Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2016年04月23日

Jazzな墨の絵-宮本信代 墨の絵展

墨絵ではなく「墨の絵」。
普通”墨絵”というのはそれを描く為の筆法というのがあって
それを用いて描くのが一般的。
昔の墨絵の指南書を見ると
この部分は「八」を書く様にとか、「心」を書く様にとか
書の筆づかいで解説していたりする。

昔の人の日本画や墨絵の線がイイのは
当たり前の様に書もたしなんでいたからという訳。
(墨や筆は普段の筆記用具でしたしね。)

母 宮本信代は長年書の世界に居り、一番多い時で
300人程の生徒が居たんではないだろうか。
しかし、突然デッサンや油絵学び、洋画を描く様になった。
しばらくは油絵で地方の公募展等に出品していたが
本人曰く「匂いが嫌い」という事で
絵筆を長年親しんだ墨と書の筆に持ち替え
洋画を描く様に成った。

そういう訳で墨絵ではなく、墨の絵が生まれた。
そんな宮本信代の描くジャズの世界は----------------------------
日時:2016年4月28日(木)~5月10日(火) 5/4(水)休廊
     10:00~18:00(最終日16:00まで) 
会場:帝国ホテル大阪2F アート・ギャラリー尾山
(JR大阪駅桜橋口より帝国ホテル行きのシャトルバスが出ています。)
作家在廊日:4/29, 5/1, 3, 5, 8, 10
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私が本場シカゴで買ってきたブルースの写真集は
もうボロボロに成ったと、帰っても来ないが
それをキッカケにミュージシャン達を描く様に成ったのだと思います。
それらを中心に風景、人物等の墨の絵が展示されます。

お近くの際は是非会場に足をお運び下さい。





  
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Posted by HIROSHI UETA at 02:12Comments(0)お薦めの展示会

2016年04月17日

国宝だらけの書道展

4月12日から大阪市立美術館で始まった
「王羲之(おうぎし)から空海へ」~5月22日まで
これは大注目の展示会です。

私もまだ行けていないのですが
行った方の図録を拝見すると
国内の国宝だけでも35点、重要文化財、重要美術品など多数。
それ以外に台北・故宮博物館からも名品が続々。

こんなの滅多にできない企画だと思います。

超メジャー級を挙げても
王羲之、欧陽詢(おうようじゅん)褚遂良(ちょすいりょう)、虞世南(ぐせいなん)、
顔真卿(がんしんけい)、智永、蘇軾(そしょく)、王鐸(おうたく)
空海、最澄、嵯峨天皇、小野道風、藤原佐理、藤原行成、藤原定家、藤原俊成、紀貫之、西行
良寛、本阿弥光悦、松花堂昭乗・・・・などなどなど。

この中の一点でもあれば企画展が開催できるほどの名品揃い。
例えるならバッハからマイケル・ジャクソンまでの様な書道展(笑)。

書道に興味無くても是非見て欲しい展示会です。

書はもちろんですが
名品はそれにふさわしい表具もされているモノ。

その昔、書の名品を手に入れたら
お金をはたいて正倉院を開けさせ
宝物の裂(きれ)で表装をしたという話もある位
昔の人は掛け軸にお金と神経を注いでいました。

また歌集を作る時はその時の天皇の勅命で作ったりしていますので
その紙(料紙)、書き手もその時代の一級の人の手によるものです。

中国の書には沢山の印が押されていると思います。
その印は所蔵印ですので、その数だけ人の手を渡って来た名品である証。
その時代の皇帝の印も沢山あるはず。

書以外にも見所満載でしょ。
今までの書道の歴史のほとんどを網羅する様な大注目の企画展。
私は間違いなく週末は避けておきます。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 00:55Comments(0)お薦めの展示会

2016年04月13日

モーツァルトにハマる。

「花冷え」って良い詞ですね。
まさしく散る桜と冷たい風の京都ですが
今日は最近ハマっているモノをご紹介。

今まで何度も音楽の話はしてきましたが
ブルースやジャズ等ブラックミュージックばかりでした。
しかし今回はクラシック音楽のお話。

最近よく行く音楽喫茶があり
普通は私語厳禁みたいな所が多いのですが、ソコでは
マスターが合間あいまに作曲者や演奏者の
お話をしながら聴かせてくれる。

もちろんステレオもイイのを揃えてくれているので
家では聴こえて無かったミュージシャンが足でとっているリズム音や
声の様な息使いも感じられます。

あらめてクラシックをキチンと聴くとやはり良いモノですね。
リズムもメロディーも複雑に交錯していて、挑戦的な作曲者もいますし
演奏者によっても全く表現の仕方が変わる。
何となくですがクラシックの面白さが理解できました。

そこで改めて聴かせてもらったモーツァルト。

天才と言われて幼少期は人気があったモーツァルトも
晩年(享年35歳ですって!)は借金をするほどの極貧生活だったとの事。
「天使の様な幼少の頃とは全く違うよ」と聞かせて頂いたピアノ曲が
すっかり気に入ってしまいました。

音数の少なさ、音の間合い、余韻、ストーリーの展開。
私はどうもオーケストラよりもソロ演奏の方が好きみたいで
それを初めに聴かせて頂けた事が良かった。

さっそく次の個展のテーマに取り入れようと思案中です。
K475やK457ってタイトルにでもしようかな・・。
(動画22分45秒辺りからK475が聴けます。)

  
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Posted by HIROSHI UETA at 00:31Comments(0)書道とブルースの境。