Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2012年08月17日

落款(篆刻)教室

書道教室の一環で落款(ラッカン、石のハンコ)制作教室をやりました。
facebookで紹介した所、希望者が多かったので
そういう方にもお出で頂き
一日で仕上げる方は5時間ほど
もしくは2時間余りの教室を2回に分けて制作してもらいました。

石の形にも色々ありますが、今回皆さん初めてなので取り合えず一般的な
四角の中から好きなサイズの物を選んで頂き
彫る文字を辞書で調べ、レイアウトを考えてもらいます。

私は、落款は作品に入るサインの様に考えています。
また蔵書印の様に、その人を表す様なものに
文字を変化させても良いと思っていますので
アイデアを出しながらも自由に制作して頂きました。

四角の石を水玉の様に変化させてみたり
美容師さんは櫛が入っていたり
陶芸家さんは陶芸に必要な「火と風」も自分の名の中にレイアウトしました。
お子さんが3人居る直子さんの印には、子が3つ。等・・・

レイアウトが出来れば、石の方に反転した物を書き移し
後は彫るだけ。

彫るのは少々大変なのですが
彫り上がった物を押してみると、一様に喜んで頂けました。
ハンコは押してみないと分かりませんから
失敗したと思っていた所が意外に良かったりします。

落款に使う文字は篆書という書体を主に使うのですが
楷書に成る前の古い文字であったりしますので
自分の文字の由来を知ったり、奥深さを感じて頂け
また作ってみたいという声も多く聞けました。

皆さん他では見られない個性的な落款ができましたね。





  
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Posted by HIROSHI UETA at 13:35Comments(0)書道教室

2012年08月14日

ウエルカムボードの制作


「中西研大郎 大家千鶴」さんのウエルカムボード

今年初めに制作した物ですが私のお気に入りの仕事なので紹介させて頂きます。

何度かお世話に成っています金沢でギャラリーをされてる中西さんの
披露宴の際のウエルカムボードを制作させて頂きました。

紙面の方にお二人の名を書き

額のアクリル面に両家の名と、披露宴の日にちを書いた物を
レーザーで焼いて頂きました。

一見は見えにくいのですが
よく見るとアクリル面の文字が影に成って
紙面に映る様に成っています。


ウエルカムボードは
せっかく作ってもその時だけという事も多くありますが
晴れて苗字が一つに成った際は
アクリルを普通の物に入れ替えて
夫婦の名の作品として、家に持ち帰っても
飾れる物として制作させて頂きました。

末永いお二人の幸せの側にこの作品がある事を願っています。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 16:19Comments(2)依頼作品/made to order