Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2023年03月30日

学校アート出会いプロジェクト


京都府がされてる取り組み
学校アート出会いプロジェクトに参加して
でっかく校歌を書こう!という書道のワークショップを
京都府下の小中学校、支援学校などに行っています。

ともかく毎回楽しいのですよね。
なんでしょうね。
初めて持つコントロールの利かない大きな筆を持って、
白い紙の上に筆を置こうとすると、その子の持ってる本来の姿というか
本性というか。
なんかそういうのが出てくるんですよね。

やんちゃそうな子が意外に几帳面だったり
おとなしそうな子が「おりゃあ~!!」って言いながら
あとさき考えずメッチャでっかく書いたり。

毎回先生方の知らない子供達の姿が見られるようなのです。
(私達は普段の姿を知らないので、その場の状況を楽しんでるだけなのですが)
そんな姿に大笑いしたり、ふと感動させられたりのワークショップ。


そんなワークショップの内、京丹波町立蒲生野中学校美術部の皆さんに行ったのを
記事にして頂きました。
中学生だし、美術部の子達なので
しっかり道具の話をしたり、筆の使い方を話したり、オリジナル漢字を作ってもらったり
美術部らしい内容にもしましたが
綺麗にまとめて下さいました。
京都府の文化芸術情報発信サイトKYOTOHOOP
https://kyotohoop.jp/reading/school_nantan_20230327/

また向日ヶ丘支援学校さんは今回で2回目になるのですが
これまた自分達で曲を決めて、しっかりみんなに披露する書道パフォーマンスをしたいというお話になり
何度も先生方と事前練習したりして、アイデア一杯のパフォーマンスを行ってくれました。
コチラはなんと学校の公式youtubeにアップしてくれています。


昨年行ったワークショップでの出来事で印象的だった一コマ。

大きな筆でみんなで校歌を書いている時の休憩中。
生徒達のグループが自分達の書いた校歌を読み上げながら歩いていると
自然と校歌を歌う様になり、他のグループも巻き込み大合唱になっていきました。
ちょうどコロナ禍でみんなで校歌を歌う事もできなかった子供達。
自然発生的に起こった合唱を誰も止める事はできませんでした。
その場にいた校長先生や担任の先生方も
「久しぶりに子供達の歌声を聞きました」と涙声。
私達も不意にそんな場に立ち合い、みんな大変な中、学校生活を送って来たんだなあと
ウルッとさせられたのでした。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 19:18Comments(1)