2011年09月02日
手をつなぐ事で出来る事

一部拡大 作品「つなぐTSUNAGU」hand in hand
シルクスクリーン、大理石粉、黒谷和紙
silkscreenprint, snowpowder on KUROTANI(KYOTO)Japanese paper
334×547(mm) 協力:今泉版画工房


シルクスクリーンによる作品です。
和紙の上にシルクで表現しようとした際
和紙に合う雰囲気を考え
日本画で使っている胡粉の様な表情が出せないかと考えました。
厚みのある、あのポッテリとした白の表情です。
試行錯誤の結果、大理石粉を使いこの様な作品が出来ました。
「つなぐ」の文字は、視覚的にも
中央で互いに手をつないでいる様に書いています。
難しかったのは
均一な線じゃなく、暖かみのある抑揚のついた線で書く事と、
人の体には直線というものが無いので、曲線で結んでいく事。
筆が近道をしてしまうと曲がる所がどうしても角に成ってしまいます。
決して小さく廻らない様に、「大きく大きく」と心掛け書きました。
大理石の粉で表現した線は
良く見ると立体的に見せてくれています。
白い画面に、白い線。
非常に清楚な作品が出来ました。
一人の力じゃ小さ過ぎるから
「人と手をつなぐ事で出来る事」それがテーマです。
