Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2007年09月12日

きれいに書く方法


日比野五鳳作 「こころよき疲れ」 24×36(cm)
 
「こヽろよき疲 れなるかな 息もつかず 仕事を したる後の この疲れ」 (改行にてスペース)

石川啄木歌

私の大好きな書家 日比野五鳳。
岐阜県にお生まれに成ったのですが
30前からは京都で活動されてた様です。

大学で書道コースに居た私は、卒論でもこの方を調べてました。

派手さは無いのですが
人となりが出てるのでしょうか
すごく大らかな作品を作られるのです。

実際に筆が大きく回っているのですが
例えば  ・二行目頭の「れ」の最後のはらい。すごく遠くから来てます。
       ・五行目の「た」実際なぞってみますと、かなり大きく回ってます。

という風に近道をされないのです。
なかなか出来ない事でして、結構ゆっくり書かないと出来ません。

そう言ってる私自身速く書いてしまう一人なのですが
たまにこの方の作品をなぞって戒めています。

よく人に上手く書く方法を聞かれます。
筆でもペンでも、これ以上無理という程ゆっくり書いてみて下さい。
辛抱が大事なのです。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 14:39Comments(16)マイ・フェイバリット