Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2018年02月05日

作品製作のルール-四国大学卒業制作展-

私が非常勤で集中講義をやっています
四国大学文学部書道文化学科の卒展が開催されます。
作品製作のルール-四国大学卒業制作展-

平成29年度 四国大学文学部書道文化学科 卒業制作展
会期:2018年2月9日(金)~12日(月)
        10:00~17:00
会場四国大学交流プラザ3階 キャンパスギャラリー

年々作品の表現の幅も拡がり見応えのある内容になっています。
4年間書道に取り組んできた学生達の力作を是非ご覧下さい。

私も卒展の制作は大変だった事をよく覚えています。
大学に収める作品が一点必要なのですが
その時書いたのが「無一物」。
画像は無いのですが書いた時の感覚はよく憶えています。

提出期限間近で大学の昼休みの時間でした。
部屋に駆け帰り、キッチンの狭い板場に下敷きを敷き、書きまくっていました。
書いてはダメ、書いてはダメ、書いてはダメ・・・・と紙を撒き散らしながら。
その時・・・・・・デキタ!
ふと書き終わった時に「デキタ!」 と思えたのです。

それまではそこそこ書けたと思えた物を置いといて
幾つか揃ったら、それらを並べて見比べ、一番マシと思える物を作品として提出してましたが
その時初めて感じた「デキタ!」という感覚。

疑いようも無くソレは「デキタ!」って作品に思え
テンション上がり、こ踊りしそうな嬉しさを憶えました。

それから、そして今でもその感覚が自分の作品を作る時のルールになっています。
「デキタ!」と思えるまで書く。

製作している時にカスる事はよくあります。(悪くないんだけど、めっちゃまでは良くない状態。)
一応置いておく習慣はまだあるのですが
スグ次の紙を出して書きます。(次を用意するって事は駄目な証拠だな)と自分に言い聞かせます。

そして何度もカスっている内に
「デキタ!」がやってきます。 
今日なのか、明後日なのか、いつやってくるのか分らないのが厄介な所なのですが
それでもいつかは必ずやってくる「デキタ!」を待ちながら制作する。
その製作ルールは22年前の今頃できました。
作品製作のルール-四国大学卒業制作展-
作品「無一物」

今年の卒展には講師として私も一点出しています。
色紙作品をいうお話だったのですが、色紙サイズ位だったらと思いコレを出しました(笑)。
そう。自分の卒展の時のと同じ「無一物」です。
なのであの時の事を思い出さずにはいられませんでした。

学生達頑張って下さい!私も9日に見に行きます。
作品製作のルール-四国大学卒業制作展-







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