源氏物語絵巻

HIROSHI UETA

2007年11月26日 03:37




ガラス書 「えにし (源氏物語絵巻 柏木より)部分」




ガラス書 「えにし (源氏物語絵巻 柏木より) 」 約250×350(mm)

来年は紫式部によって源氏物語が書かれてから丁度千年という事で
京都では色んなイベントが催されます。

私も、次の個展に向けて源氏物語に付いて色々と調べ出している所なのですが
先ず驚いた事は
国宝「源氏物語絵巻」は紫式部が描いた物ではないという事。
(御存じの方は「何を今さら」とお思いでしょうが)
勿論、源氏物語のお話のオリジナルは紫式部による物。
しかし、現在そのオリジナルは残って無いのですって。

コピー機の無い時代、人は書物を広める為には書き写すしか無かった訳で
現在残っている物はその、うつされた物。
と言っても、誰でも書き写していい訳でも無く。
宮中の一大事業の様な物で、その制作はされていた様です。

確かに源氏物語絵巻をよく見ると
文章の文字の書き振りが途中で変わっている事に気付きます。
何人かで書かれている事は明らかです。
研究では、何人かの名前はもう上がっているようですが・・。

物凄く有名で、知っている様でほとんど知らない源氏物語。
調べがいがありそうです。

画像は源氏物語絵巻の一部を紙に臨書し、ガラスに書いた書と一体化さした作品。







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