Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年12月04日

ニジマナイ文字

とうとう師走
紅葉の賑わいもピークを過ぎ
年賀状のCMも増えてきましたね。

書道教室でも年賀状の練習を始める頃なのですが
今回は、以前紹介致しました
現在書店等で販売されています年賀状素材集「和の彩り 卯年度版」
その採用にいたらなかった作品を紹介致します。

作品「兎」

   作品「夢」

実際に年賀状に直接書こうとすると
表現出来ない手法なのですが
墨を吸い込む紙ですと簡単に出来る表現です。

礬砂(ドウサ)という膠(ニカワ)とミョウバンを水に溶かした液体で
文字を書き、乾いてから刷毛に墨をつけその上をなぞると
こんな感じに成ります。

礬砂は日本画でも使われる
紙に塗り、ニジミ止めをする液体ですので
墨をハジくまではいかないしにても、墨を吸い込まなく成ります。

裏を見るとこの通り。
裏まで墨が入っていません。
画材屋でも礬砂と言えば出てくると思います。試してみて下さい。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 18:01Comments(2)作品/Works