Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2016年05月06日

塗料でアートは作れる?-「塗装力」-展@神戸

作品制作の材料と言えば画材ですが
塗料なんかはいかがなモノか?
色も幅広くあり、屋外でも変色しない丈夫な材料で
また最近は高機能なモノも多く出ているという。

防水はもちろん、温暖化対策として直射日光が当たっても高温に成りにくい遮熱塗料や
ガラス面に書けて、乾けば剥がれる塗料。「マスキングカラー



参考作品「“化”けの皮を剥ぐ」

傷が消える自己治癒塗料。
汚れても、雨が降れば汚れが流れ落ちる防汚塗料。
塗れば黒板ができる塗料。
電気を通す導電性塗料。その逆の絶縁性塗料。
光を貯める蓄光塗料。等など・・。

ちょっとワクワクする様な機能じゃないですか?
普通の画材では考えられない。

そんな塗料を使ってアート作品は作れないのか?
というのが今回の企画。
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「塗装力~塗料×アートが生む魅力」
2016年5月12日(木)~17日(火)
11:00~18:00(最終日15:00まで)
アート○美空間Saga 神戸市中央区下山手通2-13-18
参加アーティスト:荒木俊成silsilヒラタシノ、Chapi Happy、加藤浩史寺西紀光、と私。
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私は水性塗料と、蓄光塗料、撥水塗料なんかを使って作品を制作しました。
また15日(日)13:30~蓄光塗料を使ったパフォーマンスとトーク「塗装力をアート力へ-その可能性-」も行います。

今回は塗料の専門家NEOの西村三津雄三さんの企画です。
塗料に付いての質問でしたらなんでもお答え頂けると思いますので
色んな疑問、質問をぶつけてみては・・。
他にも黒板塗装、写真フレーム塗装等のワークショップやイベントは目白押しです。
https://www.facebook.com/events/982007671882420/ (FBページ)
コチラをご参考に是非足をお運び下さい。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 05:25Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2016年05月03日

アーティストの場所を残したい!

2003年頃でしたでしょうか?
京都で初めての個展している時に
たまたま版画作家さんがお出でに成り
大阪の泉屋君の近所に版画工房があるという事を教えてくれました。

その頃、版画制作のできる所を探していた泉屋君が
早速出向いたのが摺り師の今泉さん働いてらした工房。

その後今泉さんが独立され、今泉版画工房ができ
私も泉屋君の紹介で今泉さんと知り合う事が出来たのですが
その今泉さんの知識、経験、お人柄は多くのアーティストを呼び寄せました。

ここにある道具、機材は今泉さんの経験を元に手を入れたモノが多くて
理にかなった、使い勝手の良いモノばかり。

エネルギーの塊というか、あそこに行けば何かある、何かに出会える。
そんな雰囲気の中で絵本「龍潭譚」は生まれましたし。
「絵本化鳥」も生まれ
一昨年3人展をした上田バロン君とも
モッチモッチさん、河田さん、白木原さん、渡辺さん、西山さん、TALAさん等の素晴らしいアーティスト、
額縁の「天勇」の皆さんとも出会えました。

2階の工房で制作し、1階の天勇で額装。アーティストには完璧なロケーションでした。

事ある毎にこういう事をよくやっていました。

私が版画を作ると言えば、作品の複製品を作るモノだと思っていましたが
今泉さんの考えていたのは、私だからできる版画を作る事でした。
その為に色々実験にも付き合って頂き
思考錯誤を一緒にし、ようやく私のシルクスクリーン作品も何点か作らせて頂きました。

この経験が他の誰かとコラボレーションする時に
その特徴を理解し、いかに引き出すのかを考えるという今の制作スタイルが
出来たのだと思います。

そんなお世話に成った今泉版画工房の存続が危ぶまれています。

今泉さんが体調を崩され、工房閉鎖を考えていた所だったのですが
お世話に成った版画作家達が力を合わせ、今泉さんが戻られるまで工房を引き継ごうとしています。

引き継ぐ為の移転や、貴重な道具類の持ち出し
その為の費用の捻出に、お世話に成った多くの素晴らしいアーティストの作品が
クラウドファウンデングの方式で出品されています。

ただでさえ数少ない版画工房で、ここまで自由に使わせてくれ
設備が整っている所が他に無いのだそうです。
私も含めアーティスト達には最後の砦の様な場所をまもる為。

ご覧頂くだけでも結構です。ぜひ下記のリンクに飛んで頂き
https://readyfor.jp/projects/print-silkscreen-art-studio
私達の思いを感じ取って頂ければ嬉しいです。
是非ご協力の程宜しくお願い致します。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 19:14Comments(0)