Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年07月13日

書とフレンチのコラボディナー全貌!


7月5日に開催致しました
ウェスティン都ホテル京都レストラングランドビューでの
フレンチの山田章裕シェフとのコラボレーションディナーの
模様を報告致します。

当日は大変嬉しい事に40名近くの方にお集まり頂き
テーブル数は一杯でした。
会場に作品を展示したのは勿論。
上から吊るした作品はお客様から頂いたリクエストの言葉を書いた物。
薄~い紙に書きましたので光を透しますし、ヒラヒラしていました。
こちらはお帰りの際にお持ち帰り頂きました。

東山から正面には吉田山を見渡せる展望を持つガラス面には
小さな作品を水で貼り付けました。 

メニュー






オードブル「東山の詩」
南瓜、京手毬の彩りコンポート、雲丹とそうめん南瓜のパスタ モサ海老と枝豆ピュレ
ライスペーパーに書いている俳句は「祇園会や 紅うつる 東山」 正岡子規の句です。(食べられます)
祇園祭の今の時期にピッタリの句を見つけました。
京手毬、そら豆、冬瓜、南瓜、枝豆と、旬の野菜がいっぱいで、涼やかな初夏の夜を想わせる前菜です。


第2オードブル「願いをこめて」
フォアグラの短冊 彩りフルーツを添えて
フォアグラのテリーヌを七夕の短冊に見立て、事前にお客様に伺ったそれぞれの願い事を書きました。
願い事をお腹に入れて頂く事で、願いを叶えて頂こうというシェフのアイデアでした。
周りの白ワインのジュレが、フォアグラの濃厚な味わいを、さっぱりと引き締めてくれます。

スープ「月光」
黒トリュフとじゃがいもの冷製スープ 
モノクロのスープは粉糖をふりかけ、文字を浮かび上がらせようという物で
闇夜に浮ぶ月の様だと思い、月光と名付けました。じゃがいもの食感を残した、食べるスープ。

お魚料理 「霞の向こう」
鮮魚と海の幸のパピヨット彩り夏野菜と粒マスタードのソース 
海の幸を紙に包み、焼くお料理。
テーブルに用意した筆でビーツのスープを塗って頂くと
「霞の向こう」という言葉がうかび上がります。(写真では分かりにくいですね・・)
霞(包み焼き紙)の向こうに、魚介たちが身を温めて待っていてくれます。

メイン「みやび」
和牛ロース肉のグリル 彩のついた芝生のように仔いのししのローストと煮込み 夏のベリー風味
 お料理を盛り付けた後、御客様の前でソースをかけます。
シェフに「ひ」とスプーンで書いて頂き
私が「みや」と書いて完成。
野性味のあるいのしし肉に、ベリー風味のソース。
和牛のグリルに添えられた芝生。紅たで、シブレット、エディブルフラワーなど、様々な香草がさわやかです。


デザート「彩(いろどり)」 
マスカルポーネチーズのティラミス、グリオットとミックスベリーのジェラート、いちじくなどのフルーツ。
卵黄のようなものは、寒天の膜で被われてあるマンゴーソースです。膜を破くとソースが流れ出てきます。
初夏にぴったりの、甘酸っぱい味が主体となっているデザートです。

食事中には私がテーブルの間をウロウロし書かせて頂き
書いている所を実際にご覧頂きました。
色々あって盛り沢山な感じですね。

今回のイベントには初めて尽くしの事で色々悩まされましたが
最終的には多くの方に喜んで頂き、私自身も楽しめた物に成りました。

お出で頂きましたお客様。ご協力頂きましたスタッフの皆様。
今泉版画工房さん。山田章裕シェフ。私のパートナー。
本当にありがとうございました。

もしかすると第2弾もあるかも知れません。
今回お出で頂けなかった方は、是非次回を楽しみにしてて下さい。

会場の作品は現在も引き続き展示して居りますので
グランドビューに足を運んで頂けますとご覧頂けます。是非。
ウェスティン都ホテル京都 3F レストラン グランドビュー
【営業時間】 ランチタイム 11時30分~14時30分
        ディナータイム 17時~22時

  
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Posted by HIROSHI UETA at 22:05Comments(2)個展・グループ展/Exhibition