光る風

HIROSHI UETA

2008年01月31日 02:46




作品「風」
依頼頂きまして書きました。

実は蝋(ロウ)をとかして書きました。
鎔けた蝋は紙の中に入ってしまいますので透明な感じになります。
画像は後ろに光がありますので文字が光って見えているのです。

しかし「風」と言われても読めませんよね。
という事で下の画像を用意しました。



五體字類(ゴタイジルイ)という辞書によって
風をひいた所です。

これを見ましたら、風という文字がどうくずれていくのがが分かります。
私が書きましたのは一番下の段の辺りのものでしょうか。
この辺りを基本形として、デフォルメしていくのです。

この辞書、あらゆる漢字に対して調べられますので
書を学ぶ物にとってバイブルの様な辞書です。
一つの文字に対して 五體(楷書、行書、草書、隷書、篆書)を書いてますので
あらゆる作品体系に応じてくれる心の友です。

私達には当たり前のこの辞書。
余りに一般の方には知られてない様で
作品よりも食い付きが良くなってしまう事も多々あります。







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