Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2011年03月26日

今年の展示予定

震災以降、シンプルな言葉、素朴な言葉が心に響く様に成りました。
作品を作るテーマも変わってきた様な気がします。
何が大事なのか、何を伝えるべきなのか。
作家は発信側の人間であるべきだと思っていますので
自分のすべき事を色々と考えています。

さて
今年の展示予定がチョコチョコ決まって来ましたので
お知らせ致します。
お近くの際は是非遊びにいらして下さい。

2011年5月2日~5日(私の展示は4日、5日)
SICF12 (東京・青山スパイラル)
昨年参加しました東京・青山のスパイラルでのアートイベントSICF11
今年はその12回目
SICF12に今年も参加させて頂く事に成りました。

2011年7月14日~26日
アート〇美空間SAGA(神戸)
初めての憧れ神戸での展示
今徐々に進めてる所ですが、他ジャンルの方と
コラボレーションした物も作ろうと思っています。

2011年9月20日~25日
 ギャラリーヒルゲート(京都)
これも初めての事ですが
私の母との二人展(と言っても一階と二階で分かれているのですが)
母は私の師匠に成る訳ですが
書を離れ、デッサンから油絵を習い、現在は洋風の墨絵を描いています。
お互い墨を使った表現をしていますので
その使い方の違いを見て頂くのも面白い展示に成ると思います。


展示予定はまだ増える事もあるかと思います。
さあ沢山の新作を制作しないといけませんね。
紙足りるかな?


  
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Posted by HIROSHI UETA at 02:03Comments(6)個展・グループ展/Exhibition

2011年03月21日

ヒノモト


甚大な被害を及ぼした東北関東大震災から10日
TVを通してみる信じられない光景に呆然と致しました。
その後、あまりに多くの情報が飛び交いましたので
少しでもと思い私の方では何も発信しない様に致しました。

まず
この震災でなく成られてしまった方の御冥福と
被災に遭われた多くの方々の一日も早い復興を心より願っております。
そして今も行方不明とされている方が一人でも多く
発見され、ご家族の元に帰られる事を願ってやみません。

この10日の間、被災されなかった方も多くの事を感じ、話し合われた事と思います。
命の事、自然の力、家族、人との繋がり、人の強さ
普通の有難み、この国の事、メディアのあり方、原子力の事、
自分には何が出来るのか。

そして
今まで気付く事も、考えた事も無く、耳に届かなかった事を
自問自答された事でしょう。(少なくとも私はそうでした)
何を信じ、何を守り、何をするのか。

残念ながら良いキッカケではありませんでしたが
大きくこの国が変わる様な気がして成りません。(良い方に)

人とのつながりでこの世は成り立っている。
改めてそう実感します。
日のもと、日本。手をつなぎ明日の晴れを願いましょう。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 17:54Comments(0)

2011年03月07日

京都の衰退!?


屋根の上でよく見かける鐘馗さん(北斎漫画より)

昨日、京都文化ベンチャーコンペティション最終審査を見に入って来ました。
京都府の主催する催しで今回は4回目。
ビジネス下手な私の頭を刺激しないとと思い、初めて足を運びました。

昨今の京都の文化の衰退は顕著なもので
呉服屋を初め、エッ!アソコが?いう老舗も暖簾を下ろす事もままあり
また、四条河原町周辺の街の荒れ様も酷い物。
梶井基次郎の「檸檬」で有名で私もお世話に成っていた
丸善がカラオケボックスに成った時も
「なんでやねん」と諦めの様な突っ込みしか出てきませんでした。

そんな京都・日本文化をビジネスの観点で何とかしようと
アイデアを競うのがこのコンペ。(・・と私は見ました)

漆、竹工芸、友禅、町屋等を新しいアイデアで商品化
もしくは、今の生活事情に即した提案がされていました。

いつも思う事ですが、ネックなのはコスト面。
アナログな仕事をしている、職人・作家達の商品・作品はどうしても高い。
それが、世間一般の価値基準から見ると現実味を失わせるのですよね。

では安くするのか?と言っても
出来ないのが現実。
もう既に安くしてて、ピーピー言ってる人も多く居ますし
また、それをしてしまうと制作側の目一杯の仕事が出来なくなり
技術の低下にも繋がります。(モノを作る側の責任が問われる事も・・・)

また、今の職人・作家が経済的に成功していないと
それに憧れる次の世代もきっと居なく成ります。

やはり、安い物を大量に買うよりも、良い物を一つ長く使うという価値観
ライフスタイルを消費者側に提案していく事も大事なのか?

ここ最近、アートの分野でも作品を買う事を提案する傾向が
見られる様に成ってきました。
映画「ハーブ&ドロシー」でもそうだし、世界中で開催されているアートイベントでもそうです。
先進国の大量生産、大量消費の時代からの変換期が
きつつあるのかも知れないですね。

京都はいつも流れの後追いな所があるのですが
こういう事こそ
多くの芸大があり、職人を抱える京都が
先陣をきらないといけませんよね。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 23:49Comments(0)