Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2009年01月09日

(頭)明けまして。

どうぞ本年もよろしくお願い致します。

新年そうそうから頭が活性化されております。
まず、1/4にNHKで放送されました{戦後思想界の巨人と呼ばれ、
日本の言論界を長年リードしてきた(NHK HPより)}吉本隆明氏の講演の模様。
84歳になられ車椅子に乗った状態で1時間半の予定の講演を3時間にも渡り
「言語芸術論」に付いて話されていた氏。
中空を見つめ、慎重に言葉を選び、絞り出される氏の言葉の重さに
手を合わす様な心持ちで、一言も聞き逃すまいと画面に嚙り付いておりました。

次に、長らく借りっぱなしで読めなかった本
片島紀男著 「悲しい火だるま」評伝三好十郎。


いつもお世話に成っています京都・三月書房元店主 宍戸恭一さんが
元々研究されておられた、戯曲化 三好十郎の生涯とその作品を紹介しているこの本。
頭ぶち抜かれました。
戦前、戦中、戦後と激動の時代に戯曲化として何を思い、何と闘っていたのか。
三好が現在の私達に投げかける言葉として
重く、身を引き締めて受け取りました。



最後に映画「ローリングストーンズ シャイン・ア・ライト」
なんてカッコいい元気な親父たち。
決して上手くないんです。しかしカッコいい。
顔の皺の一つ一つにロックが刻まれている様だ。
Rolling Stonesの名前は尊敬するブルースマンMuddy waters(マディー・ウォーター)の
曲から取ったと聞いている。
映画にも今シカゴブルースの大ボスBuddy Guy(バディー・ガイ)がゲストで出てきて
彼らと演奏と共にする。
バディーの周りにメンバーが集まり共演する姿は
憧れの人を目の前にした子供の様に無邪気に見えた。

芸術とは、表現とは、その目的とは。
何か大きなヒントを偉大なる先輩達から聞けた気がしてます。


youtubeはマディー・ウォーターのライブに見に来てるローリング・ストーンズが
ステージに上げられる夢の共演。





  
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Posted by HIROSHI UETA at 02:33Comments(0)マイ・フェイバリット