Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年12月04日

ニジマナイ文字

とうとう師走
紅葉の賑わいもピークを過ぎ
年賀状のCMも増えてきましたね。

書道教室でも年賀状の練習を始める頃なのですが
今回は、以前紹介致しました
現在書店等で販売されています年賀状素材集「和の彩り 卯年度版」
その採用にいたらなかった作品を紹介致します。
ニジマナイ文字
作品「兎」

   作品「夢」
ニジマナイ文字
実際に年賀状に直接書こうとすると
表現出来ない手法なのですが
墨を吸い込む紙ですと簡単に出来る表現です。

礬砂(ドウサ)という膠(ニカワ)とミョウバンを水に溶かした液体で
文字を書き、乾いてから刷毛に墨をつけその上をなぞると
こんな感じに成ります。

礬砂は日本画でも使われる
紙に塗り、ニジミ止めをする液体ですので
墨をハジくまではいかないしにても、墨を吸い込まなく成ります。
ニジマナイ文字

裏を見るとこの通り。
裏まで墨が入っていません。
画材屋でも礬砂と言えば出てくると思います。試してみて下さい。
ニジマナイ文字


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Posted by HIROSHI UETA at 18:01│Comments(2)作品/Works
この記事へのコメント
はじめまして・・・アトリエ グライセンの小林 輝(かがり)と申します。

先生の作品を以前から拝見させて頂いておりました。すてきです!
感動をいつも頂けて感謝してます。

私もカリグラフィーを愛好している者です。
昨年秋口から書道を習いはじめました。カリグラフィーの作品に取り入れたくく・・・お忙しいとは思いますが、HPをご覧頂けるとうれしいです。
よろしくお願い申し上げます。
Posted by グライセン at 2011年01月25日 11:27
グライセン小林輝様:この度はコメントありがとうございます。
       
       以前からご覧頂いてたとの事大変嬉しく伺いました。
       私の知らない所で、何かを感じ取って頂けてる方が
       居るという事に感激です。

       洋風のカリグラフィーに東洋の書道(カリグラフィー)を
       取り入れるって面白そうですね。      
       是非HP拝見させて頂きます。

       どうぞ今後ともよろしくお願い致します。
Posted by HIROSHI UETAHIROSHI UETA at 2011年01月26日 03:18
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