Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2016年12月20日

和歌を書いたコートが発売開始!!

-天の海 雲の波立ち 月の船 星の林に 漕ぎ隠る見ゆ-


万葉集に収められた柿本人麻呂の歌。
「夜空の海に、雲の浪がたっている中を
月の船に乗って、星の林に漕ぎ隠れるゆく」

1,300年前の歌とは思えないほど新鮮に感じる
ロマンチックな歌をプリントされたコートが発売されました。

京都のファッションブランドTALK ABOUT SOCIETY(T.A.S)さんとのコラボレーションです。

カッコ良くて暖かくて、そして軽いんですよね。
オーバーサイズなゆったりとしたシルエットと
嬉しいパーカー仕様で、高級感のある光沢のある生地で作られた
全てがmade in Kyotoな一着。

この歌を選んだのは、夜空、月を詠ったのが非常に日本的で
想い描いた景色がたまらなく美しかったから。
(コレの制作後にイギリスに行ったのでパフォーマンスでもこの歌を書いてました。)
書いた書は流麗にしつつも、可読性がある様に万葉仮名は使わず
そして、古筆の枡色紙の様に一見一行書に見えながらも
実は二行が絡んでいる散し書きにしました。

そのプリントはイカスミやホタテ等の天然素材の
オリジナル京都プリント。
通常のインクによる、生地にのっかるTシャツプリントな感じではなく、墨が紙に浸み込んだ様な
グラデーションある表情が生まれました。

同系色のボタンも景色になってくれて、ボタン側にプリントしていますので
全て締めると和歌が半分ほど隠れるというチラリズムな表現。
いくつかボタンを開けて見せるという着こなしも楽しめますね。

タグをも


T.A.Sさんと嬉しいWネーム。

色は黒とレンガの2色で
サイズはM(ユニセックス)、Lの2サイズは
T.A.SさんのHPから購入できます。

shop: http://lob45.com/shop/
   look bookのページでは大きな画像で確認できますし
   また今後順次発売されるシャツや羽織なんかもいちはやく見られます。
Look book: http://lob45.com/1875-2/
   それらは以前から一緒にさせてもらってる
   TRINITASさんがパターンを起こしていますのでトリプルコラボな商品ですよ。

今後のも楽しみですが先行発売されたこのコート。
着て出かけるのが嬉しく成る冬のアイテムとしていかがでしょう。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 05:25Comments(0)依頼作品/made to order

2016年11月22日

こんなのでした「Jazz&朗読とのコラボレーション」

今まではひとつイベントをやれば、結果報告をしていましたのに
最近全くできて居りませんでしたので夏までさかのぼって。

7月に参加させて頂いた神戸・酒心館ホールでのイベント「音楽と書と朗読による空間
を振り返ります。

会場の酒心館ホールは神戸・灘の有名な「福寿」を造られてる酒蔵メーカー神戸酒心館さんの
酒蔵を利用した立派なイベントスペースです。

今回のイベントの為に作品を2点制作したのですが
その一点が
スタートを飾ってくれましたヴォーカルユニットBe in Voicesさんの曲
「未来ノオモイデ」からイメージしてというモノでした。
Be in Voices

曲はyoutubeにもありますので聴いてみて下さい。
歌詞の「“きみ”に出会う為に“ぼく”が生まれた来た」という言葉。
そして“パズル”と“カギ”というキーワード。
そこから制作した作品が
「きみとぼく」

“きみ”と“ぼく”の文字が重なり合っているのが分りますかね・・・?
そして左下にはエンボスでパズルとカギが入っています。

会場では歌う前に作品の紹介をして頂きました。


そしてもう一点。
朗読の藤沢周平作「朝顔」をテーマに。
(短編なのですぐ読めると思いますのでもし気に成る方は読んでみて下さい。最後に驚かされます(笑)。)
それを元に制作したのが
作品「あさがお」


朝顔の可愛らしい花なのに何故か少し荒々しい線で・・・それは読んで頂くと分ります。
油煙墨なのですが青く色が出ました。紙は結構古いモノです。
沢山咲く朝顔の花の重なり、立体感を表現しました。
軸は軸先や本紙の上下に付けたインド更紗の生地で
朝顔が巻きつく竹のイメージを入れて頂きました。
ピアノ伴奏を入れての塚本さんと平松さんによる朗読の様子。

その後は
長島雅枝さん(アルトサックス&Vo)とユン ファンソンさん(トランペット&Vo)と
それぞれの演奏とセッションさせて頂きました。
長島雅枝さん

セッションの仕方は音楽やってる時と全く同じ。
くる音に対して私が書き、私が書くモノに音が帰ってくる。
たまにアオリ、そしてアオられる。
そんな駆け引きをライブの中でやりつつ
いつ終わるのか誰も分らない・・・(笑)。

これがホント楽しかったんですよね~!

長島さんやユンさんも同じ気持ちだったみたいなのでホント嬉しかったです。
その様子は見る事ができますのでコチラで雰囲気だけでも楽しんで下さい。

私は字を書いている様で実はほとんど書いていません。
お互いの演奏を少し聴いて長島さんは「光、輝」、ユンさんは「影、闇」とテーマを決めて
たまに書いているのですが、ほとんどはただセッションしていました。

出番前に音を聞きながらイメージを膨らませつつ墨をすり、その辺りに香りを漂わせています。

長島さんとの時はお客さんの中を通る様にコの字に紙を敷きました。

イベントの終わりにユンさんと

このイベントを主催、企画そして司会をして頂いた廣島さん。
ありがとうございました。ホントに貴重な楽しい体験をさせて頂きました。
なかなかこんな贅沢な環境はそうそう揃わないと感じています。

このイベントで多くの方と出会うきっかけを頂きました。
新しい事にも挑戦させて頂き、これらがイギリスでのデモンストレーションに繋がったのだと思っています。

最後になりましたが、ご来場頂いた皆さんありがとうございました。
またどこかでお会い出来るのを楽しみにしています。
その時はコレを超える事をしないといけませんね・・・汗。 精進します。

  
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2016年09月29日

男前豆腐店の新商品発売に成りました。

イギリス・西ウェールズのアートイベントから帰って来ました。
ワークショップ4回やって、デモンストレーション2回やって
石の造形作家さんとコラボレーションやって
雄大な景色の中、有意義な時間を過ごして来ました。
またキチンとご報告致しますが
現地在住の方がブログに上げて下さいましたので是非。
ブログ「イギリス ウェールズの自然な暮らし

そうこうしてる間に男前豆腐店さんから
文字を書かせて頂いた新商品、リニューアルされた商品が発売されました。

親しみを持って頂ける様に書いた
男前絹あつあげPREMIUM

カッコ良く、本物志向な雰囲気に
昆布だしのきぬ

力強くも、コミカルさをふくませた
鍋将軍

寒~い冬に暖かさと優しさを意識した
京の冬とうふ

親しみと暖かさをイメージし
からだにも良さそうな冬豆乳鍋の3種。
京の冬豆乳鍋 豆乳スンドゥブ味

京の冬豆乳鍋 豆乳和風カレー味

京の冬豆乳鍋 豆乳和風だし味


夏のイメージのあったお豆腐ですが
そう言えば鍋にはお豆腐が欠かせませんね。

店頭で見掛けましたら是非お試し下さい。
メッチャ美味しかったですよ。

また近くのスーパーで見掛けないという方には
こちらでお取り寄せもできますよ。




  
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Posted by HIROSHI UETA at 14:17Comments(0)依頼作品/made to order

2016年07月10日

完成!マスキングカラーMTRL Kyotoアートワーク

先日のマスキングカラーを使ったMTRL Kyotoでのガラス面アートワークは


「ことのは(言葉)」

こんな感じに仕上がりました。

茶色の太い線で「ことのは」と書き、木の幹にたとえ。
平仮名を葉に見立ててレーザーカッターとステンシルの方法で
文字をかたどっていきました。

平仮名は一文字では意味を持ちませんが
合わさっていく事で言葉に成っていく。
まさしく、このMTRL(マテリアル)は
様々なクリエーターがここで出会い、新しいモノを生み出していく場
ですので、そんなモノをイメージして制作しました。

マスキングカラーで作っていますから
文字自身も剥がれる様に成っていますよ。
面白い素材ですよね。

この作品しばらくは展示されていますので
お近くの際にでも是非覗いてみて下さい。

クリアーカラーを多く使用しましたので
晴れた日にはステンドグラスみたいに成っているかも知れませんよ。





  
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2016年06月27日

MTRL KYOTOガラス面アートワーク公開製作&トーク


最近VR(バーチャルリアリティー)や塗料のイベント等
色んな新しい事に挑戦させて頂いていますが
それがひとつ実を結びました。

ガラスやアクリル等に書いても はがす事のできる塗料マスキングカラー
を使ったアートワークを
MTRL KYOTO(マテリアル京都)という施設でさせて頂く事に成りました。

このガラス面に製作します。

そのMTRLという所がこれまた面白い所ですので
是非HPを見てみて下さい。
クリエイター、モノ作りにはたまらない、ありがたい環境です。

今回その施設で制作をするに当たり
その環境を生かしたモノを作りをしたいと思い
レーザーカッターを用いて、MTRLさんのご協力とアイデアも頂き製作
させて頂こうと思います。

タイトルは「ことのは(言葉)」
平仮名を使って大きな木を表現します。
(またワークショップでは私の文字をレーザーカッターを使って
アクリルを切る事もできますので是非楽しんでいって下さい。)

その公開製作は6月27日13時~18時。(本日・・汗)
宜しければご覧頂ければと思いますし(施設の利用料が必要です詳しくはMTRL HPを)
公開製作
MTRLが定期的に行っているイベント
Fab Meetup Kyoto vol.76月29日(水)19:00~
「つくる」をテーマにした、ネットワーキング&プレゼンテーションイベント
にも参加させて頂き今回の作品に付いてお話させて頂きます。

私も以前参加した事があるのですが
進行形の新しいクリエイティブの一端を感じられる
面白いプレゼンが聴けますので是非こちらも注目して頂ければと思います。

  
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2016年03月17日

男前豆腐店オリジナル手ぬぐい発売開始!

平仮名バージョンの「おとこまえ」なお豆腐も発売に成り
近所のスーパーで見掛ければ、つい大人買いしてしまう今日この頃ですが
グッズが充実してる所も男前豆腐店さんの素敵な所。
今までもお面やジャージ、前掛け、Tシャツ等お豆腐屋さんらしからぬ
グッズ展開をされてて楽しませてくれています。

という事で
この度『酔っぱらったらエア三味線』という名の手ぬぐいも発売されました。
今回はフル平仮名バージョンで「おとこまえとうふてん」です。
三味線も劇画タッチでカッコいいですよね。

手ぬぐいのイメージからでしょうか
書く時に何となくリヤカーを引っ張りながら売っているお豆腐を想像して
そのラッパの「と~ふ~」って音色も頭を巡っていました。
「う」が長いのはそのせいか・・(笑)。


『酔っぱらったらエア三味線』

価格はなんと500円
これはもうエア三味線をやるしかありません!

もちろんカバンやポッケにしのばせて汗を拭くでもよし。
頭に巻いてもよし。
銭湯にコレひとつで全部済ませるなんて粋な事もできますね。

お求めは男前豆腐店HPのショップこちらから是非どうぞ。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 18:37Comments(0)依頼作品/made to order

2016年03月01日

男前豆腐店より本日発売!!

閏29日を挟んで今年ももう3月。
先月四国大学で集中講義を行って来ましたが
今年で3年目になる集中講義。
初めて受け持った子達が卒業を迎えます。
少し感慨深い思いもありますが
新しい門出。楽しいその後の人生を歩んで欲しいと思います。

さて本日から発売の3商品をご紹介!

男前豆腐店さんから商品名を書かせて頂いた
「京の石畳」「ゆずプレミアム」「枝豆プレミアム」です。

「京の石畳」

なんと既に
日本アクセス 春季フードコンベンション2016
・「バイヤーズグランプリ」冷蔵(和日配)部門1位
・「これは使える!」食品ランキング 冷蔵(和日配)部門1位

と二冠に輝いてるとの事。発売開始から嬉しいニュースです。

この商品はなんと驚きの9個パック!
それを石畳の模様に例えて「京の石畳」と名付けられました。

今まで男気のあるイメージの男前豆腐店さんの文字を
「おとこまえ」と平仮名バージョンにし、品のある柔らかで奥ゆかしい京の印象を。
「京の石畳」は正統派に見えつつも、“石”の重心を左に、“畳”の重心を右にする事で
少しゆらぎを感じる様にしています。

石畳の上を歩く赤い和傘を持った舞子さん・・・小説の最後の様な余韻を残しますね・・。

良く見て頂くと、帯やかんざしがシルバーで印刷されててキラッとしています。
ココも私のお気に入り!
このディティールのこだわりに、私は男気を感じました。

あと2商品は

「ゆずプレミアム」「枝豆プレミアム」

お豆腐にゆず、枝豆。これはもうイメージしただけでも美味しいですよね。

こちらも平仮名バージョンの「おとこまえ」です。
商品名の“ゆず”と“枝豆”は懐を大きく、親しみの持てる文字を意識しました。
“ゆず”はコロコロとした筆の動きでふくよかな印象に。

“枝豆”の“豆”は何となく右を向いているでしょ・・・?。
コレも直線上にありながらも“枝”の重心は左に。
“豆”の重心は右に。と心持ちずらす事で揺らぎを持たせました。

どちらも文字全体では中央が膨らんでる♦(ダイヤ)型に成っているんですよね。
きっと店頭では並んで陳列されるでしょうから
お互いのビジュアルの印象を統一する為にその様にしました。

以上制作の裏側でした(笑)。

なんにしろ食べて美味しくないとお話に成りませんよね。
しかしそこは男前豆腐店さん。
味はまかせて下さい。
期待は裏切りませんから!

是非お近くのスーパーで見掛けましたら迷わずカゴの中へ。





  
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Posted by HIROSHI UETA at 15:04Comments(0)依頼作品/made to order

2015年12月29日

2015年のお礼と来年の予定。

2015年も無事に終えられそうです。
去年の出来事と思っていた事が
ブログを見直して「ああ・・今年の事だったのか」と思う事も幾つか。

という訳で、いつもは月日が流れるのは速いモンでとよく言いますが
今年はなぜか長く感じていて、なんだか得した気分です。


毎年旅行会社CSセンターさんカレンダーのビジュアルに
作品を使って頂いているのですが
画像を改めて探してみると今年の作品が少ない!
確かにグループ展は幾つかありましたが
個展は1回でしたしね。
どうもデザインのお仕事が今年は多かった様です。

墨屋さんの製造見学から、墨を改めてキチンと使おうと見つめなおし
すった墨をどうすれば布に使えるのか研究をし作った
TRINITASさんとのコラボ服。
泉鏡花作品の絵本化第三弾「朱日記」の発売があり。
男前豆腐店さんの商品の文字を書かせて頂き
大阪のギャラリー佑英さんでは初めてのパフォーマンスで
ギャラリーを墨の空間にしてしまいました。
カナダ時代からお付き合いがあったすぎはらけいたろうさんとも
初めて一緒にビルのお仕事も出来ましたし
ホルモン串焼き屋さんもできました。
最終的にはアイドルのNMB48のお仕事まで・・・。
ワークショップも幾つかやらせて頂き、多くの方に「楽しかった!」と言ってもらえましたし
何より大切な人と沢山出会う事が出来ました。

初めての事も多くありましたが、色んな事に挑戦させて頂き
振り返るとホント楽しい一年でした。

来年は早速1月8日~17日の神戸でのグループ展がありますし
末には海外からの高校生104人のワークショップ。
男前豆腐店さんから新たに4商品とオリジナルグッズの発売。
7月には神戸での個展と、調整中ですが9月には再びイギリス・ウェールズでのアートイベントも控えています。

楽しみはまだまだ続きますので
どうぞお楽しみに。

色んな方と出会いお世話に成った一年ですがホントにありがとうございました。
2016年も引き続きどうぞ宜しくお願い致します。

さあ年賀状やらなきゃ!!!

  
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2015年11月05日

NMB48 5周年渡辺美優紀さんの書道パフォーマンスの裏側

書道パフォーマンスって市民権を得ましたね。
「書道パフォーマンス」って言葉もここ7.8年の事だと思いますが
多くの方の知るモノに成りましたし
書をする者には無くては成らない表現方法にも成ってきた様な気が致します。
そこまで広めるキッカケを作った愛媛県立三島高等学校書道部さんの
書道業界における貢献はホント大きいですね。

webnewsより

さて
大阪難波を拠点に活動されてる女性アイドルグループNMB48さんが
5周年をむかえ10月20日~22日の3日間、大阪城ホールで記念コンサート開催されました。
初日のオープニングではメンバーの琴や日本舞踊、迫力の和太鼓、殺陣等のパフォーマンスがあり
渡辺美優紀さんは縦4m50×横3m60もの紙の上で特大の書道パフォーマンスを披露されました。

今回この書道パフォーマンスの監修をさせて頂いたのですが
元々渡辺美優紀さんご自身も書道をされていた有段者。
少しのコツを伝えただけで、書自体を教える事は必要ありませんでした。
サスガでしたね。存在感のある迫力の字を書いてくれましたし
素晴らしいパフォーマンスでした。

日刊スポーツwebより

しかし、準備の方はなかなか大変でした。
今回もひとりでは抱えきれない部分があると判断したので
iD.の泉屋さんには企画会議にも参加して頂き、デザイン側からの客観的な意見を頂きました。

書く文字はNMB48のデビュー曲「絶滅黒髪少女」のPVの中で披露されてた
「恋」に見せかけての・・・「変」の一文字なのですが
演出的に、書き上げればスグ吊り上げて、その下にメンバーが集まり曲が始まる。

墨は垂れないのか?紙の強度は大丈夫なのか?どう吊り上げるのか?
その見せ方(単純に紙を縦長にするか、横長なのかという部分から)、
大阪城ホールという大きなステージでどの程度の大きさが見栄えするのか?
それを可能にする筆の大きさは?

これらを考え、準備する事が私の仕事のほとんどだったと思います。

ワークショップやパフォーマンスをやっていた経験がこういう所で生かされるのですね
大体の問題はスグに答えを持っていたのですが
問題は大きさでした。
事前に大阪城ホールに行ってステージの下見をする訳もいきませんし(笑)・・。
筆と紙の大きさのバランスが合っていないと見栄えもしませんし・・・。

最終的には、夜なか家の前の道路で
筆の動く範囲を考えつつ、動作のイメージを独りでやってみて
メジャーで寸法測ったり・・・端から見ると怪しい人に成っていましたね(w)。

今回の筆は京都古梅園さんにお世話に成ったのですが
ホントに無理を言って色々調べて頂き
様々な大筆を時間の無い中、取り寄せて頂きました。

使用した筆は全長110cm、穂先33cm、筆だけで2kg以上もある大筆。
これが濃墨を吸い上げればかなりの重量に成ります。
それを使って初日の緊張の中、あれだけのお客さんの前で見事に書き上げた渡辺さん。

ネットニュースでも多く、その書が記事になりビジュアルに使われた所を見ると
結果は一目瞭然ですね。 お見事でした。
日刊スポーツ記事

私もリハではありますが大阪城ホールのステージに上がってしまいましたし
NMB48の皆さんの真剣な取り組みを見させて頂き、多くの刺激を頂きました。
6年目に向かう彼女達の今後の活躍も楽しみですね。

企画協力:iD.泉屋宏樹
  筆   :京都古梅園










  
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2015年11月04日

自然と人をとりもつ会社のガラスアートワーク(ハイテック株式会社)


地温調査研究会のお話は以前致しましたが
その時に声を掛けて頂いたハイテック株式会社さんが
オフィス移転の機にガラス面に・・・というお話を頂きました。

ハイテック株式会社さんは国内外の地質調査や遺跡調査等の土木、建築に関わる企業で
地球と対面しながら、人の暮らしの根本を支えるお仕事をされている会社。

当初は企業の看板的なお仕事なのだと思っていましたが、お話を伺いますと
仕事は国や大学等と一緒にするモノばかりなので
いわゆる広告では無くて、企業理念でもある「水、緑、大地」のメッセージを子供達や
そのお母さん達に向けて伝えたいとの事。

皆さん土木のイメージってどう思っていらっしゃいます?

私も以前フト気付いた事なのですが
都会で見る空以外の景色の全て(道路、建物、橋、木々、川はもちろんミゾに至るまで)
土木の人の仕事ばかりじゃないか!・・・と。これってスゴクないですか!?

まさしくハイテックさんとのお話で
今、私達が普通に暮らせて、景色や買い物を楽しみ、川辺で寛げるのは
土木のお仕事の方が整備してくれているからで
「水、緑、大地」と「人」が共存する為のお仕事をされてるという事がよく分かりました。

今回私一人ではこの仕事は出来ないと思い
iD.の泉屋宏樹さんにも立ち会い、協力して頂いたのですが
お話の中で「子供に対するメッセージ」というので私達が思い付いたイラストレーターが
カナダで一緒だったすぎはらけいたろうさん。
彼ならきっとその雰囲気を叶えてくれるだろうと声を掛けさせてもらいました。

正直可愛らしいすぎはらさんのイラストと私の字が似合うのか不安はありましたが
そこはiD.さんの腕次第とも思っていましたので
お任せしつつも、途中でお互いに何度も調整しながら製作させて頂きました。



大きいですよね。縦2m30cmガラス面は角を曲がって側面にも続いていて
横幅全部で14mほどあります。
ブラインド-を閉めれば、よりハッキリと見えます。



角にシンボル的な木を配置し
自然の動植物と子供が共に居る所を表現しています。
室内から見ると




影も綺麗ですし、木の葉の印刷に工夫をしてステンドグラス的にも。



すぎはらさんのイラストもデジタルの完成ながら手描きの暖かみを入れる為
スゴく工夫して細かいグラデーションで表現してくれました。
ブラインド-を閉めても



想像以上にシルエットが綺麗。
また街路樹の銀杏が黄色く成ると
室内からイラストの緑の木とのコントラストが綺麗になるハズなのです。

今回、外からの見た目はもちろんなのですが
社内の方々や訪問された方も楽しめる室内環境も重要な要素のひとつでした。

私の字もすぎはらさんの色味を入れる事で
見事にマッチしてくれました。iD.さんお見事!

この町の人に「じゃあ待ち合わせはゾウさんの下で・・」とか
会社の方にも「お猿さんとカエルのある会社です」みたいな話に成ると嬉しいなぁと想像しています。

こういった事に資金を使うなんてなかなか無い昨今の風潮の中
この様な機会を頂いたハイテック株式会社さんに感謝をしつつ
どうぞ今後とも私達そして未来の世界の人々の暮らしをどうぞ宜しくお願いしたいと思います。











  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:04Comments(0)依頼作品/made to order

2015年09月22日

墨の服の第二弾3(TRINITAS 5th Anniversary)

現在開催中(~27日)のTRINITAS 5th Anniversary
今日はブラウスと“つなぎ”のご紹介。

ブラウスはメンズ、レディース共に
線の細いのと太いのを用意しました。

メンズシャツ「はな」20,000円
以前のコラボでは長め丈のシャツでしたが
今回はプルオーバータイプ。
こちらは線の細いパターンで
中央から右に「は」、左に「な」なのですが・・・読めないか(笑)。

レディースブラウス「はな」20,000円(まだカフス部分付いていません)
こちらは左から「は」「な」と思い切って書いています。
白と黒のコントラストがハッキリしているので
TRINITASさんのパターンの面白さが引き立つのではないでしょうか。


こちらは出口春菜さんのレディースブラウス

こういう所がたまんないでしょ。?

TRINITASさんの作る服全体について言える事ですが
よく見てるとデザインだけでなく縫製にも
TRINITASさんのこだわりが見えます。
例えばボタンホールのつけ方。

普通ならミシンでボタンホールのステッチをつけて真ん中を切るという
手法になると思うのですが
左右から二枚の生地を合わせてボタンホールを作っています。
だから生地を切っていないのですよね。
私の持っているチョット高いシャツでもそんな手間な事はしていませんでした。

「手間を惜しまない」という事は、なかなか難しい事で
モノ作りをする人間としてはよく分かりますが
仕事として採算や効率を考えると省略されていく事が多く
仕方ないとして目をつぶる事がほとんど。
でもそれをしないTRINITASさんの正直さがこういう所を見てもよく分かります。

さて、次は「つなぎ」です。

レディースジャケットLつなぎ「大地」

同背面

前回ご紹介しましたジャケット、ベストとパンツは「つなぎ」になると
言っていましたがコレがその状態。
墨部分が上下で左右に入れ替わる様に考えました。

この「つなぎ」にもなるというTRINITASさんのデザインが
非常に頭を悩ませました。
ジャケットだけ、パンツだけとしても成立しないといけませんし
「つなぎ」に成ってもひとつデザインとして意味を持たせないといけない。
色々苦心しましたが、思ってた通りに仕上がりました。


出口さんのメンズのつなぎ状態
こちらは下からの花柄がつづくデザインになっていたのでした。

対照的ですが
出口さんのも花の散らし方や空間の使い方に和風なテイストが感じられません?
先日の帰り道、ふたりで「良いのができたね~」と言っていたのですが
参加させてもらった二人のアーティスト共に納得の仕上がりです。

私は23日と27日、出口さんは27日に居りますので
是非々々TRINITASまで足を運んで頂き色んな着方を楽しんでみて下さい。
  
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2015年09月01日

男前豆腐店新商品ロゴ発売

文字を書かせて頂いた商品が本日から発売されます。

男前豆腐店さんの商品
「堅実の絹」「誠実の絹」「純情の絹」のリニューアルパッケージの文字を書かせて頂きました。

これまでもこの商品は販売されていたのですが
今までのパッケージイメージを変えて、あえて王道の雰囲気でと
お話を頂き書かせて頂きました。


和紙の様な風合いと色合いも落ち着いてて
またバックには白でうっすらと亀甲紋があしらわれている和モダンな印象です。

大まかなデザイン案があって「この辺りに文字を」という所から始まったのですが
書いてみて、一行に書いたとしたら扁平な文字にしないとおさまりが悪い。
扁平な文字は大らかで、穏やかな印象はでるのですが
洗練された雰囲気は出ないので
いろいろ試行錯誤した中で、文字を散らした様なきもち二行の構図にしました。

今回の商品は同シリーズなのですが
それぞれ「しっかりかため」「ちょうどいいかたさ」「とろけるやさしさ」と
お豆腐の触感が三段階に分かれています。

陳列される時はきっと三つ横に並ぶ事でしょうから
文字の雰囲気の違いも見せながらも
同一のイメージも必要だと思い制作しました。
同じ文字になる「の絹」の違いを出す事にも工夫しましたね。

きっといままでの男前豆腐店さんのイメージと違うと
思われる事でしょうが、それが今回のテーマでした。

「男前」

あと印も実際に石に彫って制作しました。
商品の形が真四角なので、同じ四角の印を入れるとあまり綺麗ではなかったので
長方形の石を使いました。
一見王道の印に見えるかと思いますが
裏コンセプトとしては「男」を上に配置して「オトコをあげる」。
「前」を下に広がる様にして「すえひろがり」。
外枠を数か所はずす事で「枠にとらわれない」男前豆腐店さんの姿勢を表現しています。

商品の良さは私が語るよりも実際に味わって頂いた方がきっと
分かって頂けると思いますので、ここでは
私の関わってる所のお話だけをさせて頂きましたが
触感の違う三商品なので、お料理によってチョイスを変えるのがいいでしょうね。

今日から順次このパッケージに入れ替わっていくと思いますので
お近くのスーパーで見かけましたら是非お手に取って頂ければと思います。

今回お話を頂いて京都の本社に伺わせて頂きましたが
ホントに楽しいスタンスと、製造の真摯さに
あらためて大ファンになってしました。
その本社見学の事はまた後日記事にしたいと思います。
男前豆腐店株式会社HP http://otokomae.jp/









  
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2015年08月03日

地温調査研究会25周年




さてこの聞き慣れない言葉。
地温
今回ご招待頂き、この記念講演を聞かせて頂いて
ようやくその一端を理解できた様な・・・。という気分なのですが

地下1mの所の温度を計測する事で
その地下に水の通り道(「水ミチ」とおっしゃってた)があるのか分かるという事らしく
その計測技術、方法を発見されたのが本会の竹内先生で
その先生を中心として世の中の役に立つ様広め、普及させようと
されてるのがこの地温調査研究会
(・・という事でよろしいでしょうか?先生)

驚いたのは
地下を掘れば水が出ると普通に考えてたのが間違いで
地下水の通り道「水ミチ」(この言葉の名付け親も竹内先生)というのがあるという事。
また
この竹内先生、小学4年生から
お父様から温度計と湿度形を頂き気象観測を既にされていたんですって!
中学では既に温度計を埋設し一時間毎に計測していたり
高校では台風の来る前後から気温・気圧・風速・風向・湿度・雨量を測定し
天気図と合わせてまとめたというから恐ろしい・・・。

やはりその頃の「好き」という情熱は
何モノにも変えられませんね。


さて今回そんな地温調査研究会がこの度25周年を迎られたという事で
記念品の文字と竹内先生に「印」を制作させて頂きました。
ハットをかぶられ、髭の印象的な先生の雰囲気を
「竹内」の文字にカブらせてみました。
あと竹の中に温度計を入れてあるの・・分かります?

2.5㎝四方の石に髭を彫る事、また温度計を壊さないように彫る事が大変でしたね。
先生の顔は出しませんが
思ってたより髭が似てて安心しました(笑)。

記念講演には80名ほどいらしてたでしょうか。
全国から大学関係者、企業関係者、なかには中国やアメリカからも
来られてて、盛大に行われました。
私も初めてお会いする業界の先生方、お話に楽しく過ごさせて頂きました。

Mojo SAMのドラマーの岩瀬さんがこの会に所属されてる事で知り合い
いつも竹内先生には個展に足を運んで頂き、またライブの方でも楽しんで頂いてます。
という事でこの会でも少し・・・・

やってしまいました。

・・・・で、その後は告知していました大阪でのライブでも


でした。(笑)
こちらも大いに盛り上がりましたよ。
お出で頂いた皆様ホントにありがとうございました。

そして25周年をむかえられた地温調査研究会の皆様おめでとうございます。
若い方も大勢いらっしゃいましたし、益々のご発展を願っております。
竹内先生またライブに個展に、是非足を運んで下さい。
この度はおめでとうございました。






  
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2015年07月02日

京昆布舗田なか清水店

ここの所色々と重なって居り
その間気に入ってるモノも沢山出来たのですが
それの発表はもう暫く・・。

去年の今頃はブルガリアやイギリスなんかを周ってたんだな~と
今年のブルガリアのwater tower art fesのサイトを見て
感じ入っていました。(また行きたい・・・。)
サイト中の2014年には私も出て来ますので良ければご覧下さい。

そのブルガリアに行く前のお話なのですが
屋号を書かせて頂いた「京昆布舗 田なか」さんの
清水店ができ、その看板と暖簾の文字を書かせて頂きました。

たぶん世に出た私の初めての墨絵じゃないでしょうか・・・。
お茶を注ぐ急須も書いてみました。

お店の正面はこんな感じ。

田なかさんに行くと「おぼろ昆布」や「出汁」以外にも商品が少しずつ増えていて
佃煮やこぶ茶、昆布おかき等
ご飯が欲しくなるモノや私達日本人には嬉しくなるモノばかり。

清水坂を上がっていくと途中右手の方に

こんな感じで見えますので
京都No1の観光地清水寺にお越しの際は
是非お立ち寄り下さい。
オンラインショッピングもされています。京昆布舗田なか


  
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Posted by HIROSHI UETA at 13:47Comments(0)依頼作品/made to order

2015年04月16日

絵草子「朱日記」

泉鏡花×中川学さんの文藝繪草子第三段「日記」が発売されました。
国書刊行会 http://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336058911/



------「スミ」と「」の2色で描こう。
モノクロームの絵は、上手く描けばカラ-の絵よりも美しい。---
と中川さんの言うように、この2色で表現された世界は美しく表現されていました。


特にの印象的に使われていること!

泉鏡花の抽象的にも細やかな描写と
呼吸する様に間をとってくれる中川さんの絵の世界感に
初め思った言葉の難しいさも忘れて一気に読み進めてしまい
最終的には色のあと味がぼんやり残る。

読み終わり、もう一度数ページもどり読み返す。
新たな発見を見つけ 少し悦ぶ。

また喫茶店にでも持ち込んで読みなおそう と心に決めて本を綴じる。

-良い時間でした。-


今回主人公雑所先生の日記を私が書かせて頂きました。
タイトルの日記の日記を実際に書く訳なので本当に重要な部分だったのだと
聞いてはいましたが、読み終えて改めて感じ入りました。

またこの「日記」発売を記念し動画も作られ、これがまた素晴らしい出来ですので
是非ご覧下さい。

作/泉鏡花
繪/中川学
音楽/山口智
アニメーション/青木香
日記文字/上田普

題字を書かせて頂いた
第一段「龍潭譚」 http://www.ryutandan.net/
第二弾「化鳥」 http://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/ehonkecho/ も購入出来ますのでコチラも是非。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 17:09Comments(0)依頼作品/made to order

2015年04月01日

青山緑水な掛け軸

ご依頼を頂き制作させていただいた作品のご紹介。

「青山緑水是我家」

関東から関西の山里に越されて
畑をしながらの生活を楽しまれてるTさん。
大自然を借景に、大きな空間が感じられる言葉です。

部分拡大

平仮名ばかり書いて、漢字の作品を書いても1~3文字の私にしては
こういう作品は珍しいかも知れませんね。
正直長らくこういうのは作品として書いていなかったので
少しカマエたのですが、いざ制作に掛るといつもと同様。
作品に漢字も仮名も無いですね。
ただ正直に納得のいくまで書くのみです。

一般に掛け軸は上を広く、下を狭くしているモノですが
それは畳の部屋の床の間に掛けた場合の寸法だと思います。

今回は目線の高い、洋間ダイニングにある床の間に掛ける事が分かっていましたので
掛け軸の重心を上にあげ洋間用の寸法を考えました。

Tさんご家族と一緒に主になる生地を選び
アクセントとして両端にインド更紗の水紋部分を使ってもらいました。
軸先は少し赤みのある木の組木です。

もちろん色合わせの微調整もしましたが
生地に緑、更紗の水、軸先の木。
そう!表具にも「青山緑水」を入れて頂いた訳です。

ギリギリまで軸先に朱の色を使って色を引き締める事も考えましたが
軸の中で色を完成させてしまうより
シツラエに花を生けて頂く事で床の間の空間ができ上がる。
そんな風に考えました。

ご依頼頂いたTさんご家族には喜んで毎日眺めて頂いてると伺いましたので
飽きのないモノができたのだと胸を撫で下ろしたのでした。










  
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Posted by HIROSHI UETA at 14:59Comments(0)依頼作品/made to order

2015年01月27日

ファッションブランド「TRINITAS」


TRINITAS(トリニタス)

自転車で京都をウロウロしていて以前から気に成っていたお店があり
その日も前を通り過ぎかけていたら
ジャケットとパンツが一体化したデニムのスゴイ暖簾が掛ってて
「これは!」と思い入ってみました。

すると気さくなお兄さんが出てきて
色々お話していたら
その暖簾にお店のロゴを書いて欲しいという話に・・。

「私の作品スタイルも知らないで、そんな事言って大丈夫?」と聞くと
「お話してたら大丈夫だと思います。」だって。

なんか気持ち良かったので引き受け。
出来上がったのがコレ。


スゴイ暖簾でしょ!
これ家に持って帰って書いたんです。

ツナギの服ってありますが
ここのはファスナーでパンツとジャケットを繋げられるデザインになっていたりします。
もちろん別々に着る事も。

店舗に商品は並んでいますが主商品は基本受注生産の形をとっていて
店主が生地にもこだわって制作していますので
ちょっとしたデザイン変更も出来ますし
色々お話しながらとっておきの服を仕上げる事が出来ますよ。
どうぞこの暖簾を目印に是非一度行ってみて下さい。
京都・堀川三条を東に行けばスグです。(三条会商店街の東側)

TRINITAS HP http://r.goope.jp/trinitas
ショップサイト http://minne.com/trinitas
また春に向けてコラボ商品も企画していますので
それも是非お楽しみに。




  
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Posted by HIROSHI UETA at 11:05Comments(0)依頼作品/made to order

2014年12月11日

自家製粉石臼挽きうどん 「青空blue」

いやーホントに美味しかった。
店舗名を書かせて頂いた贔屓目も全く無く
おしゃれで美味しいうどん屋さんが大阪に出来ましたよ。

是非ぜひ一度召しあがって頂きたい。美味しくって笑みがこぼれました。

一見蕎麦と思いがちな「うどん」なのですが
小麦の殻を剥かないで石臼で挽いているので
白くない麺であるとの事。
コシもしっかりあるのですがツブツブした食感も少し感じられる
初体験な食感のうどんでした。


はじめは塩で頂いて
老舗お蕎麦屋さんで修業されてたという店主の
ダシもホントに美味しかった。

お酒や季節の一品料理も充実してます。
「ササッとうどんを食べて」ではなく
ゆったりと会話を楽しみながら食事して頂けると思いますよ。

文字の話をしましょう。
「青空」

今回は「品のある優美な」というリクエストでした。
画数の少ない文字ですし、それだけで場を持たせるのはやはり難しかったですが
(簡単な物など一つも無いのですが・・・。)
青の月や、空の穴カンムリを角ばらず書く事
文字の中に隙間を作る事で感じが出せたでしょうか。

こういう店名や商品名を書く時に人知れず意識している事ですが
やっぱり繁盛して欲しいですので、横画なんかは右上がりに成る様に書いていたりします。




なんとこんな素敵な焼き物にも成っていました。

私は京阪「淀屋橋」から徒歩でしたが
「肥後橋」からも近いですね。
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自家製粉石臼挽きうどん 青空blue
facebook https://www.facebook.com/udon.aozora.blue
OPEN:月-金 / 11:30 ~ 14:30 , 17:30 ~ 22:30 土 / 11:30 ~ 14:30 , 17:30 ~ 21:30
CLOSE:毎週日曜定休
〒541-0046 大阪市中央区平野町4-5-8-1F
TEL: 06-4708-8812  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:09Comments(0)依頼作品/made to order

2014年10月14日

炭火焼鳥 杉の屋


大阪・南海電車 泉北高速鉄道線「深井」駅のすぐそばの
炭火焼鳥 杉の屋 さんの屋号を書かせて頂きました。

店長は私がカナダに居た時にバンドでカナダに遠征に来ていた
神風ボンバーズの元ドラマー。
帰国後、長年有名焼鳥屋で修業し
この度独立。杉の屋をオープンさせました。

炭火焼鳥 杉の屋
    〒599-8236 大阪府堺市中区深井沢町3299
    泉北高速鉄道線 深井駅 徒歩1分
    ランチ 11:30~14:00
    ディナー 17:00~24:00 (L.O.23:30)
    くるなび http://r.gnavi.co.jp/c5d0v5cp0000/


書いてみて分かったのは
見慣れてるハズの「炭火焼鳥」が意外に難しかった事。
炭、火、焼 と「火」が三つも並んでいるんですよね。
火の左払い、右払いに配慮しないとどうもシックリきませんでした。
また「杉の屋」はその三文字を一体化させた方が
アイキャッチとしてもイイと思ったので
”の”は屋の上に乗せる様にしました。

これを目印に。


カウンター席とテーブル席

お酒もシッカリ

完成したお店に行ってみると
落ち着いた、でも気取らない気さくな雰囲気。
カウンター席に、テーブル席、奥にはお座敷も
1人でもカップルでも、ファミリーでもOK 。
お酒もワインまでしっかり揃っているし
毎日契約農家から仕入れ、自分で捌くという鳥もスゴク新鮮で、刺し身から焼き物
他にもサラダやデザートまで。
色々戴きましたがすっかり夢中でそっちの写真は撮り忘れてしまいました(笑)。

イヤー美味しかったです!


実は話もなかなか面白い店長。

食事の方はぐるなびにありますので是非ソチラでご覧頂いて
美味しい鳥を食べたく成ったら是非ご利用下さい。
そしてチラッと私の字も見ておいて下さい。




  
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Posted by HIROSHI UETA at 00:36Comments(2)依頼作品/made to order

2014年02月05日

松山の「花蝶」と川越シェフ

これも年明け(1/3)の話なのですが
正月に妻の実家の愛媛に行った帰りに
お店ロゴ制作と作品をお買い上げ頂いた松山のお店「旬菜 花蝶」に
伺わせて頂きました。

「旬菜 花蝶」ロゴ

また神戸での個展でお買い上げ頂いた作品「雪月花」も
店内に展示されて居りました。

この作品用に壁面を用意して頂き
スッポリ収まっています。


個室に成ったモダン和風でオシャレな店内はユッタリとして
沢山出てくる海の幸や、お肉に、もう限界というまで美味しく頂きました。
シェフ自ら生産地に足を運ばれる事もあるそうで
その時のお話も交え、旬の物を食べさせてくれます。

私もまだお店情報不足で申し訳ないのですが
(詳細分かりましたらまた改めてUPします。)
この「旬菜 花蝶」は完全予約制ですが、一見さんでも予算に合わせて瞬時に対応頂けるという事です。
松山市三番町Nビル4階にあります。

また、この日ちょうどシェフの専門学校時代の同級生だという
川越達也さんもいらしゃってて
色々とお話を伺わせて頂きました。

川越さんはTVのまんまにこやかで
自然と皆さんにお気づかいされてるご様子は
サービスのプロなんだとつくづく感じました。

また学生時代のお話や、これまでの道のり、メディアの事、お店の事
こちらの質問に対して気さくにお話頂き
有名な方だとしても、やはりひとりの人間な訳で
その等身大の姿を見せて下さったのだと思います。

料理の世界の方ですが、やはりやっている事や道のりは
私達の世界と違いはありませんでしたし
参考になるお話ばかりでした。
そしてそのプロ意識の高さとそれに対する努力には
本当に驚かされ、私も妻もすっかり川越シェフのファンに成ってしまいました。

お別れに「またお仕事でご一緒出来る時を楽しみにしています」と言って下さったので
一層頑張らないといけないと誓った新年でした。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 21:25Comments(0)依頼作品/made to order