Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年11月16日

作品紹介@木津川アート

木津川アート2010大変多くの方にお出で頂きありがとうございました。
11月14日を持って無事に終了致しました。

初めての開催にも関わらず
盛況の内に終えられましたのは
関係者は勿論、ボランティアの皆さん
地元木津川市民の皆さん、場所を提供頂いた方々の
協力あっての事と感謝致します。

私に取りましても、皆さんの温かさに甘えながら
非常に充実した12日間を過ごさせて頂きました。

今回嬉しかったのは
場所を提供頂いたNさんが私の展示を非常に喜んで頂けた事
Mさんを始めボランティアの方が作品を理解して下さり
私に代わって上手く説明して下さった事
何人ものお客さんが2度、3度友人や家族を連れてもう一度見に来て下さり
作品の説明をしてる姿を目に出来た事。

普段の個展等では味わえない
木津川アートならではの感触だったと思います。

細かい作品解説はまた次回としまして
残念ながらお出で頂かなかった方の為
大まかに今回出品した新作を紹介します。

入ってすぐの
襖に張った拓本作品。
「西 京都街道」は実際に木津川市にある石柱より採取した拓本。
それ以外の物は
この地にありそうで、実は無かった私の字を拓本として制作した物。


「和泉式部の歌」


あり得ない道標。
私から現在の人に向けて「あなたはどちらの生き方?」と。



今回一番人気だった衝立作品「縁(エニシ)」

一見何も書かれていないが暗い部屋から眺めると
「縁」の文字が影と成って見える作品。


屏風「れんめん」

過去、現在、未来に繋がる流れをイメージした作品。



「道しるべ」190×100(cm)

一見、一本の線が描かれた作品ですが
よく見ると「道」「るべ」の文字が浮き出ている作品。
徳島の中村氏制作の大きな手漉き和紙だから出来た作品。




「痕跡」68×82(cm)

古い家の土壁が剥がれて、それが文字に見えたらと思い制作した作品。
痕跡の文字が見えますか?



「いぶき」90.5×82(cm)

雪見障子に張った作品だが少し表面を歪ませてある。
その事で珊の影を歪ませ、影と墨の線を絡ませ
空気みたいなものを制作したかった作品。




「ながれ」140×49(cm)

土久里(トクリ)邸茶室にて展示されてました掛け軸。
昼間は正面から日が入るのでよく分からないのですが
日が傾き西日に成って来ますと軸全体にかかったエンボスが
浮き上がる様に成っていました。

今までとはチョット違った作風の物も
あった事と思います。
こういった物が制作出来たのも
木津川アートに参加出来た為。

今回面白い質問がありました。
「で。あなたは何をされてるの?」
「ハイ。書をやっています。(汗)」
確かに、らしくない事も私はやりますね。

私にとっては表具も作品の内ですから・・。
襖を張り替えたのも、屏風を作ったのも初めての挑戦でした。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:37Comments(4)作品/Works