2015年11月04日
自然と人をとりもつ会社のガラスアートワーク(ハイテック株式会社)
地温調査研究会のお話は以前致しましたが
その時に声を掛けて頂いたハイテック株式会社さんが
オフィス移転の機にガラス面に・・・というお話を頂きました。
ハイテック株式会社さんは国内外の地質調査や遺跡調査等の土木、建築に関わる企業で
地球と対面しながら、人の暮らしの根本を支えるお仕事をされている会社。
当初は企業の看板的なお仕事なのだと思っていましたが、お話を伺いますと
仕事は国や大学等と一緒にするモノばかりなので
いわゆる広告では無くて、企業理念でもある「水、緑、大地」のメッセージを子供達や
そのお母さん達に向けて伝えたいとの事。
皆さん土木のイメージってどう思っていらっしゃいます?
私も以前フト気付いた事なのですが
都会で見る空以外の景色の全て(道路、建物、橋、木々、川はもちろんミゾに至るまで)
土木の人の仕事ばかりじゃないか!・・・と。これってスゴクないですか!?
まさしくハイテックさんとのお話で
今、私達が普通に暮らせて、景色や買い物を楽しみ、川辺で寛げるのは
土木のお仕事の方が整備してくれているからで
「水、緑、大地」と「人」が共存する為のお仕事をされてるという事がよく分かりました。
今回私一人ではこの仕事は出来ないと思い
iD.の泉屋宏樹さんにも立ち会い、協力して頂いたのですが
お話の中で「子供に対するメッセージ」というので私達が思い付いたイラストレーターが
カナダで一緒だったすぎはらけいたろうさん。
彼ならきっとその雰囲気を叶えてくれるだろうと声を掛けさせてもらいました。
正直可愛らしいすぎはらさんのイラストと私の字が似合うのか不安はありましたが
そこはiD.さんの腕次第とも思っていましたので
お任せしつつも、途中でお互いに何度も調整しながら製作させて頂きました。
大きいですよね。縦2m30cmガラス面は角を曲がって側面にも続いていて
横幅全部で14mほどあります。
ブラインド-を閉めれば、よりハッキリと見えます。
角にシンボル的な木を配置し
自然の動植物と子供が共に居る所を表現しています。
室内から見ると
影も綺麗ですし、木の葉の印刷に工夫をしてステンドグラス的にも。
すぎはらさんのイラストもデジタルの完成ながら手描きの暖かみを入れる為
スゴく工夫して細かいグラデーションで表現してくれました。
ブラインド-を閉めても
想像以上にシルエットが綺麗。
また街路樹の銀杏が黄色く成ると
室内からイラストの緑の木とのコントラストが綺麗になるハズなのです。
今回、外からの見た目はもちろんなのですが
社内の方々や訪問された方も楽しめる室内環境も重要な要素のひとつでした。
私の字もすぎはらさんの色味を入れる事で
見事にマッチしてくれました。iD.さんお見事!
この町の人に「じゃあ待ち合わせはゾウさんの下で・・」とか
会社の方にも「お猿さんとカエルのある会社です」みたいな話に成ると嬉しいなぁと想像しています。
こういった事に資金を使うなんてなかなか無い昨今の風潮の中
この様な機会を頂いたハイテック株式会社さんに感謝をしつつ
どうぞ今後とも私達そして未来の世界の人々の暮らしをどうぞ宜しくお願いしたいと思います。