Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2020年05月26日

作品「行」の制作1

「作品 "行” の制作過程。 木製パネルに厚手の玉潤箋を3枚張り込む」




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これから私達は何処に向かう。何処に行く。何を行う。
人はこの境遇を如何に乗り越え未来に行く。

ようやく向かえた晴れやかな季節に、自然は変わらず咲きほこり
一見これまでとどう違っているのか分からない。
考え、悩み、迷い、言い訳をし、間違い、答えを探る。まさに行(ぎょう)。

元来“行”の文字は十字路を表す。

正しい道は。
誰にとって正しい。
それでも未来はやって来る。
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墨色の良い古い紙(玉潤箋)を使うが
古い紙は墨を入れるとニジム過程で繊維の灰汁とか汚れが出てくる。
それを消す方法があるのだか
通常は書いてから裏打ちをするので、その裏打ちの工程で本紙の下に一枚紙を入れ
たっぷり水を打つ事で汚れを下の紙に移す事ができる。

しかし今回は先にパネルに張り込むので
その汚れを取る作業も先に一緒にやってしまう。

一番下の紙は“捨て紙”で汚れを吸い取らせる紙。(パネルに張り込む時に剥がす所が見られると思う。)
その上にたっぷり水を打ちながら3枚の紙を重ね。最後に肌裏紙を合わせる。

書は深さなので厚手の紙を3枚合わせた。
書いた時墨は下に落ち、その後横に拡がる。厚みがある分、深さが表現できる。
そしてきっと見た目の墨色の深さも表現できると想定している。

(これほどの汚れが移った。)
  
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Posted by HIROSHI UETA at 19:41Comments(0)道程作品/Works

2020年05月06日

母の日のとうふ発売!!


男前豆腐店さんから「母の日とうふ」が発売になりました。
2020年5月4日から5月10日までの超短期間の発売です。
是非お近くのスーパーでお求め下さい。

お皿にお豆腐をのせ醤油をかけて日頃の感謝を伝える。
“感謝のことば”はこの4種
・「愛」
・「お母さん いつもありがとう 長生きしてね 大好きだよ」
・「ママ おいしいごはん いつもありがとう だいだいだいすき」
・「母」

これを書いていた時は思ってもいませんでしたが
今は家にみんなが籠っている時。
各ご家庭でこれでひと盛り上がりして頂ければそんな嬉しい事はないです。

お母さん明るく元気で長生きしてくださいね。


  
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Posted by HIROSHI UETA at 15:03Comments(0)依頼作品/made to order

2020年05月05日

これからのアートを考える


作品「沈黙 silent」

美術機関が閉まっている状況で
オンラインでのイベントが増えています。

地方にいる人間としては最先端の美術にアクセスし易くなって嬉しい環境でもある。
これが収束してもこの状況は続いて欲しいと願う。

トークを聞いてるとこの状況を好機と捉えてる人達が多い。
足元を見直そう。とかこれまで見ない様にしてた物事に目を向けようとか。
ともかく幾つか紹介。

アーティストのオラファー・エリアソン氏とキュレーターの長谷川祐子氏が出演したスペシャルトークセッション。

【芸術公社チャンネル開設記念トーク】ウィルス共生時代を生き抜く、芸術の想像力とは

美術ではないけど。
『これまでのFab、これからのFab』座談会vo.01
『これまでのFab、これからのFab』座談会 vo.02
私の知り合いも大勢。
・京都にあるヴィラ九条山のフランスのアーティスト達のオープンスタジオ(~10日まで)

メトロポリタン美術館のwebサイトですが
 あらゆるジャンルの作品が高解像度で見られ、しかもダウンロードもできる贅沢なサイト。
 きっと実際の会場よりも近寄って見られるんじゃないかな。

色んな所で元に戻るというよりは、違う未来を求め、変化を望んでいる感じがする。
新しい視点なのか、原点にたち返るのか。アーティストそれぞれによると思うけど
2020年が分岐点になるのは明らか。

  
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