Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2009年02月23日

「今泉版画工房と11人の作家たち」展




「大阪・天満橋 今泉版画工房と11人の作家たち」展

3月9日(月)~22日(日)
11時~19時(最終日は17時まで) 入場無料 / 会期中無休
会場 あーとスペース夢玄

DMより

天満橋に引っ越して1年。
20年、共に制作してきた作家、
最近知り合った画家、書家、イラストレーター。
その中から第一回目は11人の作家たちの作品と
「面白そうなやつらが、変なことを楽しそうにやっている」
会場真上に位置する版画工房と併せてご覧下さい。



参加作家  米倉健史    キルティングアーティスト
       渡辺美香子  色鉛筆画家
       泉屋宏樹    グラフィックデザイナー+銅版画家
       中川 学    僧侶+イラストレーター
       佐藤 潤    画家
       芳岡ひでき   アーティスト
       mocchi mocchi イラスト・デザイン
       上田 普    書家
       上砂理佳    銅板・水彩
       荢毛健作    陶芸
       綿谷 心    銅版画

私がこの版画工房に出入りさせて頂く様に成ったのはごく最近なのですが
ご一緒させて頂きます。

それぞれのジャンルでご活躍の作家ばかりで
今泉さんの交流の広さが感じられます。
そんな作家たちが様々な版画の技法で表現する展示会。

私もどんな作品が飛び出して来るのか知りません。
非常に楽しみで、制作も楽しくさせて頂いております。

どうぞお誘い合わせの上、足をお運び頂きたく思います。

又同会場にて4月に泉屋宏樹氏との合同展も予定しております。

会場HP http://plaza.harmonix.ne.jp/~artnavi/02gal.pak/03gal-tikamiti/03rental-gal/mugen-hp/01mugen.html


  
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Posted by HIROSHI UETA at 00:49Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2009年02月16日

「生きる術 in Canada」 道程3

講演内容の続きです。

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カナダのビザを手に入れ
トロントという移民の多い町に住まいを決めました。

丁度漢字が流行って、一寸したファッションにも漢字のデザインが入っていた頃です。

友人の助言で私が書いた漢字をデザインブックの様にまとめ、
それをタトゥーショップに売りに回る事をはじめました。

まとまったお金が入れば、それを増刷し隣の都市へ、
そんな風に4都市程回りました。

悩まされたのは同じアイデアを持っている中国人がいて先回りされている事。
しかも漢字を知っているというだけの、完全に素人の筆使いです。

しかし、カナダ人の彼らにはそれが上手下手なんて理解出来ない。
「もうこれが有るから」と断られる事も多々。

今までとは勝手が違う事に気付かされ、
中国も日本も無く、東アジアという事で一くくりに位置づけされている事も知り、
欧米での活動では中国人作家との差別化も考える必要があると感じたのでした。
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恥ずかしいですが、当時のタトゥーデザイン例 
取り合えず、向こうの人が好きそうな言葉やキーワードを書いていました。
こういった物30枚が1セットで販売していました。



トロントのダウンタウンCNタワーが見えます。
世界一高いと言っていた様な・・。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 00:53Comments(0)道程

2009年02月14日

「私の中国留学」道程2

前回の続きです。


「北京の北西大同の雲岡石窟」


中国では語学を学びつつ書の授業を受け、
時間が空くと旅行に行きました。
行った先の博物館や碑もよく見ました。


紀元前数千年前には既に文字を創造していた古代人に感心し、
絶壁に彫りこまれた巨大漢詩にどう作ったのか想像し、
有名な碑は余りに触られ過ぎてピカピカに光っていました。

「長江の崖に彫り込まれた巨大漢詩。」


元来書もしくは文字を作った古人は実にクリエイティブだったのです。

人に伝える為、もしくは信仰の為、そしてそれを使い易くする為。
彼らは自らの価値観や信仰、生活を文字の中に織り込み創造していました。
これは一種の表現と感じたのでした。
何時からそれは伝統と言われる物になったのでしょう。
「北京博物館所蔵の正しく甲骨文字」


私が中国で見たかった今の中国の書道は観光地の売り物の様なもの、
もしくは伝統芸能的なものばかりでした。
そしてそれを欲するのは書道を勉強している日本人。
売り子が日本語を話す度に日本人が馬鹿にされている様で
近寄る事も嫌に成りました。

「西安碑林博物館内」

ここに在るのは過去の物ばかりだと判断し
四年の予定の留学を一年で切り上げ環境を変えようと北米に渡ったのです。

そこで多くの人に出会い、現在の環境が出来上がる事に成ります。



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注)カナダで元西安芸術大学教授に会いました。
氏の作品は非常にクリエイティブで、ダイナミックで、技術的にも素晴らしい物でした。
文章はあくまでも、その時の私の主観であります。
ただその様な物に私は出会えなかっただけの様でした。
後で後悔しました。 もっと探せば中国で多くの物を学べたかも知れません。




「西安 大雁塔」



「留学先杭州の有名な西湖」
 
  
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Posted by HIROSHI UETA at 18:47Comments(0)道程

2009年02月13日

「私が中国に行った訳」道程1

昨年11/23 母校徳島の四国大学交流プラザにて
「第5回四国大学書道文化学会大会」に参加させて頂き
卒業生の活動という事で講演をさせて頂きました。

その発表内容を原稿にとお願いされまして
つい先日まで執筆しておりました。
完成した一部をこちらで紹介しようと思います。
あらかじめ言っておきますと
書道を学ぶ人間の一人として、学生達の参考にと思いお話させて頂きましたが
十人十色の過程と手段、出会いが或る訳で、
至極個人的な歩みとして
見て頂きたいと思います。




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日比野五鳳作「のどかさに 寝てしまひけり 草の上」


四国大学の学生の頃、
書道を芸術として「表現する」という事を考えていました。
書家でその頃好きだったのが井上有一と日比野五鳳。
彼らは独自の書を残しました。

井上有一の鬼気迫る姿と作品には圧倒されましたし、
日比野五鳳の人となりが出た大らかで洗練された作品には魅了されました。

しかし、芸術の分野で書道の位置づけは難しい。

絵画や音楽は国境が無いと言われ世界各地で講演や展示が出来ますが、
文字を書く書道はその文字を理解しない人にとってはどうなのだろう。
私らしい作品とは…。

答えの無いまま手本の文字を少し変えたり、誰か風の物を書き模索して居りました。

卒業の時期が迫る頃、思い切って中国に留学する事を決めました。
文化大革命以後文字が簡略化されたという現在の中国の書はどうなっているのか。
日本に入って来ていない今の中国の作品を見て、
そこから何かのヒントが得られるかもしれないと思ったからです。
一九九八年中国浙江省杭州大学に留学しました。
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井上有一の貴重な制作風景。
さすが! と思うのはこんなに大きな筆を使っているのに
筆の先を使って書いている。

一般的には大きな筆を持つとドン!って筆をおいて
振り回す様に書く事が多いが
そうすると線が悪くなる。

筆の大小にかかわらず、筆の先を生かして書く事が大事!
  
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Posted by HIROSHI UETA at 20:16Comments(0)道程

2009年02月10日

ハルピン市より栄誉証書



作品「よかん」一部拡大
泉屋宏樹氏によるエンボスの花が見えますでしょうか?


以前紹介させて頂きましたがhttp://hiroshiueta.kyo2.jp/e75648.html
手描き文字ART展にて受賞しました作品「よかん」が
中国・ハルピン展にてハルピン書法家協会より主席大賞を頂戴致しました。


賞状(手書きの賞状 さすが達筆!)


書道を文字の通じない人にも伝えられる芸術として表現したいと思い
しかし、本場の書道家を納得させれない様な作品は作っても仕方ないと思って京都に活動を移した
私にとって、泉屋氏との合作作品で中国の書家を頷かせられた事は大変嬉しい出来事でした。

しかし自分で書いてて「まだまだやな~」と思う毎日。
これからも技術と感性を磨き、新しい作品にドンドン取り組んでいきたいと思います。

今後とも応援よろしくお願い致します。
                      
泉屋宏樹氏HP http://www.id-izumiya.jp/








  
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Posted by HIROSHI UETA at 22:24Comments(4)作品/Works

2009年02月06日

おすすめデザイナー


Art Event 「from 38B ~国境を越えて会話する表現者達~ 」@ AOYAMA イベントフラッグ


カナダ時代から御一緒し
私の今までの個展やアートイベントのDM(ダイレクトメール)のデザインをお願いし
東京でのアートイベント「from 38B」も一緒に企画、展示し
この春も一緒に合同展も企画しております
グラフィックデザイナーであり銅版画家の泉屋宏樹氏(Hiroki Izumiya) のHP(ホームページ)が
アップされました。

流石と言える程の気の利いた平面構成と
幅広い氏の活動の一端がご覧頂けると思います。
私としましてはOtherのカテゴリーにありますExhibitionのページにやられました。

氏のHP内には私とのコラボ作品もご覧頂けますし
私の今までの個展のDMも数多くみて頂けると思います。

ブログにはこだわって行くと言ってられましたので
今後の展開も楽しみの一つです。

ID.Hiroki Izumiya http://www.id-izumiya.jp/







  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:16Comments(2)マイ・フェイバリット