Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2017年09月30日

本日最終日個展-沈黙-

秋はホントに展示会が満載。
作家仲間のみんなは自分の展示や準備に追われている中
少しでもと足を運んでくれるその気持ちが有難い。

何人かは墨の作品の前でたたずみ、何かを思い描きそのストーリーを楽しんでいる。
何かを思い出し涙を浮かべる人まで居た。
自分の作品の前で泣かれたのは確か2度目。
高校の時、何必館で確か赤い阿蘇山の絵を見て
母が泣いていた。
なんで? というよりも感受性の強さに「この人には敵わんな~」と横で思ったりしてたんだけど
今は自分の作ったモノを見て心を動かしてくれる人がいる。

製作に没頭してくると
自分だけでドンドン突き進み、ふと振り返ると「何をやってるんだろう?」と
自分自身が恥ずかしくなる事もある。

お客さんに作品の解説していると
キョトンとした目・・・あれ?全然響いていない・・汗。
急に自分が恥ずかしくなる。

しかし他では「オモシローい!」と声が聴こえ
「なんで?」「どうして?」と聞かれ
少し嬉しくなる。
展示会の中ではそんな気持ちの繰り返し。

そんな毎日も今日が最終日(~17:00まで)。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 04:26Comments(3)個展・グループ展/Exhibition

2017年09月28日

個展-沈黙-(あと3日)

始まったと思えばもう中盤を越えました。
現在開催中の個展-沈黙-。 ~30日(土)まで。

来て頂くのに全部見せてしまうとつまらなくなるので
サワリの情報を御紹介。

今回は“点”で表現したという事は前回言いました。
その点をタダの黒い点ではなくて
筆の痕跡を立体感を持って残しつつ表現できる墨というのが必要でした。
それを実現してくれたのが

この墨。

頂いたモノで得体は知れないのですが
中国の曹素功の墨で頂煙と書いているので文化大革命前のモノでしょうか?

贅沢使いかも知れませんが
大きな筆で使用するので結構使いました。

これが良い痕跡を表現してくれ、コレをベースに
拡がりをもって滲んでくれる韓国の細かい油煙墨を少し磨り交ぜ表現しました。


タイトルは点が1個、2個、3個の作品群ですので
「一二三」を「ひふみ」と読み、「作品ひ」「作品ふ」等と名付けました。
ですので上の作品は点が三つで「作品み」。

同じ墨でも紙によって表情は全く変わりますのでそんな表情の違いも見どころのひとつ。
どうぞゆっくり楽しんでいって欲しいと思います。

また今回もTRINITASとコラボレーションしたメンズシャツやレディースのロングシャツ
またロングカーディガン、袴をモチーフにしたデニムパンツなんかも用意していますので
どうぞ色々と羽織って遊んでいって欲しいと思います。

-沈黙-上田普 書作品展
会期:2017年9月23日(土・祝)~30日(土)
   12:00~19:00 (最終日17:00まで)会期中無休
   私も会期中はずっと在廊しています。
会場: ギャラリー佑英
   大阪市西区江戸堀1丁目23番14号 新坂ビル1F




  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:59Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2017年09月13日

個展-沈黙-@ギャラリー佑英

秋に成ってくると展示会のお知らせが増えてきますね。
私もそれに洩れず個展を開催です。

今回展示させて頂くギャラリー佑英さんは今回で二回目。
前回はギャラリー全体に紙を貼り壁、床に初日のパフォーマンスで一気に書かせて頂きました。
いや~ホントに楽しい展示会だったな~。
(前回の模様) http://hiroshiueta.kyo2.jp/e475106.html
そのパフォーマンスが私にとって初めてのモノでして
それ以降何度とパフォーマンスをする様になりましたか
ココがそのキッカケでした。

さて今回は-沈黙-と題して開催致します。
その告知動画も作ってみました。

素人ながらちょっと古っぽく作ってみたのですが、伝わりましたでしょうか?
先だって芦屋市立美術館に具体の人達の作品を見に行き
そこであった写真のスライドショーが生っぽくて良かったので
それをヒントに作ってみたんです・・w。

-沈黙-上田普 書作品展
会期:2017年9月23日(土・祝)~30日(土)
   12:00~19:00 (最終日17:00まで)会期中無休
   私も会期中はずっと在廊しています。
会場: ギャラリー佑英
   大阪市西区江戸堀1丁目23番14号 新坂ビル1F

今回のテーマ“沈黙”は以前から何となく構想はあったのですが
どの様にすれば表現できるのか
なかなか頭の痛い表現でして・・。
-------------------------------
書にとって最小の単位の点なんですが
しかし決して平面なもので無く
筆の上下運動を用いて紙の向こう側に行く様な奥があると思うんです。

そして墨もさらに浸透し奥へ奥へとつき進む。

大昔の人が石や甲羅に文字や記号みたいなモノをを刻みこんでいた
本来の衝動みたいなモノが表現できるんじゃないかな と思ったんです。

そういう意味で“沈黙”
そして“そのもっと奥”っていうのが表現したい事。
------------------------------------なんです。

なんだか小難しく聴こえるかも知れませんが
表現はいたってシンプルながら面白い作品が着々と仕上がっていますので
是非ぜひ実際にご覧頂きたいと思います。

また今回もTRINITASとのコラボレーションした新作服も用意しています。

モデルが私で申し訳ないんですが(汗)。
これは袴をモチーフにしたデニムパンツ名付けてWA-Modsパンツです。

横から見るとより袴っぽいでしょ。

他にもロングカーディガン、シャツなんかも!
TRINITASさんの服は着た時のラインがホントに良いんです。
でも着てもらわないと伝わらないのでドンドン試着していって下さいね。

ちょっと書道に関して引き気味な方も
楽しく道具に触れて頂ける所も用意しますので
ぜひ試していって欲しいと思います。
知ってる様で知らない道具の面白さを感じて頂けると思いますよ。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 22:17Comments(0)個展・グループ展/Exhibition