2013年05月29日
絵本化鳥の受賞
早速ですが
なんと
「絵本 化鳥」が第47回造本装幀コンクールで読書推進運動協議会賞を受賞したとの事。
先日開催しました
アニメーションでみる「絵本 化鳥」展でのトークイベントにも
その関係の方がお出で下さり
「出版業界では汚れる等の理由から避けられる
白い表現であり、手に取りたくなる様なエンボスを使った印刷方法。
それに反してページをめくると色彩豊かな絵本としての面白さと
原文なども入れた読み物としても楽しめる構成。」
そういった受賞理由を話して下さいました。
絵を書いた中川学さんや、装丁を行ったiD.泉屋宏樹さん、また
監修の東雅夫さん、泉鏡花記念館の穴倉玉日さん、それに関わった多くの皆さんの
熱意や苦労がきっと届いたんでしょうね。
そんな絵本に私も関わらせて頂けてホント光栄に思います。
今回の入選作品は7/3(水)~6(土)に東京ビックサイトで行われる
「第20回東京国際ブックフェア」特設展示ブースにて展示され
7月5日には授賞式。
10月にはドイツで行われるフランクフルトブックフェア。
11月には日本印刷博物館「世界のブックデザイン2012~2013」でも展示。
ドイツ・ライプツィヒで開催される「世界で最も美しい本」国際コンクール出品。
と、どうも化鳥が一人歩きを始めたみたいです。
その他にも
新聞、TV等様々なメディアで紹介して頂いてます。
その辺は化鳥HPが開設され、紹介していますので
ぜひそちらをご覧下さい。
絵本 化鳥HP http://www.kanazawa-museum.jp/kyoka/ehonkecho/index.html
また、ビブリオバトルin 紀伊國屋(新宿南店)でチャンプ本に選ばれた際の
動画があり、絵本を非常に分かりやすく紹介して下さっていますので
合わせてご覧頂けたらと思います。
2013年05月23日
自分とは何なのか?作品「我」
「我」myself
膠、ベーキングパウダー、墨、メディウム
以前紹介してました4月末に開催された「とよヌー」展に
出品した作品を紹介します。
依頼内容は主催者の「曽根原豊土さんをある意味丸裸にして欲しい、制作方法は自由」という物。
私も曽根原さんにインタビューしてその人を理解し
どう料理しようかと色々考えましたが
結局投げられた問いには答えない事を選びました。
(制作しない、という意味ではなくてね)
「自分とはどんな存在か」というのは
きっとどんな人でも気に成るテーマだと思います。
人にどう見られて? どう思われているのか?・・・とか。
確かに、それは時に人に教えて貰う事でもあるし、自分で発見する事なのでしょう。
しかしそれらは、すぐ変化し埋没していく。そんな不確かさの方を表現する事にしました。
制作の仕方は
「我」を膠で書き、乾く前にベーキングパウダー(ふくらし粉)をまぶして文字を形成。
その上にからアクリルのメディウムに墨を混ぜた物をブッカケ、文字を泡化させました。
メディウムはハチミツみたいなトロッとした光沢のある物を使っているので
ほっておいても表面はツルッとして平らに成ってくれます。
黒い鏡面化された画面を覗くと自分が写り
その中には泡に成っていく「我」の文字。それんな作品が完成しました。
自分の確認と存在意義を問い続けられる。
そんな作品に成ってくれないかなあと思っています。
2013年05月12日
SICF14終えてきました。
東京・青山で開催したSICF14無事に終えました。
今回はカナダ時代からの友人の写真家今田耕太郎氏も同日に展示して居り
今までと違った楽しいイベントでした。
彼の作品はライフワークの様に撮っている東京都内の銭湯の写真。
写真は記録という彼の言う通り
撮影後にたたんでしまったお風呂屋さんも色鮮やかに残され
その趣、佇みを多くの方に伝えていました。
私の作品は京都での個展で展示した作品に新作数点も盛り込み
小スペースに合わせた内容にしました。
青い作品は写真の技法サイアノタイプを使った「夢を描く人」
書いている私の影も写っています。
相変わらず他の参加者もクオリティー高く幅広い。
パフォーマンスから工芸、映像、アクセサリー、平面作品まであらゆるジャンルの作品が
繰り広げられて、アイデア一杯の展示。
参加者同士でも刺激しあえる内容でした。
展示中は青山という場所柄もあるのか
多くの業界の方とも名刺の交換が出来ました。
今後の活動にも繋がる方とも出会えましたので
どうぞ楽しみにして下さい。
最後に成りましたが
遠方での展示は何かと大変ながら
友人達に今回も助けてもらいました。
ありがとう。