Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2013年11月20日

上田普作品展「書の行方」@金沢



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上田普作品展「書の行方」
日時:2013年11月23日(土)~12月6日(金)
    10:00~17:00(会期中無休)
会場G-WING'S gallery
920-0011 金沢市松寺町子24-1
    tel 076-238-0788

書は何処に向かうのか。今生きている書の表現とは。
刻々と変化していく時代の
現在、そしてこれからの書を問ふ作品展
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いよいよ今週末から金沢で個展が始まります。
以前グループ展でお世話に成った事がありますが
個展という形では初めて。

知り合いが少ないのでさて人が来てくれるのか
それが一番心配なのですが・・。

会場は結構広いので
新作は勿論ですが、旧作も大きいのが飾れるので
持っていこうと予定しています。

お知り合いの方でお近くの方いらっしゃいましたら是非
こんな奴が個展やってるとお知らせ下さい。
もちろん関西、関東の皆さんもお出で頂けると大感激です。

書道の関係者の方は柿沼康二さんが21世紀美術館で展示される
のを目当てにされてる方も多いでしょう。
良かったらついでに私の方もご覧下さい。
全く違った世界をご覧頂けると思いますので。

私は初めの3、4日は金沢に居ようと思っています。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 11:18Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2013年11月12日

「上田普作品展-書裂-」はこんなでした。


ギャラリー入って直ぐの作品「“な”の旋回」
私の資料や絵本「化鳥」も展示

神戸のアート○美空間Sagaでの個展がどんなモノだったか
御紹介致します。

今回は書裂の名の通り「書道ってこういう物」という
イメージを引き裂いて、新たな魅力を提示。
またそうする事でこういう風に見れば書道を楽しんで頂けるかも
という展示を致しました。

そういう訳で墨の作品はほとんどありませんでした。
(勿論はじめは墨と筆で作っているんですよ。)

それでははじめましょう。

アート○美空間Saga前景

入口右側には鏡に成った平仮名。

パッと見渡すとこんな感じ。

上「光輝く」 下「雲のすきま」

「漂(ただよう)」サイアノタイプ

日光写真の技法を使ったこの作品。
感光する時にブラす様にすると文字が漂ってくれました。

今回のメイン作品のひとつ「一期一会」

それぞれに書いている私のシルエットを入れる事で
プロセスが見える様にしました。

こちらも印象的な「雪月花」

横から見るとよく分かりますが、結構厚盛りです。

雪は雪の表情に、月は太陽の影なので白抜きに、花はカキツバタや菖蒲、桔梗等
日本の花と言えば高貴な色と言われるこんな感じでしょうか。

もう一角のスペース。

DMに使った「夢をえがく人」が右にあり
小作品、中作品の展示スペース。



「かたい志」

さんずい編は墨を落とす様にした「瀧」

「花鳥風月」

分かりにくいですが、実はバックに大好きな太田神社の
杜若(カキツバタ)の群生の写真を使っています。
それを「花」として居ますので「花」の文字はありません。

「あふれる心」今回の1、2番くらいの人気だった作品。
展示が始まって直ぐに販売出来ました。

左から「“あ”の十字路」「“く”に分かたれた赤」「“の”の隙間」等。

この辺りは業界の方々に人気でした。

最後、一番奥の部屋の扉には
こんな張り紙をしていました。

ペンライトを持って扉を開けると正面にあるのは「私すき」


これを横から見ると「すき」って見えます?

もちろん立体物だけでも文字は分かるのですが
いびつな形をしているのでライトを当てて影でもう一度平面にしてあげると
影が文字を分かり易くしてくれます。
例えばペンライトが2個あるとチョット幻想的に成ります。

今回一番皆さんに楽しんで頂けたのはこの空間なのですが
写真では難しいですね。
実際は立体物に対して正面から見ないと文字とは判断できない位
いびつな形をしてるのですが、そういうのがよく分からないですね。

お客さん達はペンライトを離したり、近づけたりして影の大小を楽しんでくれたりしていました。

「自分さがし」

横から


「みんなと一緒」と「いつか誰」

「一緒」を横から

「誰」を横から


「いつ どこに」

横から

空間イメージ


この空間は頭の中の様なモノをイメージしていて
言葉を探す、選ぶ 様な事を視覚化して文字が壁から出て来ていたり
上から下から生えて来てる文字もありました。

また立体物の言葉は
私が大学で授業してた時に学生達を見ていて感じた言葉です。
決して前向きではなく、ひねくったイメージでこの言葉を使っています。
いつか崩れ去るであろうそういうものを砂で固める様に表現しました。

誰か、何かを待つんじゃなくて
自分が動かないと何も変わらない。 
そういう事が伝わるかなあ と思って。

本展用ガチャガチャも用意していました。


最終日を待たず売り切れてしまったので
楽しみに来てくれた方には申し訳なかったのですが
中にはこんなんが入っていました。


作品「雪月花」の文字をアクリルで切り抜いた特製ペンダント。
これは大小の2パターン3色ありました。
また、私のメガネ落款の焼印の入ったレザーブレスレット。
これも男女2サイズ用意していたんです。大人気で良かった。

身内も裏切って、驚かす事の出来た本展はこんな感じでした。
今回も多くの方にお出で頂きありがとうございました。
見たかったなあ・・。と思って頂いた方は是非コチラに足をお運び下さい。
今製作中の新作も含めて展示致します。
(まだギャラリーの告知にも上がっていませんが・・)
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上田普作品展「書の行方」
日時:2013年11月23日(土)~12月6日(金)
    10:00~17:00 会期中無休
会場:G-WING'S gallery  http://www.shiryokuen.com/gwings.html
     〒920-0011 金沢市松寺町子24-1
     TEL 076-238-0788
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私は23日から2、3日は会場に居ます。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 18:55Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2013年11月05日

感謝と月光仮面


「the Moon light mask 月光仮面」
大理石粉、胡粉、雲母、EVAシート

個展「書裂」無事に終えました。
多くの方にお出で頂きありがとうございました。
今回は特に「書道とはこんな感じ」というイメージを裂く
というのがテーマでしたので墨を使った作品はほとんどありませんでした。

前回の京都での個展をご覧に成ってらっしゃらない方には
余計に戸惑ってしまう様な展示に成った事と思います。(笑)

しかしここまで書道をしてる方、していない方にも楽しんで頂けた展示は
正直今まで無かった。(私も楽しかった。)

まだ写真をまとめていないので
後日その展示内容をアップしたいと思いますので
それも是非お楽しみしてて下さい。

個展は終わった所ですが
早速次の展示があります。
マスケラ ミーツ アーティスツ
阪急うめだ本店9階で開催されるイタリアフェア2013の中で
100名以上の国内のアーティストが制作した仮面が展示販売されます。

イラストレーター、漆芸、陶芸、版画家、ぬいぐるみ作家まで様々なジャンルのアーティストが参加している中、私もひとり書家として参加させて頂きます。

仮面なんて作ったことありませんので
色々悩んだ挙句「月光仮面」を制作しました。
勿論あの月光仮面を作った訳ではなく
「月光」という文字をあしらった仮面です。

自分でも思った以上に良く出来てしまって喜んでいます。(笑)
是非会場でご覧下さい。
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イタリアフェア2013 「マスケラ ミーツ アーティスツ」
11月6日(水)~12日(火)  最終日は午後6時まで
阪急うめだ本店 9階催場+祝祭広場
HP http://www.hankyu-dept.co.jp/honten/h/italia2013/syukusai.html
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「月光仮面」
キャプションの筆文字がイイ感じ。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 23:08Comments(0)個展・グループ展/Exhibition