奇書「龍潭譚」完成!
題字を書かせて頂いた絵草子「龍潭譚」が200部限定で完成致しました。
以前紹介させて頂きました
現在金沢の
泉鏡花記念館で開催している
「
泉鏡花×中川学 龍潭譚 Mac×Illustratorでよみがえる幻妖の美の世界」展は
こちらの絵草子(絵本)が元案に成っています。
画像では分かりにくいかも知れませんが
表裏表紙は金属の錫(スズ)で、題字は銀箔押されています。
泉鏡花の幽玄な世界観を
中川学さんの和ポップなイラストで見事に表現され
その各章の空気感をハンマーダルシマーとシンセサイザーで誘って下さる
山口智さんの音楽。
装丁、デザイン、アイデアでド肝をヌイてくれたのは
iD.の泉屋宏樹さん。
こだわりの本を実現して下さり、より高みまで表現して下さった
今泉版画工房さん。
紙の良さ、印刷の美しさも抜群です。
関わる事が出来た事が非常に嬉しく感じる
印刷からクリエイターまで全て関西で作られた作品とも呼べる本が完成しました。
この
題字を書くにあたって
読めないほど崩してもイイよと言われはしましたが
こういう題字は読めないと意味が無いと思いましたし
相手は文豪 泉鏡花です。下手な書は書けません。
幽玄さと、品格みたいな物を思いえがいていました。
難しいのは文字的に「潭」と「譚」が続く事。
同じ様に書いてしまっては変化が無くおもしろくない。
ヘンとツクリを上下に動かしたり、離してみたり、奇をテラってみたり。
色々と試行錯誤し書き上がりました。
この絵草子「龍潭譚」にはオフィシャルHPもあり
詳細な紹介がありますので是非ご覧頂き、お手にして頂ければと思います。
ちなみに現在書店に並んでいるデザイン系雑誌「
アイデア」にも紹介されています。
お立ち寄りの際はそちらも是非ご覧下さい。
絵草子「龍潭譚」 オフィシャルHP:
http://www.ryutandan.net/
関連記事