夢のコラボ

HIROSHI UETA

2008年09月07日 01:43


「風まかせ」

現在~9/7(日) 10:00~17:00
京都府立文化芸術会館(上京区河原町広小路)にて
第三十九回 装研会が開催されております。

京都表装協会青年部の方が主催となり
いわゆる表装の展示会です。

新しい京表具の在り方を模索しようとした意欲的な物が
充実しておりました。

銅版画を軸装にしたもの、
紙表装の紙を切り絵の様に、幾何学に切り抜いてるもの
PCでイジッた画像を軸装したもの。
パっと見は分からないがよく見ると面白い生地を使ったり
楽しく拝見いたしました。

上の作品は以前、墨申堂さんに依頼頂き制作した物ですが
墨申堂さんの手に掛かりましたらこんな様に仕上がりました。







作品の白っぽい線は蝋で書いてありますのでほぼ透明であり
後ろから光が入らないと透けた様な感じが出ないのです。

そこを障子の様な表具で上手く光を取り入れて下さいました。
そしてキチンと作品に目が行くように周囲に枠を入れてありますし
非常に上品。
そして繊細です。
こんな様に仕上げて頂けますと私も二度楽しいですね。
非常に感激いたしました。

画像では見にくいかとは思いますが
作品の両サイドの紙には銀杏の葉が風に舞ってるように
胡粉とキラを用いた木版がほどこされて居ります。
こちらも墨申堂さん自身で版木を彫られたそうです。

「こういった物も、昔から表具屋の仕事です。」
とケロッとおっしゃっておりましたが

イヤイヤ今の時代、自分で作られる所がどれだけ在るか。
本当に尊敬いたします。

これはこのまま立てて結界の様に使うか
建具の中に埋め込んでステンドグラスの様に使うか。
それは買われた方の用途によるでしょうが
今後の展開も色々出来そうな気がします。

後、一日しかありませんが
もしお時間とご興味あられる方は是非生でご覧頂ければと思います。







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