Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2013年07月31日

第六回書道パフォーマンス選手権大会レポ


このイベントのキッカケで書道の認知度、人気が上がった様な気がしています
書道パフォーマンス甲子園
愛媛県立三島高校が紙の町である四国中央市の活性の為にはじめた書道パフォーマンスが
メディアに取り上げられ事がキッカケで全国大会にまで発展し今回はもう第六回。
妻の実家も同じ四国中央市ですので
誘って頂きようやく見に行って来ました。

全国からの応募総数は51校。
そのうちの20校が本大会に出場。
来年度からは各地方ブロック制にするという事で、これからより発展を見せそうなイベントです。

先ず驚いた事は運営の素晴らしい事。
地元の学生ボランティアがキビキビ動いて下さり
案内、パンフの配布、ゴミ管理から
イベント運営の手助けを見事にこなしていました。

またプロのアナウンサーを進行に地元TVでナマ中継をしていたので
デレクターが仕切り、音響、ライティング、紙の用意や、作品の撤去、インタビュー、
巨大スクリーンに映し出される生映像や
聴覚障害の方の為に音声はその場でタイプ打ちされスクリーンに映し出される等
イベントとして完璧な物でした。



審査員は書道関連の出版社、書家、バレーダンスの専門家、舞台演出家、詩人等

さて高校生の元気の溢れるパフォーマンスは
4m×6mの紙面に大筆を振り回し、墨を飛ばしマクってるモノから
太鼓や舞台装置かとを思う物まで用意した、ダンスありミュージカルありのモノまで
バリエーション豊富で非常に楽しませて頂きました。

地元新潟花火をテーマに。


インタビュー風景。どの高校も終えた安堵感か涙々でした。


サザエさんがテーマ。


このカメラ数の前で書くのはいか程の緊張感か。


ミュージカル「ライオンキング」


フラメンコ。ちゃんとフラメンコ指導も受けたそうです。



書き上がった物の運び出し、次のパフォーマンスの前に毎回の拭き掃除は学生ボランティア。
頭が下がる。


作品をいくつか紹介していきます。

新居浜西高等学校


新潟江南高等学校


五日市高等学校


創価学園創価高等学校


鳥取東高等学校


八幡中央高等学校


松本蟻ケ崎高等学校


高松商業高等学校


三島高等学校


大分高等学校 (今年の優勝)



作品を綺麗に支える為にそれぞれ工夫していました。


気付いた事を幾つか。
審査員の総評でも聞けた事ですが
今回が6回目という事で、その今までの書道パフォーマンスの形を守り過ぎている所がある様に感じました。

レイアウトや書き方にルールがある訳では無いのですから
大筆を振り回し墨を飛ばす。
小さな文字で文章を書き、大きな文字をドーンと書くレイアウト。
書道パフォーマンス独特のリズムをとる書き方。
しない方が今回でしたら逆に目をひいたんじゃないでしょうか。

言えば、まだたった6回目なんですから
もっと色んな方法を試してみても良い様に感じました。

また、見せるパフォーマンスも大事な要素だとは思いますが
結局は紙面の表現が出来ている事(書けている事)が重要なのかなと
審査結果を聞いて感じました。

ともかく
参加された各高校書道部の皆さん
スタッフの皆さん、実行委員の皆さん。お見事でした。
  
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