200部限定一冊30,000円の「
絵草子 龍潭譚」から12年。
普及版「絵本 龍潭譚」が国書刊行会から定価2,750円 にて発売されました。
今年は泉鏡花生誕150年の年で様々な角度から泉鏡花に関するイベントが催されました。
今も
坂東玉三郎×泉鏡花、幻想の美 舞台4作品が全国映画館で上映。
金沢の泉鏡花記念館では
特別展「再現! 番町の家」が開催中。
また可愛らしい鏡花が歩き回るweb展覧会も
コチラで。
泉鏡花作品に触れる事になったのは
まさに12年前の「絵草子 龍潭譚」からです。
イラストレーターの中川学さんが泉屋宏樹さんに自費出版で本を作りたいという相談をされ
そのタイトルを書かせて頂く事になってから。
その後「
絵本 化鳥」、「
朱日記」、「
榲桲(まるめろ)に目鼻のつく話」と
関わらせて頂きました。
なんなら私自身が鏡花に似てるんじゃないか!?という話になったり。
鏡花の手書き原稿から垣間見える鏡花の人物像をお話させて頂いた事もありました。
さて今回、私の読めるのか読めないのか分からない「龍潭譚」の文字を
(当時、読めなくても構わないという中川さんからのお話があったからですよ)
残して頂き、装いを新たにしつつも、元の印象を上手く残して普及版が完成しました。
元のA4サイズから手に収まるA5変型判になり、金属の表紙から黒い紙の表紙になりましたが
本を開くと見事に前の印象を残しています。
紙の手触り、色合い。色々苦労があった事は聞いていますがこれも素晴らしい本になったと思います。
というか印刷、デザインは新たに凝りに凝ってます。
苦労話は泉屋さんの方から。
今回出版記念として
鏡花生誕150年「絵本 龍潭譚」刊行記念原画展が開催されます。
会期:2023年11月17日(金)~12月4日(月) 最終日17時まで
12:00 ~19:30(日曜日は19時まで) 11/21日(火)、22日(水)、29日(水)休み
会場:
本屋Title 2Fギャラリー
〒167-0034 東京都杉並区桃井1-5-2
中川学さんの朗読会&サイン会:11月17日(金)15:00~16:00 参加費無料
中川学さん在廊日:11/17(金)12:00~17:00 &12/3(日)13:00~17:00
ということです。
お近くの方はこの機会に是非足をお運び下さい。
これまで長く使っていた煙管がとうとう支障をきたしてきて
谷川清次郎商店に行きますと確か鏡花記念館で見たような煙管が。
これもご縁と思い購入してきました。
これは”如心”という煙管なのですが、茶道表千家で使われる型だそうです。
鏡花は表千家?かどうかは分かりませんが
沢山の持ってた内の一つはこの型の煙管だったと思います。
せっかく似てると言われていますので、煙管も寄せてみた訳ですW。
国書刊行会HP
https://www.kokusho.co.jp/np/isbn/9784336075383/