2008年10月31日
大いに遊べ
作品 「遊」
ご依頼頂きまして製作いたしました。
私にご依頼下さる方は皆さん
私のペースに合わせて下さるのでつい甘えてしまい
待って頂いてる事が多く大変申し訳なく思っております。
久しぶりに掛軸に仕立てました。
最近は額装が多く、なかなか機会がないのですが
やはり軸にしますと見栄えがします。
「遊」という文字は白川静さんがお好きな文字だった様で
石川県の記念碑には「遊」の字が刻まれてるそうです。
著名な先生が好きな文字。 心して書かせて頂きました。
私が製作する上での遊びとは
好き勝手ではなく、ルール(規範)にのとった上の遊び
遊びの余地の中での自由さの事。
(色んな方につっ込まれそうですが、私はそのつもり)
辞書によりますと「遊」と「游」は同じ意味。
むしろ元々は「游」の方が主流の様です。
水の流れに身をまかせるような・・そんなイメージです。
ちなみに太い線が「シンニョウ」。
喜んで頂いて・・・良かった。

2008年10月26日
棟方志功
棟方志功作 「華厳譜・風神の柵」 昭和17 30.3×37.9cm
雑誌「京都」1976年より
TVで棟方志功のドラマをやっていて
途中からですが見ました。
いくらか脚色されてるのでしょうが
作家の作品に対する熱意
取り巻く人々の温かさが
自分と重なり何度か熱い物が込み上げて来そうでした。
私にも多くの支えて下さる方が居ります。
自分を疑いそうな時
そういった方々を裏切ってはイケないと
自分に喝を入れるのです。
先人が真摯に向き合い、戦った芸術の世界。
同じ土俵に立とうとする人間は
先人に失礼のない態度で芸術に向き合わないと、
と自分を戒めている。
・・なんて言うと今の時代にあわないのかな。?
多くの現代美術と言われてるのを見ると溜息が出る。
そう言えば最近一般誌にも民芸を取り上げていたり
民芸関係の作家の展覧会も良く目にします。
何か新しい動きでしょうか。?
棟方志功書 「華厳」
横画がシマシマに成っています。
これはきっと畳跡です。
棟方の筆圧が分かります。

2008年10月23日
「器と工芸展」
テレビ大阪の方でもCMで流れておりますが
本日(10/23)から大阪南港のATCホールにて
「器と工芸展」が開催されます。
イベントHP: http://www.tv-osaka.co.jp/event/utsuwa2008/index.html
そのイベントの中で
以前参加させて頂きました
ガラス書の展示もしております。
私が制作致しました作品も
数点展示される様ですので
ご興味ございましたら是非ご覧頂きたく思います。
ガラス書とはガラスアーティスト岡本覚氏による
特殊な液体を墨で摺りガラスに墨書するという
新しい試みの書のスタイルです。
作品「月あかり」
作品「えにし」
透けるというガラス特色を生かす事で
色んな表現が見えてきます。
光を使っても面白いでしょうし
レンズの様な屈折を生かす事も出来るかもしれません。
新しい素材は新しい技法を生み出しますよね。
*画像の作品が出品されているとは限りません。

2008年10月16日
满月美丽

月が好きです。
ふとした時に見上げた月に足を止める事がよくあります。
何年前だったか
あまりにも綺麗な月を見つけて
誰かに知らせたくなり
近くに居た見知らぬ女性に「凄くないですか?」と
話かけてしまった事がありました。
その人は初め怪しまれてましたが
暫く見上げ
「・・・又教えて下さいね」と言い。
笑顔でさよならをしました。
チベットで見た月は
あまりにも明るく、星の輝きを失わせる程でした。
先日、中国・北京に居る同級生から
美しい写真が送られてきました。(上画像)
彼女は学生の頃から
長期休みに海外に短期留学したり
ホームステイしたりと幅広く活動しており
彼女の話をきいてて
海外に興味を持ちだした様に思います。
中国のどこの写真かは知りませんが
何となく懐かしく感じました。

2008年10月13日
落款楽し
落款 「鳥本」
町内の運動会で頑張ってしまい明日、明後日動けるか心配の上田です。
さて、ガラス作家の鳥本氏に贈る物として製作しました。
「鳥」を図案っぽくし、「本」はそのまま漢字を使ってます。
こういった物は送る相手の好みも考えますし
アイデアを足し引きしながら作っていきますので
なかなか楽しいです。
以前本で、民芸の芹沢けい介や棟方志功がお互いに向けて
蔵書票(エクスリブリス)を送りあってたのに感銘を受けたのを思い出しました。
あの頃は、棟方が製作した作品を
柳宗悦が掛軸のデザインを考え
軸先を河井寛次郎が製作なんて事が行われてたのですから
鳥肌が立ちます。
贈る物を自ら作るという習慣も素敵だと思いません?

2008年10月11日
藤波晃作品展
「藤波晃作品展」
10/8~13日 10:00~18:00 最終日は17:00迄 入場無料
於: 京都文化博物館5Fギャラリー
現在京の町は金木犀の香りが清々しいですね。
本日自転車を駆けて上記の個展に行ってまいりました。
藤波先生は以前から色々とお世話に成っている方であり
物の見方や、製作について御助言頂いて
励みを頂いております。
京都では河原町三条を少し下がった東側の
「六曜社珈琲店」http://www.kyokitsu.net/cafe/cafe.cgi?cafe=roku#javascriptの
一階に掛ってる作品は氏による物ですし、その六曜社のマッチのデザインも氏が手掛けております。
なかなか個展される事の少ない方ですし
是非この機会に足を運んでみてはいかがでしょうか。

2008年10月08日
健やかに
作品「理沙」
520×170(mm)
知り合いの娘さんが出来
ご依頼を頂きお名前を書かせて頂いた。
素直な良い名前だと感じた。
最近はアテ字というか一見して読めない名前が
多くなってきてる気がする。
私の名前(アテ字ではない)がそうであるから
その不便さをよく知っている。
以前カナダでとある日系雑誌に文章を書かせて頂いた時
原稿料を小切手で人伝いに頂いた。
そこに書かれてる宛名が ”SHIN UEDA”!
残念ながら名字も名前も間違えていた。
日本ならその間違いは理解して頂けるかも知れないが
カナダで漢字の読みが違うと言っても理解してもらえる訳も無く
その小切手はただの紙切れとなってしまった。
その他にも HIROSHI UEDA (正 HIROSHI UETA) と書かれた郵便物を
受け取るのに2時間、受け付けの叔母さんとやりあったり事もあった。
最近はもう間違いを正す事が面倒になってしまった。
少なくとも彼女はそんな煩わしさに気を使う必要が無いだけ
私よりも素直に育つ事であろう。

2008年10月03日
テレビ出演中
作品「月光」
現在、KBS京都テレビの方で
私が出演させて頂きました番組「守ろう!藤袴」が放映されております。
10月の一か月間、下記の時間で放送予定ですので
お時間の都合つかれる時にご覧下さい。
・毎週(月)~(金)17:50~17:54
・毎週(火)23:55~24:00
・毎週(水)22:55~23:00
・毎週(土)18:55~19:00
番組関連サイト http://www.kbs-kyoto.co.jp/contents/fujibakama/
KBS京都HP http://www.kbs-kyoto.co.jp/
私もしっかり出ています。
作品「しのぶ」
その他2点が紹介されております。
ムードのある音楽と
ナレーションの上手さで
「オオ~!」と感心してしまいました。
4分番組の約2分程の出演ですのでお見逃しなく。
