Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2008年11月29日

昔の話


作品「爛漫」
初めてのオーダー作品 (22、3の頃制作)


先日、学生時代を過ごした徳島に足を運び
忘れていた色んな事を思い出しました。

学科の研修旅行で東京・上野の書道展を見る予定があり
せっかくだからこの辺の美術館に足を伸ばそうと
先生に別行動を願い出ると
「そんなの見ても書道の勉強には成りません!」と言われ、憤慨した事。

創作の授業に手本を渡され
疑問を持っていた私は、無視した制作をしていると
以降、添削をしてもらえなかった。
しかし、卒業の時その先生が他の先生方に
「こいつは今にすごい作家に成るぞ!
 こいつは自分の作品を作る事を知っとる!」と
おしゃってくれた事。

時間があれば徳島そごうの美術画廊に足を運び
屋上のペットショップで一服。


気まずいと思いつつも徳島画廊で絵を見せてもらっていた。
その頃いいなと思ってた男女が手を繋いで踊っている作品があった。
小さなデッサンの様な絵であったが
線の一本一本に動きが感じられた記憶がある。
今回それを伺うと
もう売れてないが
池田満寿夫の絵であった事を教えてくれた。


古本もその頃おぼえた。
百円、二百円で画集が買える。
高く積み上げられた画集から眼についた物を4.5冊求めた。

今まで意識してなかったが
その頃の延長がそのまま今に繋がっている。
そして、変わっていない自分に苦笑いした。













  
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Posted by HIROSHI UETA at 22:58Comments(3)道程

2008年11月28日

TV出演「京都ちゃちゃちゃ」


作品「めくるめく」拡大


昨日、関西テレビ☆京都のお昼の番組
「京都 ちゃちゃちゃ!」
に出演させて頂きました。

誠に残念な事にデジカメを持っていくのを忘れていたため
その時の画像を紹介出来ないのですが・・。


作品「めくるめく」 一緒に出演。
蝋で書いたのと、墨で書いたのを合わせた作品。


朝10時にスタジオに入り。
用意してきた9点の作品をひろげ
どれを使うかスタッフの皆さんと決める。

司会の杉山一雄さん、アシスタントの吉田 麻衣子さんにご挨拶し
台本を見ながら流れを打ち合わせ。

杉山さんは時々独り言の様に台本を読み頭に入れてる感じで
吉田さんはチョコチョコと話しかけて下さり
私に気を配って下さいました。
(すごく気の利く可愛い人でした)

少しの休憩があり、もう一度私の話す所をリハーサルして下さり
そのまま本番。

少しピリッとした空気の中でも
CMに入るとチョット雑談したり
その雑談での情報を本番で使って下さったり。
皆さんホントに気を配って下さる。

とてもやり易い雰囲気の中終える事が出来ました。

終了後は番組中に一口食べた京料理志ぐれの「志ぐれ弁当」を皆さんとご一緒に頂き
帰ってきました。

今回は何故だか全く緊張しませんでした。
前日に体調崩して寝通しだったのでボーとしてたのでしょうか。?




  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:53Comments(0)メディア/Media

2008年11月25日

学会に呼ばれて。


〈大鳴門橋〉

〈会場〉

母校の四国大学の先生に呼ばれまして
徳島に行ってきました。

11/23に開かれました学会にて
卒業生の活動報告を、ということでした。

先生から送って頂いてた前年度の卒業論文の資料を見ておりますと
作家活動や商業的な書に興味のある学生の
多い事が分かりました。

確かに私の学生の頃は先輩も同窓生も先生にも
作家を・・・って方はいらっしゃいませんでしたし
卒業後は学校の先生か塾の先生。もしくは就職し書から離れてしまう
これが一般的な形でそれ以外はありませんでした。

今学生がかつての私の様に悩んでるなら
別の形も示めせるかなと思い
今の活動とその経緯を写真スライドを交え話してきたのでした。

話を聞いてたかは知りませんが
「良かったら回し見て下さい」と渡した
私のポートフォリオ(作家資料・作品写真)が
3時間もあったにも関わらず半分しか回りませんでした。
(多分総勢60~70人)
私も気に成ってたのでチラチラと様子を見てましたが
多くの学生が最後までページをめくり
各資料に目を通してくれていました。

階下にはその学生たちの作品展が開催されてましたが
明らかに実力は上がっておりました。

この調子で続けられてしまうと
近い将来の私の商売敵に成ってしまうのでしょうね。
(勝負する業界じゃないですかね。  ハハ)





〈開会中〉

〈阿波踊りのモザイク〉







  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:46Comments(2)道程

2008年11月19日

TV出演決定!



作品「そぞろ」

本日打ち合わせをして来たばかりで
内容は何も決まっていないのですが
11/26 関西テレビ京都チャンネルのお昼12:00からの番組
「京都!ちゃちゃちゃ」 http://www.kyoto-channel.com/chachacha.html
に生出演させて頂く事に成りました。

どうも1時間出ずっぱりに成る様で
お弁当を食べたり、色んな情報に対してコメントしたり
作品の紹介をしたりと・・大変な事に成りそうです。
そして生放送。

今日は常設展示して頂いてる
京都・北山の珈琲伽藍さんでの打ち合わせと
展示風景の撮影をしてきて
後は、前日ぐらいに上がってくる原稿を頂き
当日TV局へ。

このお話は番組ディレクターさんが
京都の書家で検索した所
このブログを見つけて
興味を持たれたとの事。

そんな事もあるのですね。

画像の「そぞろ」は先日の個展に出品したもので
そぞろ歩きの「そぞろ」です。
これもエンボスの格子模様を入れており
あてもなくぷらぷらと京の町中を散策してるイメージの作品です。
こちらも番組にて紹介する事に成っています。









  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:50Comments(0)メディア/Media

2008年11月18日

個展終了

16日を持ちまして
2日間の個展を無事終了いたしました。

この度も多くの方においで頂き大変感謝いたしております。
又、京都・姉小路通り界隈の皆様にも大変なご協力を頂きました事
重ねてお礼申しあげます。

2日間という短い期間の為
お出で頂けなかった方も多くいらっしゃいますので
新作の数点と展示風景を紹介させていただきます。


「姉小路 もてなし」

なんと言いましても地元の方に一番人気だったのがこれ。
この度開催の機会を下さいました”姉小路界隈を考える会”の会訓に
「もてなしを大事に」というフレーズがありましたので
それを一つの作品にまとめた掛軸作品。

これは表具屋さんにお願いいたしました。
大変だったでしょうが綺麗に仕上げて下さいました。

後ろに照明器具を入れてあります。



「地蔵盆 しのづか社中の まひおさむ」

姉小路で行われた句会にて発句された俳句を
短冊に仕上げました。
この界隈に見られます格子をエンボスで入れてあります。



「室の花 京の町屋に 持てなさる」



「寒の水 京の豆腐屋 ふんだんに」



「地蔵会や 灯りの中の 遠き声」

作品見にくいでしょうがすみません。
今回自分で短冊掛けを作ってみました。
アルミの四角棒に穴をあけ、ボルトを通して短冊の
端を軽くはさむのです。
短冊掛けは上の写真の様に木や竹などを使ったのが多いのですが
全く違った素材でシンプルな物を使いたかったのです。



「燗酒や 姉小路の 京町屋」



画廊は表も広いスペースなのですが
奥にも広く、石畳の道が裏庭まで続いています。



「にわか」



「にわか拡大」

上の写真で奥に光ってる掛軸がこれ。
これも人気ありました。
この軸は私が作ってしまいました。



「姉小路」
個展案内に使いましたこの作品は実は掛軸でした。
こちらにもエンボスで格子の模様を入れました。
軸先は陶器でストライプの色が入ってます。
格子が縦線なので合わせてみました。



これも表具屋さんにお願いする訳にもいかず
自分で仕立てました。
最近エンボスにハマりつつあります。



夜は違った装いに成りました。
道は歩行者天国になり、150もの行灯が灯され

会場内は近くの保育所の卒園記念に作られた70ものミニ行燈が
電池仕掛けで一斉に灯されました。









なかなか渋く展示する事が出来
私自身久々に納得の出来る物が仕上がったと思いました。

今回は私には珍しく読める作品を多く製作しました。
単純に俳句を抽象的に表現したら意味なくなってしまいますし・・
なんて事もあったのですが。

とにかくこの度の会場は
ホントにやり良かったです。
なかなかこの様な会場は使えませんでしょうし
色んな勉強もさせて頂きました。

ありがとうございました。







  
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Posted by HIROSHI UETA at 05:12Comments(2)個展・グループ展/Exhibition

2008年11月16日

個展開催中





昨日と今日(11月16日)の二日だけの個展を開催しております。

開催場所の姉小路画廊はまさに京町屋というべき画廊。
表は格子に成っており
床は石畳。

写真では分かりにくいかもしれませんが
石畳は奥の方まで続いており

奥の部屋には額に入った作品も展示しております。









今回の個展は
歩いて暮らせるまちづくり推進会議の主催のイベントで
 「まちなかを歩く日」HPhttp://www.arukura.net/
の関連イベントとなっており

姉小路界隈を考える会の
後押し頂きまして開催させて頂いております。

17時~20時まで一帯を歩行者天国とし
行燈を灯しております。
(今日は雨なのでどうなるかはわかりませんが。)

しぐれ雨の中ゆったりと楽しんで頂けると思います。

時間は10時~19時までなのですが
20時まで行燈を灯してますので・・・。?





最終日の本日(11/16)ぜひ多くの方に見て頂きたく思います。



姉小路柳馬場東入ル北側 「姉小路画廊」
  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:04Comments(5)個展・グループ展/Exhibition

2008年11月05日

個展開催!


作品 「姉小路」

やっと個展の情報をお伝えできます。
最近少しバタバタしておりました。

次の個展は
上田普作品展
~書で表現する姉小路の風情~

2008年11月15日(土)、16日(日)
両日共 10時~19時迄

と題しまして「姉小路界隈を考える会」の主催のもと開催する事となりました。

この個展は
歩いて暮らせるまちづくり推進会議の主催のイベント
 「まちなかを歩く日」HPhttp://www.arukura.net/
の関連イベントとなっておりますので合わせて楽しんで頂けましたらと思います。

今回お世話になります画廊「姉小路画廊」は
町屋的な情緒のある空間で私も非常に楽しみにしています。
日が暮れてきますと、姉小路通りを歩行者天国にし
行燈を灯すとの事。
私も昼用、夜用とギャラリーの雰囲気を変えて見ようかなんて考えてもおります。
どうぞ楽しみにしてて下さい。

作品も姉小路にちなんだ俳句を短冊に書いた物や
照明器具と一体に成った掛軸
珍しく読める作品も製作しております。(ハハ)
上の画像の「姉小路」は京都の町中をイメージし格子の模様を
エンボスで入れてみました。
新作、旧作約20点程を展示する予定でおります。

どうぞ、お誘い合わせの上、足をお運び下さい。
地図は私の手作りで。







  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:24Comments(4)個展・グループ展/Exhibition