Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2011年01月27日

アーティスト・作家に大事な事


作品title「 make 」
墨・中国画宣紙 ink on paper
217×638(mm)
   

作家にとって大切な事は沢山あります。
制作する体力、時間、場所の確保、
技術、感性を磨く事、ともなう金銭面
良い人と出会わなければいけない事
その為のきっかけ作り等々・・・。

後輩達や多くの方に聞かれる事ですが
何と言っても一番大切で困難な事は
続ける事

他の事で忙しい時もあり、スランプな時もあり
そろそろ辞めて・・と親族に言われたり
年齢を考え そろそろ・・と思ったり。
辞めてしまうキッカケ(理由)はいくらでも転がっています。

だからどんな状態でも作り続ける事が一番大変。

消極的な言い方かもしれませんが
ほっといても多くの人は辞めていくから
作り続けていればいつかは自分の番がやってくる。なんて。

今回の作品は「make」を書いてとご依頼頂き制作した物ですが
Make・・・作る, 造る, 製作[製造]する。
そして続ける事を思い制作しました。
一筆書きで、山あり谷ありながら継続出来る様に。

私がアメリカで出会ったハーモニカ・ギタープレイヤー
Studebaker John(ステュデュベーカー・ジョン)は
私にAll the best! Keep on Harpinという言葉をくれました。
「ベストを尽くして、ハーモニカを吹き続けろ!」
きっと私は書も、ハーモニカも辞める事は無いと思います。



Studebaker John& the Hawks @ Buddy Guy's Legend
  
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Posted by HIROSHI UETA at 19:39Comments(4)作品/Works

2011年01月22日

筆墨精神―中国書画の世界 京都国立博物館


現在、京都国立博物館にて
筆墨精神=中国書画の世界」が開催されてます。

書道を学んでいる人間にとっては
教科書として使ってきた古典の本物が展示されている
嬉しい企画展です。

学生時代から馴染んでいた
王羲之(おうぎし)、欧陽詢(おうようじゅん)、虞世南(ぐせいなん)、
褚遂良(ちょすいりょう)、王鐸(おうたく)、智永(ちえい)
呉昌碩(ごしょうせき)等々。 中国書画の歴史的な有名人ばかりです。

今回展示の多くの作品は
朝日新聞の創業者のひとり上野理一氏によって収集された物という事なのですが
昔の財閥の方や、企業の社長は
茶会を催したり、芸術家のパトロンに成ったり
芸術作品をコレクションしたりと文化によく精通しています。

今はなかなかこういう方が少なく成ったんじゃないでしょうか?

セレブなんて言葉はよく聞きますが
車に宝石に時計にバックに毛皮。
誰が見ても高価そうな物にしか興味がないのでしょうか。

これでは芸術家は育たないし、文化も廃れていきますよね。
自分にしか分からなくても、素晴らしいと思う物を
収集し、もしくは制作させる。
これってある意味勇気のいる事なのかも知れませんが
それが粋なお金の使い方だと思うのですが・・。

横道にそれて愚痴ってしまいました。

さて、「筆墨精神」展
私達にとっては超有名な物が多いのですが
一般的にはなかなかマニアックな展示内容になっていると思います。
そのせいか入場者もまばらな感じがしました。

逆に言うとこれはチャンスです。
じっくり、時間を掛けて鑑賞できます。
何千年前からの名品が数分間独り占め出来る訳ですから。

文字、絵画の素晴らしも勿論ですが
どの様に法帖が制作されているのか
(私にとっては新しい発見が多く有りました。)

昔の紙、明時代の墨は良いと言われているが
今のとどの様に違うのか。
(よーく見てると想像出来そうな気がしました。)

なんて見方も面白かったですよ。

同時開催されてる
「篆刻家 園田湖城」そのコレクションや
制作した印章も非常に興味深い展示でした。

日本画家橋本関雪富岡鉄斎の印章を制作し
その印が使われている実際の作品の展示もありました。

篆刻って難しそうに思われるのですが
デザインとして見たり
彫刻として見るとなかなか面白い物が見つかります。
是非楽しんで下さい。

筆墨精神―中国書画の世界
1月8日~2月20日
京都国立博物館
  
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Posted by HIROSHI UETA at 02:50Comments(3)お薦めの展示会

2011年01月12日

ほぼ十日エビスのライブ


右 ブルースハープ担当 筆者


十日戎で賑わっていたのもつい先日ですが
私達のバンドTHE EBIZ(ジ・エビス)も
来る1月16日(日)ライブをします。
場所はいつもの拾得
開演は19時~
私達の演奏は大体20時~に成ると思います。
チケットは1000円。

対バンはナーヴァス・ブレイクダウンさん
私は正体を掴めていないのですが
若い方々ではない様ですので
熟練の音を聞かせてくれるのではと期待しています。

今年一発目のライブ
不況をブッ飛ばし頑張ります。

どうぞ御都合よければ遊びに来て下さい。
場所の詳細は拾得HPをご覧ください。 http://www2.odn.ne.jp/jittoku/


  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:04Comments(2)書道とブルースの境。

2011年01月09日

良いダシ出てます。


屋号と代表商品のの商品ロゴを書かせて頂いた
京昆布舗 田なか さんの
ホームページが出来ましたので紹介致します。

京都の東山、年越しの番組「ゆく年くる年」で
必ず出てくる知恩院のすぐ近く
古川町商店街の中にお店を構える田なか さん。

私のお気に入りは懐かしの昆布飴と昆布あられだったりするのですが
手作業で削られる朧(おぼろ)昆布も絶品。
関東の友人には京都らしく上品な味との評も。

お近くの方は店頭で
遠方の方はネット販売もされてますので
是非お試しください。
贈答品にも喜ばれましたよ。

京昆布舗 田なかHP http://www.eonet.ne.jp/~kyokonbu/index.html

ちなみに私のルートとしましては
田なか さんに立寄り、懐かしい雰囲気の古川町商店街を少し南下して
喫茶fe カフェっさ さんでひと休み。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 02:43Comments(0)依頼作品/made to order

2011年01月05日

ウサギ髭の筆


ウサギのヒゲの筆
鋒の長さ5.5cm


明けましておめでとうございます。
どうぞ本年もよろしくお願い致します。

昨年は個展等の展示以外にも
東京・青山スパイラルでのアートイベントSICF11
フレンチシェフとのコラボディナー
街ぐるみアートイベントの木津川アート
初めての事も多く挑戦させて頂き
実のある年でしたが

今年はより一層動きたいと思って居ります。
どうぞよろしくお願い致します。

兎の髭の筆は
あまり見かけないかも知れませんが
そんなに高い筆でもありません。(私のは4000円程度。)
ピンピンするという印象の、もの凄く張りのある毛なので
先を使って細い硬い線を書くのに向いています。
機会ございましたらお試し下さい。








  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:31Comments(0)文房四宝