2024年06月30日
ファッションTRINITASとのコラボレーション

良寛さんの漢詩「花無心招蝶 蝶無心尋花」
(花は無心にして蝶を招き、蝶は無心にして花を尋(たず)ぬ)
花が咲くと自然に蝶が来るし、蝶が来るときには、自然に花が開いている。
自然の営み、めぐり逢い。


逆さまですが「無心」部分
それを切り分け合いながらパンツ、ジャケット、ワンピース等のオーダーを承り
制作していく事で、自然と隣り合う人達が繋がり合うという企画です。

TRINITASさんとの企画は何度目になるのか?3度目、4度目?忘れましたが
これは対立していく世の中へ向けたTRINITASさんからのメッセージです。

またこれまで製作していました
コラボレーションシャツの製作の受注も同時に行います。



製作費はパンツ42,000円、ジャケット半裏58,000円、総裏65,000円、シャツ30,000円、ロングシャツ33,000円など
パンツにもジャケット、コート、ワンピースなど様々なパターンがTRINITASさんにはありますので
そのパターンを合わせて頂きながらお好きな形、大きさをTRINITASさんとご相談
頂ければと思います。
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「纏書」
TRINITAS×上田普
6月29日~7月7日
TRINITAS 〒604-8262京都市中京区油小路三条西入る宗林町82
ハイツサンローズ1F西
075-708-5719
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2024年06月20日
webマガジンとスイスでの展示

1ヶ月のスイス・ロマンモンティエのレジデンスもカウントダウンの段階になりました。
早いなあ。
作品も最終段階に入り、仕上げ作業。
表具の道具も持ってきてるので
コチラでパネルが用意できれば、裏打ちし、パネルに貼るなり
額に入れるなりいつもどおりの仕上げができる。
カナダにいてる時に向こうで手に入るフレーム付きのキャンバスに
作品を貼ってたんですが、大学で学んだ裏打ちの仕方を思い出しつつ
道具を揃え、やってたのが始まりで
その後京都でも掛け軸を作るとき以外は自分でやる様になりました。
この仕上げを自分で出来るようになってて良かったと
今ここで実感しています。
使ってる紙は新潟長岡の小国和紙。ロマンモンティエと元々交流があり
姉妹都市の証として小国和紙を使って制作も行っています。
雪晒しといって雪で漂白を行ってる希少な和紙。
今回沢山使わせて頂きましたよ。
ここでの個展スタートは6月23日で、パフォーマンスも行います。
その後作品は夏の間展示される予定です。

あと先月東京で行ったインテリアデザイナーさん企画の
アクアリムの浦田さんと行った展示がWEBマガジン コラージで紹介して頂いています。
https://collaj.jp/data/magazine/2024-06/
綺麗に写真を撮っていただいて嬉しい。
是非御覧ください。

2024年06月03日
スイスの教会で専属パイプオルガン奏者 菊池悦子さん

ロマンモンティエRomainmôtierに来て、初めに合った日本の方ですが
このロマンモンティエの教会で専属のパイプオルガン奏者になられたばかりで
この日がこの教会でデビューの日に立ち会える事ができました。
他の教会でも演奏されてるので全くの初めてでは無いみたいですが
教会毎にカラーがあるのでしょうかね
カトリックとプロテスタントの混合の礼拝になるのだそうです。
礼拝後皆さんに囲まれ称賛されてる菊池さん
初めて日曜の朝の礼拝に参加したのですが
神父さんがテキストを読み上げ、音楽があり
みんなで歌い、神父さんが話し、音楽、みんなで歌う。
私的には舞台を見ている様であり、時折その舞台に参加して
一体感を味わい、話を聞く。
天井の高い石造りの教会のエコーは素晴らしく
人の声、神父さんの声、パイプオルガンの音も
厳かに、印象的に共鳴していました。

誰かが能もかつてはエンターテイメントであり、それはまるでロックのコンサートのように
歓声を上げ一緒に盛り上がるモノだったと書いていましたが
確かに教会の礼拝も
それに近しい事があったのかも知れないと思いました。
それだけの演出、建物の装飾、効果音、照明が揃ってる。
苦しい労働から逃れ、日曜は近所の人達と共に分かち合い、共有する。
ともかく緊張されたとおしゃっていましたが菊池悦子さんパイプオルガンの演奏は素晴らしかったし
礼拝も、これがあのパンか!あのワインか!
なんてことも思いながら一緒に体感させて頂きました。
菊池悦子さんは素晴らしい作曲家でもあります。
その曲も現代的で私好みだったので是非。
古いモノから学び、今の感覚で表現するのは
私のスタイルでもあるので、そういう意味では共通項があるなあと思いました。
