Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2007年01月31日

Beauty



いつも作品作りをする時は、大きな筆を使ってます。
しかし、いざ手紙や芳名する際小さな筆を持つと
書けない事が多々あります。
やはり、大きな筆と、小筆では感覚が違うのです。
腕がナマッてくるのですね。

だから、ここの所1日一回は古典を臨書(書道で、手本を見てそのとおりに書くこと。
また、そうして書いた書。大辞林より)する様にしてます。
こなれてくると結構その作業にハマッてくれのですが・・。解かりにくいですよね。

私が思うには、長い歴史を経ても残されているこの様な文物は
残ったのでは無く、残されたんだと思うのです。
多くの人の手元を転々とし、鑑賞され続けた物。
ここには時代や流行なんか関係の無い普遍的な”美しさ”が隠されている。
それを少しでも理解しないと、後々残されていく作品なんか作れるわけないと思ってます。

身近な物だと、朝日、夕日なんか今まで何兆何億人を感動させてきたことでしょう。
多くの人間が詩にし、絵画にし、写真にしてきたことか。
そんな”美しさ”には時代、人種、価値観、好みなんか関係のない
普遍的な”何か”がある訳です。
カナダ人の友人が言った言葉。
「Beauty is always beauty」

”何か”を物にした者は歴史に名を残すのでしょう。
                               
  • LINEで送る


Posted by HIROSHI UETA at 15:54Comments(1)道程