Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2008年11月18日

個展終了

16日を持ちまして
2日間の個展を無事終了いたしました。

この度も多くの方においで頂き大変感謝いたしております。
又、京都・姉小路通り界隈の皆様にも大変なご協力を頂きました事
重ねてお礼申しあげます。

2日間という短い期間の為
お出で頂けなかった方も多くいらっしゃいますので
新作の数点と展示風景を紹介させていただきます。


「姉小路 もてなし」

なんと言いましても地元の方に一番人気だったのがこれ。
この度開催の機会を下さいました”姉小路界隈を考える会”の会訓に
「もてなしを大事に」というフレーズがありましたので
それを一つの作品にまとめた掛軸作品。

これは表具屋さんにお願いいたしました。
大変だったでしょうが綺麗に仕上げて下さいました。

後ろに照明器具を入れてあります。



「地蔵盆 しのづか社中の まひおさむ」

姉小路で行われた句会にて発句された俳句を
短冊に仕上げました。
この界隈に見られます格子をエンボスで入れてあります。



「室の花 京の町屋に 持てなさる」



「寒の水 京の豆腐屋 ふんだんに」



「地蔵会や 灯りの中の 遠き声」

作品見にくいでしょうがすみません。
今回自分で短冊掛けを作ってみました。
アルミの四角棒に穴をあけ、ボルトを通して短冊の
端を軽くはさむのです。
短冊掛けは上の写真の様に木や竹などを使ったのが多いのですが
全く違った素材でシンプルな物を使いたかったのです。



「燗酒や 姉小路の 京町屋」



画廊は表も広いスペースなのですが
奥にも広く、石畳の道が裏庭まで続いています。



「にわか」



「にわか拡大」

上の写真で奥に光ってる掛軸がこれ。
これも人気ありました。
この軸は私が作ってしまいました。



「姉小路」
個展案内に使いましたこの作品は実は掛軸でした。
こちらにもエンボスで格子の模様を入れました。
軸先は陶器でストライプの色が入ってます。
格子が縦線なので合わせてみました。



これも表具屋さんにお願いする訳にもいかず
自分で仕立てました。
最近エンボスにハマりつつあります。



夜は違った装いに成りました。
道は歩行者天国になり、150もの行灯が灯され

会場内は近くの保育所の卒園記念に作られた70ものミニ行燈が
電池仕掛けで一斉に灯されました。









なかなか渋く展示する事が出来
私自身久々に納得の出来る物が仕上がったと思いました。

今回は私には珍しく読める作品を多く製作しました。
単純に俳句を抽象的に表現したら意味なくなってしまいますし・・
なんて事もあったのですが。

とにかくこの度の会場は
ホントにやり良かったです。
なかなかこの様な会場は使えませんでしょうし
色んな勉強もさせて頂きました。

ありがとうございました。







  
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Posted by HIROSHI UETA at 05:12Comments(2)個展・グループ展/Exhibition