Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2015年11月05日

NMB48 5周年渡辺美優紀さんの書道パフォーマンスの裏側

書道パフォーマンスって市民権を得ましたね。
「書道パフォーマンス」って言葉もここ7.8年の事だと思いますが
多くの方の知るモノに成りましたし
書をする者には無くては成らない表現方法にも成ってきた様な気が致します。
そこまで広めるキッカケを作った愛媛県立三島高等学校書道部さんの
書道業界における貢献はホント大きいですね。

webnewsより

さて
大阪難波を拠点に活動されてる女性アイドルグループNMB48さんが
5周年をむかえ10月20日~22日の3日間、大阪城ホールで記念コンサート開催されました。
初日のオープニングではメンバーの琴や日本舞踊、迫力の和太鼓、殺陣等のパフォーマンスがあり
渡辺美優紀さんは縦4m50×横3m60もの紙の上で特大の書道パフォーマンスを披露されました。

今回この書道パフォーマンスの監修をさせて頂いたのですが
元々渡辺美優紀さんご自身も書道をされていた有段者。
少しのコツを伝えただけで、書自体を教える事は必要ありませんでした。
サスガでしたね。存在感のある迫力の字を書いてくれましたし
素晴らしいパフォーマンスでした。

日刊スポーツwebより

しかし、準備の方はなかなか大変でした。
今回もひとりでは抱えきれない部分があると判断したので
iD.の泉屋さんには企画会議にも参加して頂き、デザイン側からの客観的な意見を頂きました。

書く文字はNMB48のデビュー曲「絶滅黒髪少女」のPVの中で披露されてた
「恋」に見せかけての・・・「変」の一文字なのですが
演出的に、書き上げればスグ吊り上げて、その下にメンバーが集まり曲が始まる。

墨は垂れないのか?紙の強度は大丈夫なのか?どう吊り上げるのか?
その見せ方(単純に紙を縦長にするか、横長なのかという部分から)、
大阪城ホールという大きなステージでどの程度の大きさが見栄えするのか?
それを可能にする筆の大きさは?

これらを考え、準備する事が私の仕事のほとんどだったと思います。

ワークショップやパフォーマンスをやっていた経験がこういう所で生かされるのですね
大体の問題はスグに答えを持っていたのですが
問題は大きさでした。
事前に大阪城ホールに行ってステージの下見をする訳もいきませんし(笑)・・。
筆と紙の大きさのバランスが合っていないと見栄えもしませんし・・・。

最終的には、夜なか家の前の道路で
筆の動く範囲を考えつつ、動作のイメージを独りでやってみて
メジャーで寸法測ったり・・・端から見ると怪しい人に成っていましたね(w)。

今回の筆は京都古梅園さんにお世話に成ったのですが
ホントに無理を言って色々調べて頂き
様々な大筆を時間の無い中、取り寄せて頂きました。

使用した筆は全長110cm、穂先33cm、筆だけで2kg以上もある大筆。
これが濃墨を吸い上げればかなりの重量に成ります。
それを使って初日の緊張の中、あれだけのお客さんの前で見事に書き上げた渡辺さん。

ネットニュースでも多く、その書が記事になりビジュアルに使われた所を見ると
結果は一目瞭然ですね。 お見事でした。
日刊スポーツ記事

私もリハではありますが大阪城ホールのステージに上がってしまいましたし
NMB48の皆さんの真剣な取り組みを見させて頂き、多くの刺激を頂きました。
6年目に向かう彼女達の今後の活躍も楽しみですね。

企画協力:iD.泉屋宏樹
  筆   :京都古梅園










  
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2015年11月04日

自然と人をとりもつ会社のガラスアートワーク(ハイテック株式会社)


地温調査研究会のお話は以前致しましたが
その時に声を掛けて頂いたハイテック株式会社さんが
オフィス移転の機にガラス面に・・・というお話を頂きました。

ハイテック株式会社さんは国内外の地質調査や遺跡調査等の土木、建築に関わる企業で
地球と対面しながら、人の暮らしの根本を支えるお仕事をされている会社。

当初は企業の看板的なお仕事なのだと思っていましたが、お話を伺いますと
仕事は国や大学等と一緒にするモノばかりなので
いわゆる広告では無くて、企業理念でもある「水、緑、大地」のメッセージを子供達や
そのお母さん達に向けて伝えたいとの事。

皆さん土木のイメージってどう思っていらっしゃいます?

私も以前フト気付いた事なのですが
都会で見る空以外の景色の全て(道路、建物、橋、木々、川はもちろんミゾに至るまで)
土木の人の仕事ばかりじゃないか!・・・と。これってスゴクないですか!?

まさしくハイテックさんとのお話で
今、私達が普通に暮らせて、景色や買い物を楽しみ、川辺で寛げるのは
土木のお仕事の方が整備してくれているからで
「水、緑、大地」と「人」が共存する為のお仕事をされてるという事がよく分かりました。

今回私一人ではこの仕事は出来ないと思い
iD.の泉屋宏樹さんにも立ち会い、協力して頂いたのですが
お話の中で「子供に対するメッセージ」というので私達が思い付いたイラストレーターが
カナダで一緒だったすぎはらけいたろうさん。
彼ならきっとその雰囲気を叶えてくれるだろうと声を掛けさせてもらいました。

正直可愛らしいすぎはらさんのイラストと私の字が似合うのか不安はありましたが
そこはiD.さんの腕次第とも思っていましたので
お任せしつつも、途中でお互いに何度も調整しながら製作させて頂きました。



大きいですよね。縦2m30cmガラス面は角を曲がって側面にも続いていて
横幅全部で14mほどあります。
ブラインド-を閉めれば、よりハッキリと見えます。



角にシンボル的な木を配置し
自然の動植物と子供が共に居る所を表現しています。
室内から見ると




影も綺麗ですし、木の葉の印刷に工夫をしてステンドグラス的にも。



すぎはらさんのイラストもデジタルの完成ながら手描きの暖かみを入れる為
スゴく工夫して細かいグラデーションで表現してくれました。
ブラインド-を閉めても



想像以上にシルエットが綺麗。
また街路樹の銀杏が黄色く成ると
室内からイラストの緑の木とのコントラストが綺麗になるハズなのです。

今回、外からの見た目はもちろんなのですが
社内の方々や訪問された方も楽しめる室内環境も重要な要素のひとつでした。

私の字もすぎはらさんの色味を入れる事で
見事にマッチしてくれました。iD.さんお見事!

この町の人に「じゃあ待ち合わせはゾウさんの下で・・」とか
会社の方にも「お猿さんとカエルのある会社です」みたいな話に成ると嬉しいなぁと想像しています。

こういった事に資金を使うなんてなかなか無い昨今の風潮の中
この様な機会を頂いたハイテック株式会社さんに感謝をしつつ
どうぞ今後とも私達そして未来の世界の人々の暮らしをどうぞ宜しくお願いしたいと思います。











  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:04Comments(0)依頼作品/made to order