Contemporary Japanese calligraphy artist Hiroshi Ueta

2010年01月29日

本当の「一期一会」

作品「一期一會」
作品サイズ330×970(mm) 、フレームサイズ 720×1560(mm)


御依頼頂き制作致しました。
御依頼頂いてから随分とお時間頂いたのですが
納得のいく物が仕上げられたと思っています。

・一期一會(会)・・・生涯にただ一度まみえる事。一生にただ一度限りである事。
                                    (広辞苑)
今まで上記の様に自覚して接する事は
正直そうありませんでした。
単に、出会いを大切に・・。という意味でしかとらえていなかった様です。

しかし、生涯にただ一度と思うと
随分と意味合いが変わってきます。
この世は一期一會に溢れていました。
しかし、その一會をどれほど大事に出来ていたか。

この作品を書きながら、それがもたらす事柄、
大きく言えば一期一會によって出来ているこの世の中。
そう思うからこその接し方。そんな事を考えていました。

作品は「一」と「期」を重ね「一會」の「一」は
大きくエンボスで入れました。
それぞれの文字が立体的に重なり合ってる様な感じに成っていると思います。

存在感のある額はやはり京都の木工作家 中村謙二氏による物。
クルミの木の神代。一枚板の額に成っています。

・神代(ジンダイ)・・・水土中に埋もれて多くの年数を経た材。
  
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Posted by HIROSHI UETA at 03:58Comments(2)作品/Works

2010年01月26日

贈る為の作品


作品「まなぶ あい ありがとう」


ご依頼頂き制作致しました。
御依頼主のお嬢さんが入籍されるという事で
お二人の名と、贈る言葉としての「ありがとう」。
これをお嬢さん夫婦にお渡しに成る為の作品です。
(親から子に言う「ありがとう」って深いです。)

今後は、二人で一つの家庭を築かれるという事で
お二人の名を寄り添うように書き
エンボスで「ありがとう」と入れてあります。

模様や一文字だけをエンボスで表現する事は今までも有りましたが
一つの言葉を試みたのは初めてなので
緊張しましたが上手く出てくれました。

と言いますのもエンボスは墨書した後の最終段階での作業なので
失敗すると目も当てられません。

二人寄り添うようにと言いましたが
これもいざ制作に掛かってみますと
上手く寄り添うのはなかなか難しい。
喧嘩してる様だといけませんし
絡み過ぎてると、いつもの私の作品の様に全く読めません・・・。
「読める範囲で、寄り添う様に・・。」
何度も思いつつ制作して居りました。

フレームは京都の木工作家中村謙二氏に御協力頂き
チーク材にて制作頂きました。
画像では見難いですが、左側に木肌を残して頂いて居ります。

今後のお二人の幸せと共にこの作品がある事を心より願っています。
そして、もし喧嘩した時にはこの作品をみて
入籍当時の気持ちを思い出して頂ける様な
そんな存在に成ってくれたらと願っています。

最後に成りましたが
まなぶさん あいさん おめでとうございます。

  
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Posted by HIROSHI UETA at 04:24Comments(0)依頼作品/made to order

2010年01月20日

スペインの銀行ポスター制作


「現地写真」

前年度末にスペイン・カタルーニャ銀行のポスター制作に関わらせて頂きました。

「世界経済の四強と共に」という言葉を
英語、ドイツ語、スペイン語等
各国の言葉でデザインするという物。

その日本語バージョンを書かせて頂いたという事です。

一般的な書体でという事と
スペースの問題で「四強と共に」という言葉に成りましたが
ご覧の様な感じで収まりました。

私の行った事のない国で
私の文字がある不思議さ。

いったい現地の人達はどう見ているのか?
現地の日本人達は喜んでくれてるのだろうか?

色々思いますが

現地写真を送って下さった方は
「こちらの方は意味は分からないでしょうが、一番インパクトありました」
という事でしたので

ひとまず安心致しました。



  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:36Comments(2)依頼作品/made to order

2010年01月12日

使わなきゃ分からない。動画も。



                         短冊作品 「花ごころ」 365×60(mm)

日本有数の筆の生産をされている広島の熊野筆。
その熊野で約100年の歴史を持つ長栄堂さんの
筆を使わせて頂きました。

楽天の大和ISMというサイトで動画を含めて筆を紹介して居ります。

この撮影以前も長栄堂さんの筆を何本か持っており使わせて頂いてたのですが
今回使わせて頂いたイタチ科のコリンスキーという動物の毛の筆には
正直驚きました。

一般によく使われる
イタチやタヌキ等の毛は硬いくて張りがある筆になり
羊毛等の白い毛は非常に柔かな筆に成ります。

両方を兼ね備えた中間の筆というので
中心に硬い毛を入れ、外側に柔かい毛を巻かれている筆を
ご覧に成った方、愛用されてる方も多いと思います。

しかし、本当の中間は
このコリンスキーの筆でした。

墨含みも十分ですし、書いてると絶妙な中間。
柔かという感もありますが、しっかり張りもあり
十分な弾力。漢字のハネやハライの書きやすいこと!
「筆が勝手に書いてくれる」という印象がしました。

もし興味がありましたら
是非試して頂きたいと思います。

画像の短冊はそのコリンスキーの筆で書きました物。
下記のサイトではその筆の制作風景。
短冊を書いている所も動画で紹介して居ります。

私の普段の筆の速さもご覧頂けると思います。
楽天 大和ISM http://item.rakuten.co.jp/yamatoism/fude_s_ma/
  
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Posted by HIROSHI UETA at 21:17Comments(2)メディア/Media

2010年01月09日

京都で展示販売中


「ぬばたまの月」 610×460(mm)

現在、常設展示中のarton art gallery にてシルクスクリーンの作品3点を
展示販売頂いて居ります。

今回展示頂いているのは
「まどろみ」と2パターンの「ぬばたまの月」。
私の作品として、書道作品として、版画作品として
いずれの観点でも新鮮に感じて頂ける物が出来たと思います。

また数量限定とはいえ、今までの一点物と比べ
お安く提供出来る事も魅力の一つ。
額装込みの作品では5万円~6万円程度。(額の仕様によって上下する事があります。)
額無しの作品のみでしたら35,000円(税別)でお求め頂けます。

ギャラリーでは作品解説と
本物の“ぬばたま”の実も飾って頂いて居りますので
より御理解頂ける展示に成っています。

昨年から取り組みましたシルクスクリーン作品は
京都では初めての展示に成りますので
どうぞお近くをお通りの際は
お立ち寄り頂けましたらと思います。

*arton art gallery(アートン アート ギャラリー)HP http://www.arton-kyoto.com/
        京都文化博物館・別館内 
  
タグ :書道書家
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Posted by HIROSHI UETA at 15:30Comments(0)作品/Works

2010年01月07日

2010年を共に。


株式会社CSセンターの2010年のカレンダーに私の作品が使われました。


新年明けましておめでとうございます。

昨年末に仕上がり
もう2010年も始まりましたので
少し遅いご案内に成るのですが
CSセンターさんが卓上カレンダーとして
私の作品を使って下さいました。

さっぱりとしたデザインで私も気に入っています。
このデザインをされたのは京都の山崎正人さん。
各ページの画像はCSセンターさんの方で紹介して下さっていますのでご覧下さい。

カレンダーって年末に沢山頂きますよね。
しかし、実際に使われる物はその内の1つ、2つ。

どうかこのカレンダーがその競争に打ち勝って
2010年の間ずっと見て頂ける事を願って。

今年もどんな楽しい事が待っているのか分かりませんが
出来る事を精一杯やっていこうと思います。
どうぞ皆さん今年もよろしくお願い致します。


CSセンターブログ・カレンダー紹介ページ http://csdiary.kyo2.jp/



  
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Posted by HIROSHI UETA at 01:40Comments(2)依頼作品/made to order