落款(篆刻)教室

HIROSHI UETA

2012年08月17日 13:35

書道教室の一環で落款(ラッカン、石のハンコ)制作教室をやりました。
facebookで紹介した所、希望者が多かったので
そういう方にもお出で頂き
一日で仕上げる方は5時間ほど
もしくは2時間余りの教室を2回に分けて制作してもらいました。

石の形にも色々ありますが、今回皆さん初めてなので取り合えず一般的な
四角の中から好きなサイズの物を選んで頂き
彫る文字を辞書で調べ、レイアウトを考えてもらいます。

私は、落款は作品に入るサインの様に考えています。
また蔵書印の様に、その人を表す様なものに
文字を変化させても良いと思っていますので
アイデアを出しながらも自由に制作して頂きました。

四角の石を水玉の様に変化させてみたり
美容師さんは櫛が入っていたり
陶芸家さんは陶芸に必要な「火と風」も自分の名の中にレイアウトしました。
お子さんが3人居る直子さんの印には、子が3つ。等・・・

レイアウトが出来れば、石の方に反転した物を書き移し
後は彫るだけ。

彫るのは少々大変なのですが
彫り上がった物を押してみると、一様に喜んで頂けました。
ハンコは押してみないと分かりませんから
失敗したと思っていた所が意外に良かったりします。

落款に使う文字は篆書という書体を主に使うのですが
楷書に成る前の古い文字であったりしますので
自分の文字の由来を知ったり、奥深さを感じて頂け
また作ってみたいという声も多く聞けました。

皆さん他では見られない個性的な落款ができましたね。






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