Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2020年04月09日

息を合せる。

息を合せる。
作品「蹟」2019 個人蔵

バンドにはベースやドラムのリズムセクションがあり
ビートボックスは正しくビートを刻む。
オーケストラには指揮者がおり、指揮者に合せる事で多くの人間が一緒に演奏できる。

リズムって結構大事な事は想像できると思う。
リズムに演奏者全員が乗っかる訳なんだから。

三味線と琴の演奏会や雅楽、能の舞台などに触れた事があるが
あんなゆっくりした演奏にも関わらずリズム隊がいない。
ゆっくりしたテンポほど合奏するのが難しいのに。
聞くと息を聞いてるらしい。
まさに「息を合せる。」

書道の臨書をやってて最近疑ってる事は
本当にこの人は私と同じように筆を持ってるのか?
同じ様な角度で筆を使っているのか?
もしかして左利き? なんて事を考えたりしている。

私の今の想像では平安時代の人達は正座をしていない。
どうも正座という言葉になったのは明治前後。
もちろん今の正座の様な座り方はあったが、それは神仏に対する座り方だった様。
じゃあ今臨書してる平安時代の書はどんな体勢で書いていたのか?
そんな事からはじまり、今の書の常識とは違うんじゃないのかと疑う様にしている。

そしてもう一つ臨書をしてて感じるのはその人のリズム。
ここで一呼吸入れるのか・・・。ここは一息入れないのか・・・。
線や形を見つつも、呼吸を後追いしてる気もする。

たぶん呼吸と鼓動はリンクしてる。
そして音楽で心地良いと言われるのは歩くテンポ。
息を合せる。



  • LINEで送る

同じカテゴリー(作品/Works)の記事画像
普及版「絵本 龍潭譚」刊行されました。
第56回造本装幀コンクールで「海の庭」が文部科学大臣賞を受賞!
風の聲(こえ)亀岡城跡芸術展終わりました。
「海の庭」出版記念原画展
「海の庭」完成
「伝える事」-いま一度、2021の知恩院秋のライトアップの展示「月影」
同じカテゴリー(作品/Works)の記事
 普及版「絵本 龍潭譚」刊行されました。 (2023-11-13 15:42)
 第56回造本装幀コンクールで「海の庭」が文部科学大臣賞を受賞! (2023-10-30 15:23)
 風の聲(こえ)亀岡城跡芸術展終わりました。 (2023-10-30 01:51)
 「海の庭」出版記念原画展 (2023-02-15 15:35)
 「海の庭」完成 (2023-01-15 16:59)
 「伝える事」-いま一度、2021の知恩院秋のライトアップの展示「月影」 (2022-06-05 03:25)

Posted by HIROSHI UETA at 18:49│Comments(0)作品/Works道程
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。