「筆墨親子」展 宮本信代×上田普

HIROSHI UETA

2024年10月07日 18:03


母 宮本信代と二人展を行います。
二人展という形では2011年に京都で行って以来になるのだと思います。
また私の神戸での展示も前回は2019年ですから随分間が空いてしまいました。
大竹民子さんの著書「海の庭」の刊行が去年でしたから
コラボレーションという意味ではそれまでも行っていますが
作品展として一緒に展示するのは久しぶりになりますね。

アート〇美空間Sagaも15周年を迎えたそうです。
その15年の中でも私が一番多く展示をさせて頂いてるのだそうで
この展示でもうひとつ記録更新になりますね。

今回は軸作品を3点用意しています。
また本の仕立ての作品も2点。
本は今の情勢を踏まえた作品を制作しました。
2017年に95歳で亡くなられた京都の三月書房の元店主 宍戸恭一さん(喫茶店仲間でした)
その宍戸さんが研究されていた戯曲家 三好十郎の作品からのモノです。

宍戸さんには「悪人になれ」と言われていました。
戦後左派、右派と思想の観点で活動されていた宍戸さんだからこその言葉です。
要は中道の事で、世間は勝手に右へ、左へと動いています。
自分が真ん中に居てると左右の人からは悪人に見える。
しかし恐れず、群れず、中道を歩めという言葉でした。
私とって大切な言葉。そして今まさにその目が必要な気もしてそれを作品にしてみようと思いました。

私は会期中はずっと会場にいる予定で
宮本信代の在廊日は19日㈯、20日㈰、23日㈬、24日㈭、27日㈰となります。
どうぞ会場まで足をお運び頂けます様よろしくお願い致します。
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筆墨親子 宮本信代×上田普
日時:2024年10月19日㈯~10月27日㈰
    11:00-18:00(最終日 16:00まで)
会場アート〇美空間Saga(神戸 Kobe)
兵庫県神戸市中央区下山手通2-13-18 観音寺ビル1階
TEL 078-321-3312
書から油絵、水彩、クロッキーと渡り洋画の技法を取り入れた”墨の絵“を描く宮本信代。
その宮本から書を学び、独自の解釈で表現する上田普。
互いに違う方向を歩みつつも筆線、墨の魅力に惹きつけられ独自の表現を模索し続ける親子による二人展。



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