Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年02月16日

工房探訪

人の作業場って楽しいですよね。
という事で
私の仕事場(テーブルの上)の紹介です。
工房探訪

先ずテーブルは木工作家さんにお願いして作って頂いた物で
(といっても材は合板なんですが)
180×90cmの大きさで
硯を置いて全紙サイズの紙(130×70cm)がひろげられる大きさ。
厚いフェルトをひいて何処ででも書ける様にしています。
工房探訪

高さは一般の座卓より少し低めで28cm。
寺子屋のテーブルの高さを参考にした物で
筆で書く時に丁度良くしてあります。

しかもこのテーブルの足は組み替えると
椅子使用の高さにも変えられる様に成っており
立って作業する時も都合の良い様にして頂いてます。

硯は筆と比べると分って頂けると思いますが
デカイです。
30×20cmで他に3つあるのですが
大概これを使ってしまいます。
大きいと摺るのが楽なので・・。
それに伴い墨も大きく成り17×4cm位の物を中心に買っています。
(色合いと膠の事も考え中国のと日本のを合わせたりするので二本出しています。
一般的に中国の墨の方が膠分が多い。)

上画像の→の刷毛は
染色で使う刷り込み刷毛ですが
短い毛を楕円形に束ねた物で
硯を洗うのに最適。
筆を置く時はこれで軽くススぐ様にしています。

筆洗いの壺や、ガラス作家の鳥本氏の水入れ等があり

文鎮は書道道具でなかなかこんな大きく重い物は無いのですが
これは、お坊さんの袈裟を作ってられる方に頂いた物で
生地を押える為の文鎮だそうです。

ツルツルと滑る生地を押えるのにはこれ位の重さが居るのかも知れませんが
細い線を書こうとすると、紙のチョットしたタルミが引っ掛ったりするので
私には必需品の一つです。

筆の話はまたいずれ。

書道の道具は突き詰めると美術的価値のある物もあります。
そう言った物は高価過ぎて実用としては向かないと思うので
今は手を出さないようにしています。

道具紹介でした。
工房探訪


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Posted by HIROSHI UETA at 18:27│Comments(0)文房四宝
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