Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年01月26日

贈る為の作品


作品「まなぶ あい ありがとう」


ご依頼頂き制作致しました。
御依頼主のお嬢さんが入籍されるという事で
お二人の名と、贈る言葉としての「ありがとう」。
これをお嬢さん夫婦にお渡しに成る為の作品です。
(親から子に言う「ありがとう」って深いです。)

今後は、二人で一つの家庭を築かれるという事で
お二人の名を寄り添うように書き
エンボスで「ありがとう」と入れてあります。

模様や一文字だけをエンボスで表現する事は今までも有りましたが
一つの言葉を試みたのは初めてなので
緊張しましたが上手く出てくれました。

と言いますのもエンボスは墨書した後の最終段階での作業なので
失敗すると目も当てられません。

二人寄り添うようにと言いましたが
これもいざ制作に掛かってみますと
上手く寄り添うのはなかなか難しい。
喧嘩してる様だといけませんし
絡み過ぎてると、いつもの私の作品の様に全く読めません・・・。
「読める範囲で、寄り添う様に・・。」
何度も思いつつ制作して居りました。

フレームは京都の木工作家中村謙二氏に御協力頂き
チーク材にて制作頂きました。
画像では見難いですが、左側に木肌を残して頂いて居ります。

今後のお二人の幸せと共にこの作品がある事を心より願っています。
そして、もし喧嘩した時にはこの作品をみて
入籍当時の気持ちを思い出して頂ける様な
そんな存在に成ってくれたらと願っています。

最後に成りましたが
まなぶさん あいさん おめでとうございます。

  
  • LINEで送る


Posted by HIROSHI UETA at 04:24Comments(0)依頼作品/made to order