Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2015年09月22日

墨の服の第二弾3(TRINITAS 5th Anniversary)

現在開催中(~27日)のTRINITAS 5th Anniversary
今日はブラウスと“つなぎ”のご紹介。

ブラウスはメンズ、レディース共に
線の細いのと太いのを用意しました。

メンズシャツ「はな」20,000円
以前のコラボでは長め丈のシャツでしたが
今回はプルオーバータイプ。
こちらは線の細いパターンで
中央から右に「は」、左に「な」なのですが・・・読めないか(笑)。

レディースブラウス「はな」20,000円(まだカフス部分付いていません)
こちらは左から「は」「な」と思い切って書いています。
白と黒のコントラストがハッキリしているので
TRINITASさんのパターンの面白さが引き立つのではないでしょうか。


こちらは出口春菜さんのレディースブラウス

こういう所がたまんないでしょ。?

TRINITASさんの作る服全体について言える事ですが
よく見てるとデザインだけでなく縫製にも
TRINITASさんのこだわりが見えます。
例えばボタンホールのつけ方。

普通ならミシンでボタンホールのステッチをつけて真ん中を切るという
手法になると思うのですが
左右から二枚の生地を合わせてボタンホールを作っています。
だから生地を切っていないのですよね。
私の持っているチョット高いシャツでもそんな手間な事はしていませんでした。

「手間を惜しまない」という事は、なかなか難しい事で
モノ作りをする人間としてはよく分かりますが
仕事として採算や効率を考えると省略されていく事が多く
仕方ないとして目をつぶる事がほとんど。
でもそれをしないTRINITASさんの正直さがこういう所を見てもよく分かります。

さて、次は「つなぎ」です。

レディースジャケットLつなぎ「大地」

同背面

前回ご紹介しましたジャケット、ベストとパンツは「つなぎ」になると
言っていましたがコレがその状態。
墨部分が上下で左右に入れ替わる様に考えました。

この「つなぎ」にもなるというTRINITASさんのデザインが
非常に頭を悩ませました。
ジャケットだけ、パンツだけとしても成立しないといけませんし
「つなぎ」に成ってもひとつデザインとして意味を持たせないといけない。
色々苦心しましたが、思ってた通りに仕上がりました。


出口さんのメンズのつなぎ状態
こちらは下からの花柄がつづくデザインになっていたのでした。

対照的ですが
出口さんのも花の散らし方や空間の使い方に和風なテイストが感じられません?
先日の帰り道、ふたりで「良いのができたね~」と言っていたのですが
参加させてもらった二人のアーティスト共に納得の仕上がりです。

私は23日と27日、出口さんは27日に居りますので
是非々々TRINITASまで足を運んで頂き色んな着方を楽しんでみて下さい。
  
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