクリーム屋さんもあるのですが
そこのHPは我らが泉屋宏樹氏によるもの。
中川学さんの絵本もしっかりありましたよ。



ホントに一日をゆっくりT-SITEで過ごしてしまいました。
館内を見ていると老若男女様々な層に支持されている憩いの場
である事が良く分かりました。

今はネットで買い物をする時代でもありますが
ネットでは目的のモノは手に入っても、それ以外の“何か”を見付けるのは難しいですよね。
書店での本って出会うモノでもあります。
目的のモノの横に気になる本があったり
フラッと立ち寄ったいつもと違うジャンルの中にアイデアのモトになる本があったり。

そうやって溜まっていく本もありますが
以前三月書房の先代さんも仰っていました。
「本は読まれる時を待っている」と。
溜まっている本の中にも必ず必要な“時”があり
その“時”を本はじっと待っているという話です。
そういう事ができるのも所有しているからコソですよね。

是非新しい出会いを求めにお近くの書店に足を運んでみては?

  
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Posted by HIROSHI UETA at 16:50Comments(0)依頼作品/made to order

2017年12月27日

映像製作 @時代祭館十二十二(トニトニ)

平安神宮のスグ隣に時代祭館十二十二(トニトニ)という商業施設が完成しました。
「365日、時代祭はここにある」そういう建物です。


それを可能にした映像があるのですが
その映像制作に関わらせて頂きました。

上部に長ーいスクリーン

アニメーションの行列が歩いています。

40mもある長いスクリーンと大きな3面のサイネージで
時代祭の行列、そして各行列の紹介をおこなっています。


この製作には実際に私の所で
書いている所を撮影し、文字が書かれていく所が表現されています。
この生れていく様な感じが生々しくて面白いんですよね。

筆と手もうつっています。


私の文字が登場し、その後実際に使われている装束や
行列の成り立ちなどが紹介されている映像になっています。
30~40パターン位ありますから見て楽しい映像になっていると思いますよ。



維新

白川女

升田学さんのワイヤーアートも数カ所に。

提灯の中、下にも行列が


平安神宮周辺の岡崎と呼ばれる辺りは
あまり飲食やお土産を買う所が無かったので
ちょっとの休憩、買い物をするにはもってこいの施設ができましたね。


また今後 秋元康 氏のプロデュースによる劇場も2階にできるとの事。(!?)
京都にアイドルの聖地ができるのか?
詳細は知りませんが、とにかく今まで京都に無かったモノになりそうな予感・・・。

色んなメディアでも宣伝して下さっています。
TRAVEL.JPhttps://www.travel.co.jp/guide/article/3633/
読売http://www.yomiuri.co.jp/local/kyoto/news/20171219-OYTNT50278.html

どうぞ京都岡崎の美術館や平安神宮参拝の折には
近くの時代祭館十二十二(トニトニ)に足を延ばして見て下さい。
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映像製作PixelEngine LLC.三谷正
アートディレクター:山崎なし
アートディレクター&ワイヤーワーク升田学
上田普


  
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Posted by HIROSHI UETA at 20:12Comments(0)作品/Worksメディア/Media

2017年12月12日

世界に向けて英語版「絵本化鳥」の発売と泉鏡花フェス2017


2012年に発売された絵本化鳥が今年英語版も完成しました。


装丁の美しさとイメージはそのままに上手くまとめたな~と
デザインの泉屋氏の仕事には感服。
日本の本には必ず付いてる帯が無くなったのもより洗練されて見えます。

日本語版では右にページをめくる装丁だったのが
英語では逆になったのが大きな違い。

英語版を製作にするのに色々大変だったと思うのですが
何より鏡花の独特の文体を理解した上で英語に訳せる方が見つかった事が
大きな事だったと思います。

その英訳をされたのがピーター・バナードさん
yahooニュースでも紹介されました。コチラ
そんないかに英語版化鳥が製作されたのか
11月に開催された泉鏡花フェスティバルで紹介されました。

トークの様子
私の前列の方は日本語版、英語版の両方手に持ち熱心に聞かれていました。

泉鏡花フェスティバル会場の金沢市民芸術村


トーク後は中川さんサイン会になりました。


絵本化鳥ワークショップ。
装丁デザインの泉屋さんMUSIC ZOOの安藤さんがステンシルを使ったワークショップを開催。

こんな素敵グッズが作れます。




化鳥グッズが入ったガチャガチャ!!

マスキングテープ

缶バッチ

2日間で9回も行ったワークショップが全て満席という盛況ぶり。

ちょっと時間があったので
金沢で135年の歴史を持つといううつのみや書店
その中の文豪カフェ あんず

そう! このロゴは我らが泉屋氏が製作。


ちゃんと英語版絵本化鳥がソコに

さすが歴史のある書店
100年前の創業30周年の時に贈られたという様々な著名人の書状

与謝野晶子

夏目漱石

日下部鳴鶴


さすが本拠地金沢です。
泉鏡花に関してものすごくウェルカムな感じがしました。
というか
そういうお仕事をさせて頂いたという事ですよね。ありがたい。

これから海外に向けて英語版 絵本化鳥いや"A Bird of a Different Feather"は旅立っていきます。
今後の展開が非常に楽しみですね。
ぜひ海外の書店で出会いたい!

もちろん日本でも購入は可能です。
絵本の中の本文、解説は英語になっていますが
鏡花の原文は日本語で入っていますので同時に楽しんで頂けると思います。

国書刊行会 http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336062086/
どうぞ宜しくお願い致します。

鏡花に似てると言われます。
なんなら寄せていこうかな・・。








  
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2017年12月05日

影の作品

報告がすっかり遅いのですが
Sagaの茶無事に終わりました。

明月

沢山の方に楽しんで頂けた様でありがとうございました。
今回はあまり在廊する事ができず
ギャラリーにほとんどまかせっきりになってしまったのですが
沢山の方が楽しんで下さったと聞いています。

今回の展示では有名な方や、茶道具を普段からバリバリ制作されてる方が多く
私なんてほんとペーペーという立場で
皆さんの胸をお借りつもりで参加させて頂きました。

そんな中、奥の「闇空間の壁面任せた」と言われており
じゃあと制作したのが
アクリルを使って影を見せるように制作した作品。

一期一会

無一物

明月

明月は文字を崩したモノにしましたので余計に難解にしてしまいましたね。
文字は全てを見せる様にはしないで、その片側という感じで表現し
空間に文字が溶けていく様な事をイメージしました。
展示風景



漆の作品ってやはり素敵ですよね。
どうも惹かれてしまいます。

今回の作品も含めてHPの方にも新作を幾つかアップしました。
Gallery ART には過去の個展の展示風景をコンセプトと共に見て頂ける様にしましたし
Gallery ART2 には今回のアクリル作品の他、木津川アート2012年の懐かし~い「そして誰も居なくなった」
また
Designのページが多く成りましたのでファッションのページを新たに作りました。
どうぞ一緒に楽しんで頂ければと思います。

ありがとうございました。




  
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