Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年10月03日

屏風のナカ


作品「ゆうだち」φ500(mm)
2003年制作。古い色紙額を使って制作。ウッスラ格子模様が見えますか?

よく古道具屋さんに足を運ぶのですが
その時古い屏風や色紙額も探します。

最近の屏風や和額はプラスチックを使う事も多いのですが
古い物は中に障子の様な格子の木のサン(骨)が入っています。
(勿論今でも本仕立ての場合は木の物が使われます。)

私はどうもその格子が好きな様で
いつかそれを使った作品を作ろうと
ストックしています。

表の作品は綺麗に張るものの
強度を増す為に、内側の格子には何重にも雑多な紙を張っており
その内張りの紙も楽しいんです。

一枚剥がした所

小さな唐紙、生地物、メモが残っている使い古しの紙等。
その表具屋さんの仕事も分かりますし
その屏風が作られた時代がそのまま封印されています。

今回剥がした屏風には
昭和10年のハンコが押された「京ぞめ」「あき草」「かの古」等の文字
商品目録か何かでしょうか。? 万年筆で書かれたモノが貼られていました。
もっと古い物でしたら古文書なんかも出てきて
表の作品よりも価値のある場合もあるらしいですよ。

まあ私が手に入れるのは
大正から昭和初めの物が多いので
ビックリするほどの物はそうそう出ないと思いますが・・。

という事で今回も全て剥がし綺麗な格子が出て来ました。
さてどんなのを作りましょうか・・?
  
  • LINEで送る


Posted by HIROSHI UETA at 02:56Comments(5)