Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2014年03月28日

書・漆・染の三人展「雪月花」

書かないといけない事は山盛りあるのですが
先ずはこれを書かないとイケマセン。
大阪天満橋にギャラリー3つ並んでいる14thmoon(フォーティスムーン)さん
の一か所で工芸の作家さんと展示します。

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雪月花-漆 染 書-
萩原佳奈/漆芸  斎藤高志/染色  上田普/書

日時:2014年4月7日(月)~16日(水) 13時~19時 
       休廊13日(日) 土曜・最終日13時~17時
会場GALERIE CENTENNIAL大阪市中央区大手通1-1-10♯102
    Tel 06-6943-4060
    地下鉄「天満橋」駅4番出口または「谷町四丁目」駅4番出口
    京阪電車「天満橋」駅下車
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私の在廊日:7㈪、8㈫、10㈭、12㈯、15㈫、16㈬

こういった工芸の作家さんと一緒にやるのは初めてかも知れません。
しかし、萩原さんの蒔絵は素晴らしいですし
斎藤さんの深い色合いの染色も大変尊敬していますので
御一緒できてホント光栄。

雪月花のタイトルどおり
季節のうつろいや、自然を表現した作品を展開しようと思っています。

前回の神戸展で好評だった500円ガチャガチャもやろうと思い
無理言ってお二人にも作品を用意して頂きます。
売り切れ御免ですのでどうぞお早めに・・。
また日曜はお休みですのでお気を付けて。

染色の斎藤高志さんの作品

漆芸の萩原佳奈さんの作品




  
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Posted by HIROSHI UETA at 05:02Comments(0)個展・グループ展/Exhibition

2014年03月27日

中川学 illustration展 「WA-POP?」

現在兵庫県三木市の堀光美術館でイラストレーター中川学さんの
大規模な展示会が開催されています。

中川学さんはここでも何度も出てきてるので
御存知の方は多いかと思いますが
京都のお坊さんでイラストレーターという面白い経歴の方。

アジアデザイン賞を頂き、香港の授賞式に行かせて頂いたのも
中川さんの「絵草子 龍潭譚」、「絵本 化鳥」の題字を書かせて頂いたお陰です。

今回もポスターに関わらせて頂きましたよ。

なんかクリムトを思わせる様なきらびやかさ。
分かりますかね・・・・横にすると。

「WAPOP」って書いてるでしょ。
読めなくても良いからという、デザイナーのiD泉屋宏樹さんに言われて装飾的に成るように書きました。

この展示のお手伝いをさせて頂いたのですが
中川さんのホントに幅広い制作に、またその数に驚かされました。
本の挿絵や、表紙イラスト、屏風や掛け軸、アニメーション、今回初お披露目の海外のお仕事まで。
ドップリと時間を忘れて楽しんで頂ける展示内容です。

隠しアイテムの様にこんなのも転がっています。

和ポップとはまさに
堅苦しいモノではなく、ポップな大人から子供まで楽しんで頂けそう。
2階には私が書いた「絵草子 龍潭譚」の題字の原画も。

まだまだ見せたい隠しアイテムはあるのですがそれは行ってのお楽しみ。
美術館でこのボリュームでなんと無料!!
是非足を運んで下さい。
中川学 illustration展「WA-POP?」
2014年3月16日(日)~4月6日(日)
10:00-17:00(最終日15:00まで)
入場無料 休館日/月曜日
〒673-0432 兵庫県三木市上の丸町4-5 Tel/Fax : 0794-82-9945
アクセスはこちら



  
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Posted by HIROSHI UETA at 04:33Comments(0)お薦めの展示会

2014年03月05日

フランスA/R magazine掲載


以前フランスから取材が来たという記事を書きましたが
そのA/R MAGAZINE VOYAGEUR掲載記事が届き、フランス語が全く分からなかったので
内容を訳して下さいました。

その記事は以下。

「3日目の朝は書家の上田さん宅で過ごす。
ランデブーがなければ気づかなかったであろう小さな家の2階にあるアトリエは
京都の冬の、こよなく気持ちのいい、心温まる光で包まれていた。
丸眼鏡の上田さんは、柔らかながら決して遅さを感じさせない物腰で、
安定して落ち着いた、内心からの声で話す。
BGMはセロニアス・モンクのAlone in San Francisco。
書家の息子である上田さんは5歳の頃から書に馴染んでいる。
ピアノやバイオリンを始める子どもがよくそうであるように、半ば強制的に習った書道だった。
思春期時代はだから、芝居や音楽に新しいインスピレーションを求めた。
でも大学に入ると、筆と仲直りして3年間中国へ渡り、以外にもカナダへと、修行に行く。
そこで伝統的なモデルから離れて、ますます読めない字、抽象的な形を書き続けるようになる。
動作は記号ほどに重要なのだ。
黒は白ほどに、精神は言葉ほどに。
2人で過ごした時間、不思議と一番話したのは書についてではなかった。
書を含む、アート一般について、
特に上田さんが特別な関係を育んでいる陶器や日本庭園について彼の独特な視点を聞かせてくれた。
素人にもはっきりとわかる、屈折した枝の描く動きと書という行為の類似性―。
筆は限りない黒のニュアンスを紙に預け、止まり、曲がって、濃密な、
時にはかろうじて見えるだけの跡を残していく―。
この会話の後、銀閣寺の庭園を無性に見に行きたくなって、さっそく訪れることにした。
足利義政将軍により1482年に造られたこの庭園は、画家であり詩人でもあった世阿弥の作品だ。
苔と紅葉と松の巧みな構成を想像したこの庭の建築家の作品は、
あらゆるアート分野の間での驚くほどの透過性があることを見事に実証しており、
それを訪ねてみてしみじみ確認した。」

なんと詩的な文章なんでしょうね。
固定観念に縛られずに、私を見てくれた感じがよく伝わります。
小さな家ってのが余計ですがね(笑)。
取材に来てくれたA/R MAGAZINE VOYAGEURのマシューさん、チャールスさん、ご協力頂いた京都文化交流コンベンションビューローの皆さん
また難しい用語や言い回しが飛び交ったのに上手く伝えて下さった通訳の方ありがとうございました。

記事を見て楽しかった時間を思い出しました。


  
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Posted by HIROSHI UETA at 15:28Comments(0)メディア/Media